【社会人経験者】論文試験で「知っている」と「書ける」の違い。何に気をつければよいか。何をすればよいか。

公務員試験において、論文試験は多くの機関で必須とされています。

これは、論文試験を通じて、実際に公務員として働いた際に、文章を書けるかどうか、という点を確認するためです。

また、前提として、論文試験の文章を通じて、公務員としての適性を書く受験生をチェックするためでもあります。

さて、
論文試験に合格するためには、

①論文の書き方のルールを覚える
②一定数の出題テーマの模範答案を覚える
③以上に基づいて、実際に答案を書けるようになる

というのが基本的な対策となります。

ここまでは、公開情報などから認識している受験生が多いと思います。

そして、なかなか論文試験に合格できない受験生が
「やりがちなミス」があります。

それは、①②と③のつながりができていない、ということです。

簡単に言えば、
模範答案を覚えているのに、試験本番で書けない、ということです。

ここから、何に気をつければよいか、何をすればよいか、
を解説していきます。

試験本番で書けないのは、なぜなのでしょうか?

それは、「答案を書けるようになる訓練」が足りていないからです。
答案を知っていることと、答案を書けることは別問題です。
だからこそ、答案を書けるようになる訓練を重ねる必要があります。

予備校で行う「演習講座」は、この点を意識したトレーニングです。
実際に時間制限の中で答案を書く経験を重ねることで、
答案構成ができるようになることに加えて、
段々と、論文試験の時間配分や答案を書くスピードなど、
試験本番で答案を書ける力を総合的に鍛えることができます。

ですから、独学の社会人受験生は、
自分で演習の時間を設定して、改善を重ねていくことが求められます。
週1回程度のペースで、1~2か月程度、
取り組むことで、それ以前に比べて、飛躍的に論文の力を鍛えることができます。

注意点としては、
はじめた当初は、時間制限を設けないでやってみてもよい、ということです。

時間内に書く経験を積む準備段階として、
トレーニング開始当初に、自身がどのくらいの時間で、どのくらいの答案をかけるのか、ということを確認しましょう。

いきなり時間制限を設けても、時間内に書けない、という方が少なくありません。それは仕方の無いことです。それができるようなるために訓練するわけですから。

実は、そこで苦手意識というか、挫折感というか、そういったネガティブな印象を持ってしまうと、次の演習に取り組むのが億劫になって、先延ばししていってしまう…といった悪循環を産んでしまう可能性が高くなります。

たとえ成人していても、いくつになっても、やりたくないことはやりたくない、というのが人間の心情ですから、致し方ないことです。

ですから、社会人受験生が受験生活を続けるために、
できる限り、スモールステップを設定すること、
嫌な気持ちになる機会を減らしながら取り組むこと
が非常に重要です。

論文の力は、一時的にがんばって、すぐに身につくものではありません。
個人差も大きいです。
だからこそ、継続するための工夫を第一に考えましょう。

社会人は、受験生活を諦めたくなる理由がたくさんあります。
それらを乗り越えていくための「仕組み」、
自分に合った「仕組み」を自分で気がついて、試していただければと思います。

予備校を利用しようが、利用しまいが、
試験現場で答案を書くのは受験生自身です。

当日に使う力を、準備段階で鍛えて行きましょう!

以上、論文試験で「知っている」と「書ける」の違いを確認した上で、何に気をつければよいか、何をすればよいか、といった点について、解説してきました。覚

本稿を参考にして、模範答案を覚えることの次のステップに進んで、着実に論文を書く力を身に付けていっていただければと思います。

社会人受験生の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

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