CODE VEIN を50時間ほど遊んだ所感

Steam版 -60%セール時購入。DLC込み約4000円也。

よかったとこ
・こってり濃厚なカッコイー↑舞台背景
 荒廃した世界、日々を生き抜く吸血鬼たちが織り成す物語。
錬血と呼ばれるスキル群は世界観にも合致していて、バックスタブやパリィに時折挟まれる演出は『俺の血に酔いな』と言わんばかりのキャーカッコイー欲張りセットである。

・ゲームコンセプト
 ストーリーラインに重点をおいたソウルライク。明確なお話を追いながらプレイする形になるので全体的に没入感は良い。様々な登場人物の記憶を辿りながら真相に迫っていく演出も、好き嫌いは別れるものの筆者的には〇。
(テンポが悪いのは否めない部分もあり)

・恵まれたキャラクターメイキング。
 若い寄りのイケメンや美少女に振り切っている感じはあるものの十分に楽しめる。
ぼくがかんがえたさいきょうのきゅうけつき、でどんどん血を吸うたろう。
プレイ時間の何時間かは確実にこのキャラクターメイキングに吸収されてしまっている。なんともはや。

・NPCとの協力プレイを前提とした優しめのバランス。
 初心者でも積みはそうそう無いと感じさせられる。後述の成長要素も手伝い、攻略においての試行錯誤の幅が非常に広いのはかなり好印象。

・様々な成長要素
 キャラクターレベル、錬血と呼ばれるパッシブスキル、アクティブスキルに死にゲー特有のプレイヤー自身の経験値も相まって成長自体が楽しい。
多種多様なスキルのおかげで様々なビルドが存在しており、ぼくがかんがえたさいきょうのきゅうけつきに拍車をかける形になっている。

・恵まれたOPPとEROによる目の保養
 たわわ たわわ うーん、えっちですね!みてください、この子なんて恵まれたOPPに包帯?!逮捕ですよ逮捕!えっちすぎ有罪!許す!


わるかったとこ
・一部マップの『壊滅的な』不快感
 構造が複雑な上に視覚的にも迷いやすく、それでいて落下死の危険性が伴うという、高難易度と不快を吐き間違えてしまったようなMAPが存在する。
 他にも延々と続くダメージ床の上を走らされたり、本作の特徴である錬血(MPのようなもの)を持続的に吸収されるうえに移動速度まで下がってしまうギミックがMAP全体に敷き詰められていたりするフィールドまで存在し、一部のレベルデザインは壊滅的。言葉を選ばずに言えばクソマップ多すぎ。

・バディNPCの明確な格差
 OPPとEROを限界まで振り切っているにも関わらず、明らかに強力なヒール、バフを持ちイオに、大剣による高い攻撃力とのけぞり値、自身も高い耐久を誇る上にCV:鳥海浩輔という規格外のイケメン、ヤクモ。
 上記二名以外は敵が強力になるにつれてどうしても力不足な場面が目立つようになってくる。愛があればなんとやらではあるが、あまりにもその格差が大きいのは問題である。

・戦闘時におけるチープなSE、チープなカメラワーク
 パリィやバックスタブでの演出は見事だが、大半を占める通常戦闘時の演出がどうにも安っぽくなってしまっている。慣れれば気にならないとは言うが、この辺りはどうしても好みが分かれそうである。筆者的にはもうちょっと頑張ってほしかった。
 そして、後半になるにつれて巨大な敵が巨大な獲物を持ち襲ってくる率が上昇するのだが、中々にこれが厄介。
 巨大に巨大がかけ合わさり、ロックオンしていた敵がシャカシャカ動き出した日にはもはやカメラがどこを見ているかわからなくなる場面が多々。事故死と割り切るには少し納得のいかない事もあった。

・直接的なダメージに直結しにくい吸血攻撃
 本作におけるバックスタブやパリィは、錬血と呼ばれるMPのようなものの補充という位置づけになり、大ダメージを奪う手段だと思っていると足元をすくわれる形になってしまう。(一応そういった攻撃の火力を挙げるビルドも存在するが、当然スキルの枠を食うので中々に難しい)
 特に、目玉であるはずの通常吸血は、チャージし終わるまでに数秒かかってしまう始末。悠長に敵の眼前で貯めようものなら普通にしばかれて体力ごっそりである。吸血攻撃のテストなさいました?


 総評
 キャラものとしてのソウルライクとしては正解に近い。
細かい部分の調整不足に目を瞑る事ができれば十分に楽しめる作品。

 シナリオもアクションも、基本的には楽しく遊ばせてもらった。
自分がメイキングしたかわい子ちゃんが頼れるバディと一緒にマップを進んでいく様は、中々に乙なものだった。えっちなケツも拝めるしな
 キャラクターメイキングとブラッドコード(職業のようなもの)、そこに豊富なスキル群がかけあわさり、容姿だけではなく能力値も込みでメイキングしているような感覚になる。
 恐らく、コードヴェインの本質はこの部分に集約されている。

 目に入れても痛くないマイキャラで細かい部分には目つぶしを食らわせ、かわいいもしくは顔が良すぎる吸血鬼達と一緒に是非市街地を闊歩してみて欲しい。