お笑いバックスフェスの超個人的なおすすめ
2022年9月13日、お笑いバックスちゃんねるのフェスがよしもと有楽町シアターで行われました。
↑はセットの配信チケット。配信で見られるいい時代になりました。
お笑いバックスとYoutubeフェスの説明(知らない人向け情報)
お笑いバックスとは何かといいますと、埼玉県にある「スーパーオートバックス大宮バイパス店」の店長がやっているお笑いライブのYoutubeチャンネルです。もう少し正確に言うと、ここのオートバックスの店長が店内にかなり本格的な劇場を勝手に作ってしまい、そこで芸人さんたちを呼んで客を入れて寄席をやっていたのが「お笑いバックス」。しかし、コロナ禍になって客入れができなくなったのを機にYoutubeでお笑いライブの生配信を行うようになった…という経緯がありまして、現状「お笑いバックス」というとYoutubeの方を指すことが殆どとなっております。
お笑いバックスそのものの説明については、QJWebのインタビューがわかりやすいので、もっと知りたい方はこちらを参照。
で、この劇場自体は吉本興業とは何一つ関係なく、店長が自力で作った劇場なのですが、さいたまにあるということで、同じくさいたまにある大宮ラクーンよしもと劇場の芸人さん…が以前から多数出演してたんですね。ついでにいうと、お笑いバックスの劇場が出来た当時に大宮よしもと劇場の支配人をやっていた人(プロデューサーX氏)と意気投合した結果、Youtubeのお笑いバックスを開始するにあたってはX氏と分身のごとくセットになっている作家(スマメロさん)が関わっていたりしています。
お笑いバックスそのものは、最近TVでも取り上げられる機会が増えているので、なんか聞いたことがある程度の方は多いのではないでしょうか。
どうでもいいけど、Youtube配信前夜、客入れして寄席をやっていた時代にも、お笑いバックスを取り上げていた番組はありました。「いろはに千鳥」が結構来てた記憶があるんですけど、調べてみたら水曜日のダウンタウンでも使われたことがあるっぽい。その頃は芸人さんの寄席だけじゃなくて、ヒーローショーとかもやってたしなあ。
そんな中、よしもとは所属芸人さんのYoutubeチャンネルのフェスを企画し、7~9月に各地の劇場でチャンネルユーザー向けのライブ(と言っても普通の劇場公演なので、観てない人でも見ることは可能)を多数公演していたので、す、が。
なぜか、よしもとでもないはずのこの「お笑いバックスちゃんねる」のフェスが、この企画のひとつとして組み込まれ、それが「お笑いバックスちゃんねるフェスin有楽町」として開催されたわけです。しかも、第1笑・第2笑の2部構成、全6時間(間に1時間休憩を挟んでいるが、実際の劇場ではなんか色々やってた)。
組み込めれた理由…というか、ヒントとしては、「この【よしもとYoutubeフェス】のそもそもの企画者がプロデューサーX氏(現在はよしもと有楽町シアターの支配人をしている)」あたりで察してください。そうでなきゃ、こんな打ち抜きの劇場公演企画は通らないって。
お笑いバックスフェスの構成
先程も書きましたが、第1笑・第2笑の2部構成になっていまして、実は片方だけの配信チケットもあります。
それぞれ、約3時間の公演です(なお、公演前待機絵などの切り落とし加工をしないのがよしもとの配信アーカイブなので、冒頭約30分飛ばすと公演開始します)。3時間で1500円ってのもくっそ安いのですが、セット券は2500円とさらにお得になる仕様。計算どないなっとんねん。
フェスなので、いろいろな企画(劇場公演で言う「コーナー(ライブ)」)が複数散りばめられている形になっています。また、吉本の劇場ルールとして1時間以上の公演については、だいたい1時間おきに換気タイムを挟まないのいけないのですが、「換気休憩ではなく換気タイムである(お客さんが勝手に休憩することは特に問題がない)」ということを逆手に取り、舞台上では何らかの出し物(これも一種のコーナーですね)をしています。
