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住職の週報4 - 2021/3/15

今年は3月20日が二十四節気の一つ「春分」の日ですが、二十四節気をさらに三分割した<七十二候>という、自然の息遣いや営みを漢字3~4文字で表現したものがあります。

24節気が半月15日毎ですから、<七十二候>は5日毎になります。私は、数年前のNHKラジオ深夜便で初めて耳にしました。ちなみに、「春分」(3月20日からの15日間)には、<雀始巣(すずめはじめてすくう)><桜始開(さくらはじめてひらく)><雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)>が順に入ります。

比較的知られている<半夏生(はんげしょうず)>も、「夏至」の最後に入る7月1日頃の<七十二候>の一つです。半夏はカラスビシャクの異名ですが、この頃までには田植えを終えて、一服しようという昔の農民の智慧でしょうか。

福井の奥越には、<半夏生>に丸焼き鯖を食す風習が残っています。こうした自然の営みや息吹きは、都会ではほとんど感じることはできませんが、都会を離れればまだまだ日本に残っています。

光教寺のある浄教寺町(昔は足羽郡一乗谷村字浄教寺)は、現在は福井市に属しますが、豊かな自然の中にあります。人間も自然の一員ですから、自然からかけ離れないことが大事かもしれません。

蕗のとうも出てきました。先日、天ぷらにしました。

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