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母校のオケ演奏会

昨日は出身高校オケの定期演奏会を聴いてきました@パルテノン多摩。

自分は高校オケでチェロに夢中になったタイプで、、仲間と切磋琢磨した思い出は30年以上経った今でも自分の精神的な支えになっていて、原点といえる大切な場所です。いずれ落ち着いて時間が取れた時に、当時のことをいろいろ書きたいなと思っています。

実に4年ぶりに制限の無い環境で演奏会が行われました
自分の現役時代は「第4回」でした。歴史が紡がれていきます。

自分の現役時代は1学年50名程度の大所帯で、新2・3年生が出演する定期演奏会は総勢100名程度の立派なフルオケでしたが、その後部員数は減少の一途をたどり、今年は計45名くらいでしょうか。1stバイオリンは6名、チェロは4名、、半数以下に減った弦をみるとつい寂しさを感じてしましますが、昔と比べると演奏精度は大きく向上しており、歴史の積み上げを感じますし、一生懸命音楽に向き合う現役生の姿をみると目頭が熱くなります。

特に弦楽器は高校生から始めた初心者が中心ですので、技術的な出来栄えをどうこう書くのはナンセンスで、基本的には「頑張ったね、よかったね」という保護者目線の感想しか出てこないのですが(笑)、上述のとおり弦楽器は「最少人数」を大きく下回っている状況ですので、バランスの悪さは避けようがなく「こういうものだ」という前提で聴かないとしんどい部分はあります。「現役生を心の中で応援する、こちらも元気をもらう」ために毎回聴きに行っているかんじですね。

部員数だけでなく、演奏指導の体制も昔とは大きく変わっています。自分の現役時代は、名目上は顧問の先生は居たのですが活動にはあまり関与せず、プロのトレーナーもおらず、部員同士で練習内容を考えて暗中模索しながら活動していました。指揮者も部員が務めていました。非効率で演奏の精度も今よりずっと低かったと思いますが、自主的に考えて行動し、時にはぶつかり合いながら、とにかく一生懸命もがいていたなと思います。

今は、音楽の先生が顧問として指導・指揮を行い、時にはプロ演奏家の指導も得ながら活動していて、正解を示してくれる指導者に導かれて効率よく、演奏技術・精度を高めることができているなと思います。今のほうが明らかに「正しい」在り方なのですが、、ちょっと考えちゃうこともありますね。

昨日の演奏を聴いて気になった点として、「設計図がみえる」と思いました。先生の指揮に対応する生徒たちの動作をみていて、丁寧に練習を積み上げた努力を感じた一方で、「ここはクレシェンドしました」「ここはppに落としました」「フレーズのつなぎ目はこのくらいリタルダンドしましょうね」・・・言い方悪いですが予定和調和的とも感じました。コンクール的といいますか。。ライブ演奏としては、自分たちの積み上げたものを信じつつも「あえて脇に置いて」、もっと自由に振舞っていいんじゃない?そうしたほうが(聴くほうも)楽しいかもよ?・・余計なお世話ですが、昨日はそんなことを考えていました。

・・自分の原点である高校オケについては、30年以上経った今でもつい熱くなってしまうのでした。

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