内容については、今までお笑いバックスちゃんねる(Youtubeなので無料で公開しています)でやってきたトークや企画(Youtubeになってからは、芸人さんの本ネタを見せる企画は一切ありません)の中から「有料級」、つまり金だして見るべき企画をピックアップしてセトリが組まれています。ただし、換気タイムにやる企画については(換気タイムなので本来はお金を払う時間ではないということで)【無料レベル】だがお笑いバックスっぽいものをセレクトしてあるとのこと。
お笑いバックスファン的には、換気タイムも金だしてみるけどな。
第1笑・第2笑(これまで当たり前に書いてたけど「だいいっしょう・だいにしょう」と読みます)全部見た感想としては、「お笑いジャンキーでもリアタイイッキ見はトランス状態でないと無理でしょってくらいおもしろしんどい」。この日は仕事だったので、リアタイは第1笑の最初の換気タイムまでと第2笑ラスト30分しかできなくて、アーカイブで通し見したんですけど、第1笑見終わった段階で相当笑い疲れました。Twitterとかの感想でもアーカイブ組は分けて見てる人が多いので、アーカイブ期限内に分割してみることをおすすめします。
ちょうどアーカイブ期限内って土曜日日曜日にくわえ月曜日が祝日なので、3連休の人が多い気がするのです。その3日間をフルに使えるのならば、ぜひセット券購入をおすすめします。買ったはいいけど見れないのは悲しいからね。
そこまで時間がない、お金もないという方はどちらかのみのほうがいいかなあ…と思うのですが。
比較的見やすいのは第1笑
お笑いバックスを見慣れてる・ディープな笑いを堪能したいのなら第2笑
好き芸人(コンビ・トリオ)がいるのならばその人がメインになっている方
という形で選ぶことをおすすめします。公式的にセトリが出てないので出していいのかわかりませんが。
第1笑しかいない…ダイタク
第2笑しかいない…囲碁将棋・コマンダンテ
第1笑おすすめ…うるとらブギーズ
第2笑おすすめ…井下好井
どちらもそこそこがっつりいる…トット・GAG・すゑひろがりず
要所要所で光ってるから選べない…タモンズ・ななまがり・ますかた
あと、第1笑/第2笑ともにシークレット芸人出演があります。Twitterの感想で察してください。
第1笑個人的おすすめ3(ネタバレ含む)
※これから見る人もいますので、興を削がない程度に自重しますが、感想の性質上若干のネタバレを含むことだけはご了承ください。
あくまで私のおすすめなので、「私の好きな企画が入ってないじゃないか!」とかは言わないでください。そういう人は感想書いて推して上げるといいと思うの。
なお、記載は順位ではなくセトリ順。
1)オープニングアクト
オープニングに相応しいある方の朗読。実はこの朗読の原文自体はnoteにあります。個人的にはここだけでも全員見てほしいです。
2)架空コンビ寄席
シャッフルコンビでネタをするという企画。他のライブでもありそうな企画ではあります。比較的お笑いバックス初心者でも見やすいと思うので取り上げる次第。4組出演中3組がななまがりのどっちかとか、4組中2組がGAG福井さんとか、色々大変そうだなあとか思いはするものの、自分は1組目が割と好きです。好みは分かれそうですが。あと、4組目(トリ)は練習量が半端ねえ。M-1目指す気ですか、あなたたち。
3)桑原の改名相談会
トリの「うるブギvsすゑ」と悩んだんだけど、出演者の個性が面白く出ていたのでこちらを。簡単に説明すると、トットの桑原さんが改名したい!ということで、みんなで改名案を出していくという、要は大喜利です(?)。
実際は大喜利ではないんだけど、真面目に考えた結果「ネタじゃん…」みたいな人がちらほらいるのが芸人たる所以。
