トラッドへようこそ　その4

今日はスモールカムについて～
その3でＢＤ社のキャメロットを使って、ＳＬＣＤの基本的なセットをお話しました。

最初に1番を買えば2番，3番と大きいのを揃えていき、次は0.75や0.5と小さいカムが欲しくなります。しかし、僕は0.4までしか持っていません。

前回、キャメロットの長所をお話ししましたが、小さいサイズではダブルアスクル(2軸)がヘッドが大きくなるために逆に短所になります。スモールカムは最新カムのキャメロットZ4を始めほとんどのメーカーがシングルアスクル(1軸)を採用しているのはその為です。

これは、上からメトリウス社マスターカム、同TCU、CCHエイリアン(現在はFIXE)

まず、ヘッドの大きさを見てみましょう。
左からマスターカム、TCU、エイリアンです。

エイリアンは定評があり、ヘッドが小さいのでポケットなどに有利と言われていますがこうして比べてみるとそんなに違いがありません。TCUがダブルステムにもかかわらず、3カムのために意外とコンパクトです。

次にステムの軟らかさ(フレキシブル)を比べてみます。
左からTCU、マスターカム、エイリアン

柔軟性ではエイリアンが圧勝、しかしカムの表面にほとんどギザギザがないのが弱点、これはアルミの軟らかさで食いつきをよくしているのです。TCUは両側にステムがあるため、柔軟性はほぼ期待出来ません。(唯一水平クラックにはステムの短さから優位性があります)結局、耐久性など総合力を考慮しますと僕的にはマスターカムという選択肢になります。

他のメーカーにはキャメロットZ4やトーテムカムがあります。

（ワイルドカントリーのゼロはリコールになり、現在輸入されていません）

最後にマスターカム推しのもうひとつの理由～

見ていただくと一目瞭然、赤、黄、緑と色で決まり具合が判別できるようになっています。