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R-1ぐらんぷり2020決勝感想を推し中心に

R-1ぐらんぷり2020決勝が昨夜行われました。無観客という状態で行われた割には、無難に開催できたのではないかと。もちろん改善点は多々あるかと思われますが。

私の推しはファイナルステージ進出の上3位という結果ですが。割とネタ的に納得しております。ツイッターとかでは結構ブチ切れてる人が多かったのが、ちょっとびっくりしている。

推しに優勝してほしい気持ちはわかるけど、そこと賞レースは別なんでなあ…。

決勝ブロック戦

Aブロックは野田クリスタルさんがファイナル進出。ここは割と妥当なところ。あれの面白さがわからないとか、今の御時世「違法ダウンロードはあかんのちゃうか」とか、万人受けではないかとは思うものの。

Bブロックはすゑひろがりず南條さんがファイナル進出。ここで視聴者投票結果と審査員票が乖離する。ななまがり森下さんとパーパーほしのディスコさん、南條さん3人が同点で、結論としては「視聴者票が多い人」になったんですが……あ、でも、南條さんに審査員票が入らなかった理由は何となく分かる。審査員は面白さもさておき、技術面とかそういうの見てたんだろうなあと。今回無観客開催であるがゆえの難しさ。

Cブロックは敗者復活戦を勝ち上がった大谷健太さんがファイナル進出。ここも視聴者投票と審査員票の乖離があったよなあと。見てて思ったのは、ワタリ119さんと大谷健太さんで、そこまで差はなかったのではないかと。この二人については、好みの問題が結果に出たなあという印象があります。たださ、なんでここにフリップ芸が集結したの?とは思う。フリップvsフリップだと比較しやすいが故に、わーわー言われるよね。

このブロックを選ばなかったらファイナルステージ行けたんじゃないか?と思う人がいないわけではないです。ただ、ピン芸って、あまりにも芸風の幅が広すぎる世界ですから。4人の中でこの人!ってやらないと審査しようがないだろうなあとも思います。っていうか、Bブロック!マジで!森下さんのあれはどう評価すればいいのかわからないよ!(あれこそが面白い人はとことん面白いピン芸、なのはわかっているけど)

ファイナルステージ戦

最終的に野田さん優勝ですが。まあ、やむを得ないなあと。ゲーム設定で嫌な予感がしたものの、純粋に笑ってしまったというのはあります。なんというか、男の子が好きそうな笑いといいますか。あれ、女子…というかおフェミのみなさんが不愉快なのはものすごくわかる。故にR-1批判が来るのもやむなしかな。もっとも、R-1ってそういうピン芸が優勝しやすい傾向があるのは昔からなのよな。

意外なのは、視聴者投票で南條さんが沈んだこと。野田クリの勢いは止められないだろうと思いつつも、2位は取れるんじゃないかなあと思ってはいたので。特にd投票でそこそこ差がついたのはちょっと意外だと思ってますが、これも好みの範疇なんだろうなあ。

無観客開催の弊害

決勝無観客開催が決まる前に決勝進出者が決まっていたせいもありますが…。「客がいない」という状況がいかに難しいかというのがよくわかった賞レースであったと思います。客がいたらもう少し状況は変わっていたきはしますね。

というか、みんなスピード早い!勢いフリップ芸のワタリはともかく、笑いを完全に理解する前に次のネタに行ってしまったがゆえに笑えないって人が何人がおりまして。ピン芸はボケかツッコミか、どちらかしかいないことが多い芸になります。特にボケ芸の場合、客の脳内のツッコミが突っ込んでから次に行かないとボケの面白さが消化できない。

このへん、Aブロックの人たちは割とできていた感がありますが、Bブロック以降(というかほしのさん以降)がおかしくなってたなあと。時間が押してたらしいので、そういうところも影響してたのかもしれませんが。やっぱ、ピン芸は「客の笑い」という「ツッコミ」がいないと、面白さがわからない人が多いんですよねえ。

そういう意味でも。Cブロックはワタリのほうが面白かった!って意見が結構目につくのはそういうことなんだろうなと。あのネタはツッコミを待たずに次に進むことで取る笑いでもあるので。

推し=南條さん感想

で、私の推しはすゑひろがりず南條さんなわけでしたが。

素人目からして「あ、飛んでるなこれ」とわかってしまったので、結果としてはやむなし…と思ってます。審査員票が伸び悩んだの、確実にそこだよね。ついでにいうと、あのネタ2本ともそうなんですが、面白さを伝えるためには笑い待ちが確実に必要なんですよ。

普段のすゑひろがりずのネタもそうなのですが、古語で笑いを取る場合、一度頭の中で現代語訳する必要があります。そのギャップを楽しむのがすゑひろがりずの面白さなのですが、脳内翻訳が終わる前に次のネタに行ってしまっていたなあと。このへんの変換能力は見てる人それぞれが違うので難しいところはあるのですが、客の反応を見ていればコンマ数秒の調整ができただろうなあ。もしくはツッコミがいれば(誰もいません)。

(前から思っているのですが、すゑひろがりずのネタが面白いかどうかって、古文に対しアレルギーがないかどうかにかかってるところはあるだろうなあ。昔のネタと比較すると、M-1のネタにしろR-1のピン芸にしろ、割とわかりやすいワードセレクトに変更しているのですが、それでもまだ難しい人は難しいんじゃないかと)

あと、鼓は使うならちゃんと使ってください。なんか(ネタ中においては)有効活用されてなくてちょっと寂しい。鼓が有効活用されていたの、むしろネタ以外の場所じゃないですか…。いや、それ以外のところで盛り上げてくださるのはめっちゃ嬉しいのですが。

ネタのブリッジのところ、隠れる所作でなく鼓叩きながら移動とかも(わかりやすさとして)良かったのでは?と思う、素人目線。
(ただ、あの顔を隠してちょこちょこちょこと左に動く南條さんは非常に可愛かったです)
もしくは完全に鼓なしで、扇片手に行うのもありかなあと。特に「昔」の所作に少しイマイチ感を感じてしまったのですよ。雅に舞ってほしかったし。鼓もそうだけど「扇」も大事。

「今昔またぎ」というシステム自体は面白いので、だからこそもう少し練り込めたよなあと思うにつけ、ファンとしては非常に残念に思うところではあります。今→昔→今のように行ったり来たりする1本目の1番最初の説明ネタのようなのを中間や大オチにほしかったなあと。
(一応1本目オチはそのパターンだったんですが…)

あ。これは観客次第な話なのですが……。「ドレミファソラシド」が(「いろはにほへと」ではなく)「はにほへといろは」だっての、わかってた人がどの程度いるのかちょっと気になっています。音楽やってるとあんまり違和感ないのですが、わからない人にとっては本当にわからないらしいので……。

それはそれとして、髭男歌うとはちょっと思わなかった。楽しそうに歌う南條さんにほっこりした。野田クリでささくれだった心に癒やしをくださったのは本当にありがたく思います。


……と、偉そうに語ってますが、素人です。そして、南條さんの感想パートはもっと長かったのですが、流石に削りました。あまりにキモかったので。とにもかくにも、野田クリスタルさん、R-1優勝おめでとう!

さて、座王のR-1ファイナリスト回が超楽しみだな!(打ち上げのお仕事ボードより)

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