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【滑狼】騙し合い×天然で生み出される爆笑

新型ウィルス騒動で吉本の劇場がすべて休館になりました。だから、というわけなのか。∞(無限大)ホール開催だった『疑心暗鬼大喜利バトル~滑狼~ヤングゲート 2020年1月18日』が期間限定(劇場が閉館中の間まで)公開されました。

これ、神回といわれていたものでして、しかもヤングゲート開催回は配信がまだなかったんですよね。このタイミングで狂喜乱舞している地方民です。

……というわけで、この「滑狼」というゲームの説明と、爆笑ポイントを言いたい放題いってみようという試みを。

「滑狼」のベースは「人狼」です

「滑狼」は「すべろう」と読みます。

人狼ゲームをベースに作られた大喜利バトルです。人狼と違うのは、「大喜利」の答えをもとに推測すること。滑狼は事前に「滑る(=面白くない)」回答をもらっており、それを答えないといけません。しかし、大喜利のシンキングタイムは30秒。滑狼でなくても滑ることは大いにありえます。さて、滑狼なのか、ただの滑り回答なのか。芸人の力量と心理戦が展開されるゲームライブになります。

ちなみに、滑狼の場合「滑狼vs芸人」でして。

A:場から滑狼を全員追放する
B:場の滑狼の人数が芸人の人数と同数以上

になったらゲーム終了です。Aですと芸人チームの勝ち、Bになると滑狼チームの勝ちとなります。

芸人チームには

・占い芸人(夜のターンで誰か一人滑狼か芸人か占うことができる)
・コンビ芸人(どちらかが追放されると相方も追放される)
・マッスル芸人(夜ターンで滑狼から捕食を守る。ただしマッスル芸人本人が捕食指名された場合は防げない)
・大御所芸人(事前に大喜利のお題を知ることができる・夜ターンで滑狼に捕食されない(捕食指名された場合は滑狼が追放))

がおります。

とりあえず、ここまで頭に入れた上で、神回の配信動画を。

※2020.6.21動画公開終了となりましたのでリンク削除。今までありがとうございました!どこかでまた見ることが叶いますように…。

ここから先は動画のネタバレを含みます。動画を見たという前提で進めますので、予めご了承ください。ネタバレ不可の方はここでリターンを。


役職まとめ(敬称略)

※名前の前の番号は該当舞台時の座席番号

<芸人側>
・シンプル芸人…①ジェラードン西本、⑧ランパンプス寺内
・コンビ芸人…③ランパンプス小林、⑥ジェラードン海野
・マッスル芸人…⑩ニューヨーク屋敷
・占い芸人…②西村ヒロチョ
・大御所芸人…⑨すゑひろがりず三島

<滑狼側>
・滑狼…⑤すゑひろがりず南條、⑦ラフレクラン西村
・裏切り芸人…④ラフレクランきょん

天然が多すぎる

……問答無用で、三島さんが天然ボケ炸裂しすぎてるってのは、異論がないと思うのですが。

そもそも、小林さん&海野さんのコンビ芸人も、相当な天然ボケ炸裂してると思うんですよ。

コンビ芸人は「一人が捕食・追放されたら、相方も追放」ルール上、どちらかが追放指名されるだけで場から2人消えるので芸人チームが不利になります。そのため、相方が追放されないようにかばいつつ、滑狼に捕食されないように自分たちがコンビ芸人だと悟られないように動きます。普通は。

(意図的とはいえ)あそこまであからさまなコンビ愛表現するパターン、初めて見たよ。あまりにもセオリーに外れすぎてたせいで、混乱を巻き起こしていたという意味においては正しいのかもしれないのですが。

あと、滑狼の南條さんも、ちょいちょいセオリーを外しています。基本的に占い芸人はわかった時点で捕食しておかないと、自分を占われたら「お前が滑狼だ!」と言われてしまいます。占い芸人に自分の存在がバレる前に追放or捕食しておくほうが安心なのですが……。

ヒロチョさん、人望ないの?(そうじゃないと思う)

滑狼が南條さん一人になった後の捕食パターンに、ちょいちょいポンコツ感がちらりほらり。

滑り回答が滑らない

そして、この回が神回となった一員として、「滑狼の滑り回答が全く滑らない」という奇跡があります。

この回答、あらかじめ滑狼が誰かわからない状態で考えて渡すのですが、滑狼に当たる芸人さんが普通に考えそうな回答に当たるケースが、まれに良くあります。

今回の南條さんの場合は完全にこれ。というか、ぶっちゃけると、よくもまあ、あそこまで南條さんにピッタリの滑り回答集まってたな、ホンマに。

……もうひとりの滑狼・西村さんの回答は問答無用で滑り回答だったんだけどなあ……。普通あそこまで滑狼がウケることないんだぞ……。

大御所芸人を全員で騙す

最終的にはそういう空気になったよねと。

途中で南條さんが「三島があのタイムであんな答え(ウケる回答)出せへん」といってましたが、実際そのとおりではあるのです。ニコ生でやっている「滑狼~ニコニコゲート~」という配信イベントに三島さんは準レギュラー程度に参加しているのですが、基本的に「面白くない」という理由で結構早い段階で追放されがちなのですよ。

さらに、ニコニコゲートにおいては「天然」「ポンコツ」キャラ扱いされています。隠し事、できない人なんですよね、三島さん。ちょっと強気で押すと、すぐ顔に出てしまう。今回は大御所芸人でしたが、自分で言っちゃってるしなあ。周囲の雰囲気に乗せられやすいし。

もっとも、ニコニコゲートにおいては三島さん以上にポンコツ&狂気な森下さん(ななまがり)が引っ掻き回すので、ポンコツぶりが目立ちにくいのが非常に難点であります。

ともかく、そんなピュア&天然な男が主役となって無邪気に引っ掻き回した結果、この素晴らしい神回は展開されたと言っても過言ではありません。最終日昼間の滑狼会議からの、三島コールに乗せられた演舞は最高でございます。その後の落差込みで。

結局の感想

最終的にすゑひろがりずの二人が残る方向になったのが、神回の原因だと思うんですよ。というか、三島さんの南條さんに対する信頼が強すぎる。あの信頼は何。ウケ量で判断してるとはいえ、最後まで疑ってないよね。

細かいところですが、「厚切りベーコン」のくだり、あれ一番最初に南條さんが言って、それを三島さんがオウム返ししたところで「三島さんの天然ボケ(いい間違え)」扱いで突っ込まれてるよね。

(リアルの)相方の言葉を、即受け取ってはだめだ!あなたの相方も相当の天然だぞ!

あと、三島さん、基本的に大喜利は長考タイプだよなあと。大喜利自体が苦手ではないんですよね。考える時間が短すぎる瞬間大喜利系を苦手としてるだけで。

……本当はもう少し語りたいのですが、ここからアレゲな妄言というか、ただただ気持ち悪い愛を語る文章が数十行続きそうなので、ここで終わっておきます。

滑狼、面白いですよ。

おまけ・こちらもおすすめ

この日の出演者でこの神回の立役者・西村ヒロチョ氏の記事を紹介しておきます。ライブ中の心境がものすごくわかるし、ヒロチョさんほんとヒロチョさん。

なお、この回以降「ヒロチョの呪い」という用語ができたことも追記しておきます。ニコニコゲートで時々出てきます。完全内輪向け用語。


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