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When did "SWE" become interesting?

……なんとなく英語でタイトルつけてみたかっただけです。「いつすゑひろがりずは面白くなったのか?」を機械翻訳かけただけなので、もっと適切な翻訳方法あったら教えて下さい。英語苦手なの。

あ、”SWE”は「すゑひろがりず」さんのことです。アカウント名とか、彼らの家紋に使われてたりしてるので、あえてフューチャー。
”Suwehirogarizu”表記が私的にしっくり来なかったのもありまして。

今のスタイルは2012年から

すゑひろがりずといえば、着物袴に身を包み、扇を持ってボケては鼓の音とともにツッコミを入れるスタイル。それはコントネタでも変わらない(ボケツッコミの役目は不問になりますが)。

が、このスタイルのなったのは2012年。すゑひろがりず(旧名:みなみのしま)結成は2011年なので、結成から1年弱は普通スタイルの漫才をやっていたのだが。

……その頃のネタって、見つからないのよな……。本人たちいわく「暗黒時代」だそうで、劇場にいけてない(=ファンタンゴTV収録がない)そうな。

ともかくこのスタイルになってから徐々に売れてくるようになったし、そこからのファンは少しずつ付いているものの、本格的に売れました!ってのは(どの時点を売れたと見るか難しいところではあるものの)M-1決勝後、2019年末からでしょう。

このスタイルになって、約8年か。きついな。

ちなみに、自分の記憶をたどると、「すゑひろがりず」を始めてみたのは明石家電視台だったと思う。ただ、見た記憶はあるけど、すぐに見失った。というか、そのときは「みなみのしま」だったんだよなあ。

コンビになる前

この二人はNSC大阪28期の同期コンビなのだが、いきなりコンビを組んだわけではない。最初は三島さんが「バルチック艦隊」、南條さんが「うずまき」をそれぞれ別の人と組んでいた。2年後にそれぞれが解散し、三島さんが別の人と組んだ新しいコンビに南條さんが加入して、トリオ「ガンセキオープン」となる。ガンセキオープンの一人が抜けて、改めて二人で「みなみのしま」となるのだが。

NSC大阪28期って、2005年入学よ?(いま芸歴14年と計算されているので、NSC生は卒業時を芸歴のはじめとしてるっぽい)

で、NSC生の時代に、バルチック艦隊はM-1準決勝に行っている。2005年の話。M-1はブラマヨが優勝した年で、その前の年に南海キャンディーズがファイナル行ったのもあって、割と注目してた回なのよな。

その頃のバルチック艦隊は、実家のCATVがファンタンゴTV映る環境だったのもあって、時々見てたことがある。多分baseのネタ番組。時々あったのよ、劇場収録を流す番組が。だいたい漫才で、坊主2人で髭面強面にーちゃんがシュールなボケを言い合う的なネタが多かった気がする。シュール系漫才が好きだった私は(ドン引きネタも有りつつも)割と好きだったのだが、番組(公録だったような)では客がぜんぜん笑わないと言う。無観客よりたちが悪かったのを覚えてる。

ちなみに南條さんは、コンビネタよりなにわ突撃隊でロケやってた記憶しかない。私の中では「ロケタレント」であった。もっとも、なにわ突撃隊が出てたクイズ!紳助くんを真剣に見てたわけではないので、記憶はめっちゃ薄い。

で、当然のように、見失う。ついでにいうと、明石家電視台で確か官能小説のネタをやってた記憶があるんだけど、その片方がバルチックの片方で、もう片方がなにわ突撃隊の一人だとわかったのは、つい最近の話だったりする。

三島さんが面白いのか?

基本的に、今のすゑひろがりずのネタは三島さんが書いている。その後二人で枝葉を整えて完成させているようなのだが、昔は二人でつくっていた、はず(なんかの番組で言ってた気がするんだよなあ)。

着物に袴スタイルを決めたのも三島さん、小鼓を相方に持たせたのも三島さん。そういったお笑いのセンスについては、三島さんは相当奥深いと思うんだ。

ただ、過去映像を見ていると、昔の三島さんは本当に表に出てこない。

劇場のエンディングとか、他の演者さんの影というか、後ろに引っ込んでることが多い。芸人同士のいじり合いにもまず出てこない。指名されてようやく出てくる。そして、あまり笑ってない。

