23歳女、物流センター勤務のもどかしさ
こんにちは。高校5年生です。
間もなく8月ですね。寝苦しい夜が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は久しぶりに物流事務の仕事の話題です。
7月に入ってから少しずつ物量が増え、繫忙期の訪れを感じるようになりました。食品物流の繫忙期はイベントに応じてやってきます。世間が冬休みにわくわくしているときにクリスマスケーキを出荷したり、皆さんが帰省している間に夜な夜なおせちを出荷していたり、節分、ひな祭り、父の日、母の日で寿司カテゴリの商品の受注が増えれば、いつも運んでいるトラックの台数では足りないので増便手配を実施したりします。そして、年末年始に次ぐ一大繫忙期が、この夏休み期間(さらに範囲を絞ればお盆に向けての期間)なのです。
入れる箱の大きさ(物流倉庫の大きさ)は伸びたり縮んだりせず通常時と同じ大きさなのに、入れる物の量だけ桁違いに増える期間です。「でも、出荷する量も増えるんだから、たくさん入ってきてもいずれ出ていくでしょ?」と思った皆さん。実は、お盆期間中は休業日を設定しているメーカーさんが多く、その分すぐに出荷されない商品を事前に配送できる日に入庫しているので、在庫が過多になりやすいのです。また、この時期は「便(トラック)が取れなくて、この日にしか入庫できないんです」というお問い合わせも多く、欠品させないために前倒しで余剰に入れるケースが珍しくありません。入庫件数も非常に多くなるので、現場の方も通常時より1時間、2時間、3時間近く……と長く入荷検品作業にあたっています。
そんな中、もどかしい出来事がありました。
在庫が逼迫すると「逃がし」と呼ばれる作業が発生します。これは、すぐに使用しない商品を本来のロケーション(置き場所)から一時的に移動させることです。商品はパレットという大きな板の上にダンボール箱の状態で重ねてあるため、フォークリフトやハンドフォーク(手で操作してパレットを持ち上げ、移動させる機械)を用いて移します。1日がかりで行うこの業務、低温環境ということもあいまって重労働であることは想像に難くありません。それゆえでしょう、私は1度もこの業務にあたるよう指示を受けたことがありません。
そもそも私の仕事は庫内作業をすることではないため、指示を受けないこと自体が変なわけではありません。ただ、人手が必要な業務なので、私の先輩方(男性)は作業に呼ばれています。私を呼んだところで大した戦力にはなりませんし、万が一怪我でもしたら労災になってかえって足手まといなので指示を受けない理由は分かるのですが、この間庫内で作業されている方と話した時、とある言葉にもどかしくなったのです。
「いや、分かってないよ。○○くん(私の先輩)と一緒に(逃がしを)やらないと」
庫内キャパシティの話をしている時に言われた言葉です。自分自身感じてはいたものの、「身をもって知ろうとしていない、何も分かってない」と言われると図星で、落ち込みました。
物流センターで働く毎日は「何か力になりたい、でも私には何もできない」の連続です。「やらせてください!」と手を挙げても、実際にできることはごく僅かです。経験を積み、できることと可能性をどこまで増やしていけるかが、私の腕にかかっています。
以上、「23歳女、物流センター勤務のもどかしさ」でした。
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。
次の投稿でまたお会いしましょう!