見どころは、相方・多田さんの反応。あと、ここにシークレットゲストの天狗・横山さんが姓名判断芸人として出演しており、他の人が考えた名前に対し姓名判断をしてあーでもないこーでもないいうのもポイント高いです。
最終的に桑原さんはどうしたのかは、配信で確認してくださいということで。
おまけですが、この時点からすゑ・南條さんはだいぶやばしでした。その勢いのままうるブギ戦に行くので、前フリ的にもおすすめしておきます。
第2笑個人的おすすめ3(ネタバレ含む)
※こちらも第1笑と同等に若干のネタバレを含みます。
こちらもセトリ順。
第2笑は、第1笑と違ってやばかったりディープだったりする度合いが一気にあがる関係で、おすすめ基準にブレが見えるかもしれません。
1)井下大活躍独演会
井下好井・井下さんの一人トークにうるブギとすゑが聞くコーナー。実はここのコーナーは【換気タイム】。つまり無料レベルなはずですが…この話はめっちゃ面白いのでおすすめ。これ、すゑの二人がツッコミ入れまくってたのも大きいと思うんだよなあ。あと、井下さんがとにかく無礼でおかしい。
井下独演会は当たり外れが大きいというのが私のこれまでの印象なのですが(気になる人はお笑いバックスちゃんねる内で検索してください)、今回は大当たりです。
この次の内容がちょっと重ためでもあるので、エグい落差を体感する意味でもこれは観ておくべき。
2)根建石井福井20
とにかくヤバい企画。どのくらいヤバいかというと、お笑いバックスちゃんねるのアーカイブにおいて編集をきっちり入れられた企画の再演だから。よくこれアーカイブにおいて編集無しで配信OKだしたな。頭おかしいだろ(褒め言葉)。
ちなみに、似たようなことは先日のLiveStandの「千原ジュニア1日大宮セブン」でもしてました。が、こちらはアーカイブでまるまるカットを食らってます。芸人…というか人のヤバさを体感する企画。そして、とにかくおかしいワードが飛び交っているというか、芸人の話術(?)すげーなーと思う企画でもあります。なお、この企画を見た人、悪用は厳禁です。意味はわかるはず。
3)伝統の一戦 南條VS井下
お笑いバックスのこけら落とし公演(このときは客入れしてる時期)でもあり、無観客配信でもやり、実は幕張の劇場でもやっている伝統の一戦。同期でもあるすゑひろがりず・南條さんと、井下好井・井下さんのどっちが【ヤバい】かを競うライブ。結論から言うと、どっちもヤバい。
特に南條ファンは、大宮セブンの屋号でもある「やばし」がネタでもなんでもないことを受け止めてほしい。っていうか、なんでTVロケではその片鱗を見せないような編集が多いのか。その辺わかってるのラヴィットのスタッフだけな気さえしてくる。あと、三島さんは相方のやばしについてもう少しフォローしてあげてください。追撃してるシーンが多すぎる(劇場では割とよくある)。
この公演が第2笑のトリなんですが、第1笑のトリが「うるブギvsすゑ」という、どちらも対決ものな上にどちらもすゑさんってあたり、お笑いバックスのエースは売れてもエースなんだなあというのを、両方買うと実感します。
その他のお楽しみ?
お笑いバックスちゃんねるを見ると、芸人さんたちの意気込みがあったり、第1笑と第2笑の間に生配信された「多田がしゃぶしゃぶで温野菜をただただ食べながらお笑いバックスのおすすめ動画を語る30分」というものがあるので、配信を買うお金も時間もない!という人はこちらを見るのもおすすめしておきます。
あと、この記事を書いた翌日である9月16日に「お笑いバックス」(Youtube生配信)があるそうなので、リアタイできる人は是非。たぶんアーカイブが残るはず。
お笑い楽しいよ!
ということで、エグい笑いを楽しみたい人におすすめです!
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