社会人経験者向け公務員試験の受験を検討し始めた人のためのチェックリスト①

社会人経験者向けの公務員試験がどんどん拡大していっています。
特に、近年、昔では考えられないくらい大卒程度の倍率が落ちてしまったことから、行政は有能な人材を確保する点に頭を悩ませているところです。

※10年以上前に公務員試験を受験した方は、ぜひ今の倍率を調べてみてください。ビックリ仰天になることでしょう。

その処方箋の一つとして挙げられるのが、
社会人経験者の採用、つまり中途採用の拡大です。

とはいえ、社会人経験者の受験については、公開情報が少ない、という問題があります。(志望先の機関も、予備校も、市販の書籍等も不足しています。)

そこで、
社会人経験者向け公務員試験の受験を検討し始めた方向けに、本格的に受験生活を行うために、どのようなことを検討すればよいか、チェックリストを提供して参ります。

<チェックリスト>
Q 志望先はどこですか?

→働きたい地域の自治体(県庁、政令市、市町村、国家)の募集状況を確認しましょう。「地域名 公務員 採用」で検索するほか、試験情報のまとめサイトを活用してもよいでしょう。

なお、機関によっては、申込期間のみ、採用試験の募集要項を掲示している場合があります。その場合は、過去の年度で検索すると、ヒットすることがあります。

また、市報などで採用試験について公表している場合もあります。
公務員試験は年1回のところが多いですので、申込期間を逃すことがないよう十分に気をつけてください。

Q 職種は何ですか?(事務、技術、福祉等)

→募集している職種について、応募条件を確認しましょう。そして、自身が満たすかどうかを必ず確認しましょう。
 職務経験について、公務員経験を認めているところもあれば、そうでないところもあります。職務経験の年数のカウント方法も必須の確認事項です。募集要項やQAで詳しく解説してくれている場合もありますが、該当するかどうか怪しい場合は、必ず受験の準備を開始する前に志望先に問い合わせましょう。

→職種によって試験倍率が異なります。事務は高いことが当たり前で、数十倍になることも珍しくありません。技術、福祉などの専門職は2~3倍以下になることもよくあります。多くの機関で、ホームページで過去の試験結果を公表していますので、確認してみましょう。

なお、過去の試験結果について、「応募者数」と「受験者数」は別のものですので、ご注意ください。「応募者数」とは、応募した人の合計です。「受験者数」は実際に受験した人の合計です。受験倍率を考える際は、必ず「受験者数」から考えるようにしてください。

公務員試験は受験自体にお金がかからないことから、2~3割程度が実際に試験を受けない、ということが常態化しているからです。

Q 試験形式は何ですか?(択一、論文、面接)

→試験を変更する機関が増えていますので、必ず受験する年度の募集要項(選考案内)で、どのような試験形式になっているかを確認しましょう。
役所は募集要項に書いていることは訂正しない限り、実施しなければ行けません。スケジュール、試験科目などに加えて、択一・論文・面接の配点なども書いている場合もあります。

・択一試験の範囲(知能、知識はどこまでが試験範囲か)
・SPIなどを採用しているか(一般的な公務員試験の択一試験とは別の対策をする必要があります。)
・論文の種類は何か?(職務経験論文だけ?政策課題論文も?)
・論文の指定文字数の範囲は?
・面接試験はいつ行われるか?(特に、土日に行われるかどうか)
・面接カードの提出時期はいつか?

→単願で受験する場合は、それほど気にする必要は無いと思います。
複数の機関を併願する場合は、受験先によって準備するものが変わることが珍しくありませんので、どのようにすれば効率的に試験対策していくか、をあらかじめ検討した上で受験対策を始めていく必要があります。

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