で、その頃のすゑひろがりずって、ネタに感心はするものの、爆笑に繋がりにくい雰囲気になっていた。なんというか、エスプリ笑いというか。

M-1でやった合コンネタは2018年位には演じられていた気がするのだが、なんか違う。間もなんか合わないし、そもそもボケの三島さんの表情が硬いのだ。ついでにいうと今絶賛もてはやされている「横文字の品物を日本語古風に言い換える」ネタも2016年位から見られるのだが、なんか面白みが伝わらない。

感心はするのだ。
笑いにならずに。

そんな、すゑひろがりずのネタが「わかりやすく面白く」なったのは、2019年10月くらいな気がする。ただ、M-1まではまだ三島さんが硬かったんだよなあ。M-1後の滑狼ニコニコゲートに三島さんのみ出演していたのだが、そのとき「おや?」とは思ったんだけど。

三島さんが覚醒したのは、ぶっちゃけ2020年1月中旬くらいな気がするのだ。はっきり分かる程度に、表情が柔らかくなったのだ。それと同時に、三島さんは前に出るようになったのだ。割と明確に、はっきりと。

前に出ることで、南條さん以外の芸人さんにもいじられる機会は増える。以前だとそこで引っ込みがちだった三島さんは、(嫌がる素振りを見せつつも)前に立ち続け、ボケるようになった。場合によってはツッコミ返す事も覚えた。(内心はともかく)堂々と、楽しそうに。

どこまでも楽しそうに、表情をくるくる変えつつも前に立ってボケもツッコミも受け止め、時にはそれをやり返す三島さんに変わったことで、すゑひろがりずは更に面白くなった。

南條さんが面白いのか?

元狂言役者と勘違いする人が結構多い所作と声、軽やかな身のこなし、前へ出てはいの一番にツッコミをかます瞬発力など、芸人としては恵まれていると思われる南條さん。髪の毛上げてワックスで固めると、またこれが和服美人さんなんだ。

と、思いつつも。南條さんはせいぜいガヤ芸人止まりだよなと思っていた時期がある私。というのも、めちゃめちゃあたりが強かったのだ。

ウケるウケないに関係なく(実際はそうじゃないでしょうが)何回も同じ人にツッコミを入れる、割と容赦しないきついツッコミを吐く。困ったことに、これ、特に相方の三島さんに対しては悪目立ちするレベルにやばかった時期があるのだ。

なんというか、笑いの前に「三島さんがかわいそう」と思ってしまう程度に。

かわいそうと思われない程度に強いツッコミを与えるのが、良いツッコミの人。もしくは、「このツッコミ最悪!」と思わせる程度に悪人キャラになりきり、その後やり返しをウケて笑いに繋げられるか。どちらかが(笑いを生み出す)ツッコミとしては面白い芸人さんなのですが。南條さん、どっちにも寄せられなかったというか、「強く当たれば面白くなる、いじめに見えかねないいじりで面白いと思ってる、ダウンタウン以降雨後の筍の如く現れた残念ツッコミ系の一人」に成り下がっていたのですよ。

あと、南條さん、ゲラ(笑い上戸)だなと思っているのですが、その割に目が笑っていない。ニューヨークのニューラジオ特別編のすゑひろがりず回を見て納得したところはあるのですが、ビビリを隠すためにあえて強くあたっていた節はあったのかなあと。

もしくは、売れるための焦りからなのか。

南條さんのその対応が変わった、というか柔和になったのは、2019年10月くらいかなあ。M-1を勝ち上がるにつれちょうどいい感じの強さを手に入れた感はある。

ただし、南條さんのそのへんの力加減はまだ定まってない。割と加減が難しいのかもしれない。もっとも、ちょっとくらい強くあたった場合でも、今の三島さんは受け止める余裕ができたように見えるので、以前ほどはヒヤヒヤしていないけど。

なおこれは3月初旬の…

考察である。この直後に劇場公演中止→生配信開始→R-1無観客開催とあって、書きかけの記事を放置していたのだ。

その後色々あって、実は彼らの面白さとかの考察は少しずつ変化している。そして多分だけど。

すゑひろがりずの二人の関係や笑いは、4月から大きく変わりそうな気がするのだ。そう思ったから、このお蔵入りの記事を出した上で、改めて考察記事を書こうかなと。

すゑひろがりずがどう面白くなったのかを。



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