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単発アルバイト⑤ スイーツ専門店販売補助 part2

こんにちは。高校5年生です。

土曜日に入ったアルバイト、とあるスイーツを専門とするお店の販売補助の仕事について前回の記事で書きました。ここからは後半戦です。
始めに、お客様について書きますね。

来られるお客様は幅広い年齢層でした。小さいお子様を連れたファミリー、若い女性数人、若いカップル、中高年層は男女ともにお1人で来られる方が多かったです。

私は立ち止まった方がショーケースを見ながら迷っている様子だったら、ここで店を離れるかもっと近づいてみるかの瀬戸際だと判断したので、試食を積極的に勧めておりました。試食すると、若い女性は「おいし~い」と言いながらそのまま違うお店に行ってしまう場合と、「え!これすごいじゃん!」と言ってそのままショーケースに近づく場合がありましたね。後者が若干多かったかもしれません。
ただ、試食の数には限りがあり、ポンポン出して良いわけではないため見極めが難しかったです。ファミリーで来られたら、「お子様、もし大丈夫でしたら召し上がりますか?」とお子さん向けに、保護者に渡します。けれどもお子さんは大抵、ちゃんと感想は言わないのでそこでは商品を選ぶ決め手にはなりません。ですからその後、保護者の方にもおすすめしておりました。ご家族で来られると渡す人と渡さない人があってはいけないと全員にお配りしておりましたが、買うかどうかのジャッジ権を持っている方は大体お1人なので、本当はその方だけに食べていただいた方が効率は良い気がします。その他の方は本当に食べるだけで、何も言わず買い物にも関与する様子がなかったからです。

立ち止まらず、すぐショーケースを覗き込んだり早々に商品を手に取ったりする方には試食は勧めておりませんでした。そういう方はもう買うことは決定していて、どの商品にするかを決める段階にあると判断したからです。実際、ショーケースに自ら近づく方はこちらから何かアプローチしなくとも商品を買って行かれました。

印象的だったお客様はたくさんいらっしゃいます。特に4人の方を、順番にお話ししていきましょう。

①タメ口常連おじさん

閉店30分前くらいに来た、50~60代の男性。店長さんが気さくに話しかけ、「いつもありがとうございます」と言っていたので常連さんだと思います。終始、私にはタメ口で上から目線な物言いでした。今更そんなことで怒りませんが、カゴを持っておじさんの買い物に付き合っているとき、召し使いとして(?)雇われている気分を味わえました。

②「あ、電話してます?」お兄さん

迷っている様子だったので試食を勧めると、食べた後で「これとこれ違うんだ~」みたいなことを言っておりました。質問されたと思い商品の違いを答えると、なぜか顔を背けてまた喋り出すお兄さん。見ると、耳に無線イヤホンが刺さっておりました。「あ、電話してんのね……」と察し、そっと離れました。

③おばあちゃんっ子お兄さん

私と同年代くらいの、黒縁眼鏡が似合う男性。迷っていたので「ご自身で召し上がる用をお探しですか?」とお声がけすると、「おばあちゃんにお土産探してて……」とのこと。マスク越しにも笑っているのが分かり、「かわいいな」と思いました。1つ1つ商品の違いを説明すると、「じゃあこれと、これ。あとは……お姉さん、おすすめ選んで良いですよ」とおっしゃいました。この言葉、ものすごく嬉しかったです!何だか「あなたを全面的に信頼します!」と言われているようでウキウキしました。
選んでいた2つが和風だったので、洋風な味わいのスイーツをおすすめすると、「じゃあそれで!」と。キレイにお包みし、「おばあ様に喜んでいただけたら嬉しいです」とお伝えしてお渡ししました。大きくなってもおばあちゃんにかわいがられていそうな、よく笑うお兄さんでしたね。

④瞬間ときめきお姉さん

私と変わらない年のお姉さんが、お友達と2人で来店されました。試食をおすすめすると、「え、やばっ!ウマっ!これやばい!!」と最高のリアクション。そのままショーケースに手を伸ばし、ポンポンとカゴに商品を入れていっておりました。お連れ様は杏仁豆腐が苦手らしく試食を断っていらっしゃいましたが、お姉さんは「心掴まれた!」とものすごく気に入られたようでした。

以上が印象的だった方ですね。
続いて勤務中に考えたことを書きたいのですが、もうとにかく「喉よ、潰れないで保ってくれ!!」と「自分で考えた宣伝文句を叫ぶの楽しい~!」に尽きます。どちらかに注力すればどちらかが犠牲になってしまう2つですが、何とか両立できたことがありがたいです。

勤務の途中、店長さんが深刻そうな顔をしたときがありました。どうしたらんだろうと振り向くと、「アルバイトとしてうちに来ませんか?」という、正規アルバイトとしてのスカウトのお話でした。仕事ぶりを認めていただいただけでなく、こんな風に「ぜひ!」と言われたことが大変嬉しかったです。こんな素敵な店長さんの元で働けて、だんだん慣れつつあって楽しめる仕事ができて、しかも昔のアルバイト先より自宅からのアクセスが良い!ぜひ受けたい、ありがたいお話だったのですが、定期的にシフトに入ることが難しいことを理由にお断りしました。ちなみに本当は、この日と同じくクオリティ(声量)でシフトに入ることができないからです。店長さんがかなり残念そうな顔をしていたのが心苦しかったです。マイクか拡声器が使えれば、週に何回でも入りたいアルバイトなのですが……なかなか自分にぴったりなアルバイトはないですね。喉を酷使し続けるのは、大学生活や他の活動にも支障が出てしまうので、続けられないことは明白でした。申し訳なかったですね。

「また募集がありましたら、応募させていただきます!」とご挨拶して勤務を終えました。「ぜひまた来てね」と言っていただけて、本当に心の温まるアルバイトでした!

以上、「単発アルバイト⑤ スイーツ専門店販売補助 part2」でした。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

また次の投稿でお会いしましょう!