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町外の高校生が考えた我が町のまちづくり-その1

いわゆる「官・地・産・学・高大連携」で、町の魅力について、外部からの目線で高校生がまとめた成果の発表会に、普通の一般町民おばさんとして参加してきました。そこで感じたこと色々。

・長沼町はどんな町?

 私が住んでいるのは、北海道の空知(そらち)の南の方の地方田園都市、長沼町です。千歳空港から約30分。札幌中心地からも小一時間で来る事ができる人口1万人強の農村地帯です。実はとっても景色が良いです。

 私が日ごろ接している町民は、概ね元気がよく、人付き合いがよく、いい人が多いなという印象です。
 が・・・、ここは地方の小さな田舎町。どうにもこうにも、見えない壁や見えない天井が迫ってきているのを感じることも多いのが現実です。
 町の人口は、着実に減ってきていて、中心地の商店街は、シャッターが下りたり、空き地だったり、普段は賑やかに人が歩いているイメージはありません。さて、この現実にどう向かうのか。なんとかしなくちゃと思っている町民は多いし、少しずつ動き出している町民も多いと思います。

・町の今とこれからの計画

 平成成27年10月には、たぶん他の市町村と同様に、
長沼町人口ビジョン・まち・ひと・しごと総合戦略が制定されて、平成31年度までの5年間に進めるべき様々な政策が明らかになっています。(リンクは既に切れてます。2023年1月現在)

 もうすぐ最終年度に入る訳だけれど、町民にはその政策の内容や、現在の進捗状況がどうなっているかは、あまりよく知られていません。
 ちなみに、町のHPからリンクを貼っている総合戦略のページを探すのは結構苦労しました。トップページにわかりやすくバナーが貼ってあるという事はありません(笑)
 内容は・・・。町の名前を伏せたら他の町とあまり変わらないような・・・。
 もっと、住民も積極的に関わった政策だったら良かったのに。もうあと1年でとりあえず終了するので、次回はぜひそんなやり方も考えて欲しいものです。

追記: 2023年1月
既にこの計画は第2期に入っています。
1期の内容がどこにあるのかリンクが切れてて探せないし、探すのも面倒なので、現在の計画のリンクを貼ります。2020年3月30日制定で、もうすぐ丸3年。
1期がどんな結果だったのかは、特に掲載はありません。内部ではきちんと総括されている事を期待します。


・企業や大学・高校との包括連携協定

 そんな中で、平成29年3月。長沼町は、誰もが知ってる有名なミサワホーム(株)、(株)ミサワホーム総合研究所及びミサワホーム北海道(株)と4者による「まちづくり包括連携協定」を締結しました。まちづくり包括連携協定って流行ってるんですかね。あちこちの町で様々な企業と連携したという話を耳にします。
 町のHPの該当ページにはこのように記載してあります。

ミサワホームグループは、社会情勢や生活環境の変化に対応したまちづくりに取り組むとともに、 地域特性に応じた地方創生への貢献を掲げており、この協定により、まち・ひと・しごと総合戦略など 町が取り組むまちづくり事業の推進に向け、相互の幅広い連携、協力体制を構築するものです。

 なるほど。色々協力してくれるのね。でも、長沼町とミサワホームって正直どう関連するのかピンと来ないと思っていました。
 北海道のどこかの町では、モンベルと提携して、小さな町にモンベルが出来てるし~。そっちがうらやましいぞと思ってしまった私。
 そしてミサワホームグループに加えて、大学も連携することになり、立命館大学の先生や学生さんたちが、わが町のまちづくりの事を考えてくれる事になりました。
 そういうのは、官・地・産・学・大連携というのですね。こういった連携には、お国から補助が出るのでしょうか?まあ、どの立場にも好都合な事業という事になるのだと思います。
 そして昨年の3月。4名の大学生が1泊2日で来町しました。
立命館大学プレワークショップ 
 長沼町の他にはない何かを探るため、事前作業からフィールドワークそして発表までの研究の成果をまとめたものが、40ページ弱のレポートとしてまとめられています。最初は名前を聞いたこともない北海道の町について、タクシーで用意されたポイントを回るという短い時間のフィールドワークでまとめるのは大変だったろうなというのが正直な感想です。

・高校生の成果発表会開催

 それを受けて、プレワークショップに参加した立命館慶祥高校の生徒さんたちが、その後何度か長沼町を訪れて、自分の考えをまとめ、発表する機会がありました。それぞれが模造紙にわかりやすくまとめたり模型を作ったり工夫をしたパネルの前に参加者が訪れて内容を聞いたり質問をするというポスターセッション方式の発表でした。それぞれが、自分の足で町を見て感じた事をまとめていて、楽しくてすばらしい発表でした。

 発表の中身は、次のnoteに書きます。前段でここまでかかってしまった。

・こんなに長い前置きで言いたかったこと。

 外部の意見を聞いたり、町づくりをデザインするのはとても大切なことだと思うけれど、せっかく良いことやるならもう少し町民にもこの内容を周知したらいいのにと強く思いました。発表会に参加したのは、役場やミサワホーム、大学や高校の関係者とこの連携協定に関わる委員さんなど、いわゆる一般町民はおりませんでした。というか、この発表会の開催をもっと広く町民に周知して多くの普通の町民に来てほしかった。
 いわゆるPR不足を感じました。残念!

ということで次回は、高校生が色々考えてくれた発表会の中身などについて書きます。


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