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隔離生活はモヤモヤがいっぱい

こんにちは。高校5年生です。

609回目の記事『「女の子だから」、家族の食事を作る』で、8月の終わり頃に母が体調を崩していたと書きました。最初に病院に行ったときは風邪だと診断されて安静にしていたのですが、発熱が続き、改めて病院に行ったところ新型コロナウイルスの陽性と診断されました。

私を含め家族は濃厚接触者となり、お医者さんから5日間の外出禁止と隔離生活のスタートを指示されました。
今回は外出禁止期間および隔離期間に私が感じたモヤモヤを書きます。『「女の子だから」、家族の食事を作る』でも書いたので「まだあるのか」と思う方もいらっしゃることでしょう。似たようなことですが、「将来他の人にこういう気持ちにさせないようにしよう」と自戒の念をこめて書いていきます。途中、愚痴っぽくなるかもしれませんがお許しくださいませ。

モヤモヤは3つです。

1つ目は、父親の電話です。
父親も当然5日間、仕事に行くのをストップしました。テレワークに切り替えるのかと思いきや、毎日寝転んでテレビばかり観ております。どうやら完全にお休みをもらったようです。

父の職場からは毎日のように「容態はどうですか?」という電話がかかってきました。私が耳を疑ったのは、隔離生活の初めにかかってきた電話に対する、父の応答です。

おそらく「テレワークに切り替えますか?」と訊かれたのでしょう。父はこう答えました。
「家内が洗濯とか料理とかでリビングを行き来するんで、テレワークできないと思います」

ちょっと待て!!!と突っ込みそうになりました。当時、母は高熱で声もほとんど出せない状態。1日中寝ていることを父も知っております。でありながら、そんな状態の母に家事をさせようとしている?!洗濯?!料理?!何で病人に家事やらせて、健康な人間が寝転がってテレビ観るの???
電話の相手の反応は分かりませんが、私だったら「は??」って言っていると思います。

結局、母は全ての家事を私にやらせたので一切家事に関わることはありませんでした。そのため病人を働かせ、健康な人間がのうのうと寝ている状況は回避することができました。とはいえ、弟と父は隔離期間中一切家事をしておりません(夜中に勝手に食べたごはんのお皿も翌朝放置されておりました)。モヤモヤしない方がおかしいくらいのポイントです。

2つ目は私に頼りきり、かつ当たり前にやってもらえると思っていることです。
これは『「女の子だから」、家族の食事を作る』でも書いたように家がそういう家だからかもしれませんが、弟も父も私が全ての家事をやって当たり前で、何もしなくてもいつも通り1日が過ごせると思っております。

例えば、私は家族の毎食の食事を作るように、母や祖母に言われております。この家に私の味方はいないので逆らっても意味がないと諦め、反旗を翻すことなく私は毎日食事を作っております。
ただ、父や弟はルーズで、食事の時間に食事をすることが全くありません。基本的にテレビに夢中、もしくは寝ているので、食事を作ったうえで「冷蔵庫に昼食が入っています」など置手紙を用意しなければなりません。

そんな手間のかかる食事の支度を1人でやらせておきながら、一切感謝されたことがありません。感謝されるためにやっているわけでないと言っても、食べるときに「いただきます」くらい言ってくれても良いのではと思います。また、朝食に用意したごはん、味噌汁、おかずが夕方にそのままになっているのを見かけると、何だか悲しくなります。
用意されているのが当たり前だと言わんばかりに黙って食べ、使い終わった食器は洗わず放置してあります。隔離2日目の朝、置かれていた前日使った食器をわざと洗わずに置いておいたら、丸1日以上放置されておりました。さすがに場所を取りますし、汚いので片付けましたが、もしキッチンがもっと広かったら「いつまでしておくのかチャレンジ」をやってみたいですね。多分、何年経っても洗わないでしょうね。

どこかで誰かが歌っていた曲に「私はあなたのママじゃないんだから」という歌詞がありました。父や弟のために洗濯したり、料理を作ったり、掃除したりしているときに思い出します。病人の母の食事や身の回りを世話するのは納得できても、健康かつ自分で身の回りのことができる年の人間の世話まで当然のごとくさせられるのには納得できません。けれども、やらなければ母や祖母に怒られてしまいます。私はこれに背きながらこの家で生きることはできないのです。

女に生まれたことに後悔はありませんが、この家に生まれると分かっていたら、私も男の子として生まれたかったです。
男の子として生まれれば、家事や面倒な雑用は全部当たり前のようにやってもらえますし、母や祖母には甘やかされますし、わがままも言えますし、女の子の兄弟より優先されますし、何かちょっとお手伝いでもしようものならとてつもなく褒められ、存在しているだけで認めてもらえます。本当に羨ましいです。
弟が「○○(弟)はこの家の長男だからね」と言われて何かと免除されているとき、「長男だからって何?」と思ってしまうのは、私がひねくれているからでしょうか。

話がそれました。最後に3つ目をお話しします。
3つ目のモヤモヤは、とにかく息が詰まることです。

これは隔離生活だからというより、四六時中父親が家にいるからですね。父親は身勝手な人なので、自分の機嫌を他人に取らせます。ですから家族は父親がいるとき、父親の機嫌を損ねないように離れ、息をひそめております。最大限気を遣っていても父親の気に触れ、怒鳴ったり殴られたりすることがあるので、気が抜けません。外出禁止期間中は外に出ることもできず、ひたすら父親の機嫌をうかがいながら生活しておりました。家事をすることよりも辛かったです。

隔離生活は、モヤモヤがいっぱいです。辛いのは、家にいたくなくても外に出られないことです。買い物も行けません。常に次の食事のことを考え、他にやり残した家事がなかったか思い出し、自分が抱えている大学関係の作業のこともやりながら、家族の応対をしなければなりません。正直、3日も経たずにギブアップしたくなりました。「自分1人で5日間、家から出ないで過ごしてみて」と言われたら余裕でクリアできる自信がありますが、家族3人の面倒を見ながら自分のことを進めるのは本当に大変です。

以上、「隔離生活はモヤモヤがいっぱい」でした。
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。

また次の投稿でお会いしましょう!