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どこだってテリトリー(慣声の法則inDOME備忘録)

改めまして
ツアー完走おめでとうございます。
 
慣声の法則inDOME
東京ドーム2日目、4月22日の公演に行ってまいりました。
アリーナもドームも落選の私、巷で噂の復活当選や制作開放にも片思いを貫き、今回はお留守番ねと諦めていたところにお誘いをいただいたので、この公演が最初で最後の慣声の法則です。
 
円盤発売日が私の初日!と決め込み、極力レポを見ず過ごしていたため、セトリも把握しないほぼまっさらな状態で当日を迎えました。改造ジープと日替わり曲があるのは前日に知りました(YOSHIKIさんの件で知る)
 
 
 
記念写真withうちわのスト担さんたちの合間を縫って進み、指定のゲートからドキドキの入場です。座席に着くといよいよ実感が湧いてきて、開演までの時間ずっとそわそわしてしまいました。
いやぁ、東京ドームって広いですねぇぇぇ…!
一度だけ入ったことがあるのですが、フードイベントで屋台やステージが組まれていたのと、座席に座ることがなかったためにイマイチ東京ドームに行ったという実感がなかったんですよね。東京ドーム何個分は一生わからないと思っていました。結局今もわかりません。あれわかる人いらっしゃいます??
 
全体をぐるっと見渡せるスタンド席から、どんどん埋まっていく座席や人の流れを見ていると、改めて55,000人という人数の多さに驚きます。やっぱり遠さは否めないけれど10倍率の双眼鏡もあるしモニターもあるし、来られただけで幸せ者よ。
 

そして定刻、いざ開演。
始まってみたら、不思議とそれまで感じていたドームの広さをあまり感じなくなったんですよね。広いけれど、しっくりくる。遠いはずのメインステージに立つ6人がその距離を感じさせないほど大きく見えて、なんだか魔法みたいだなぁと。
 
自己紹介で北斗さんが「思ったより遠いなと思った人〜?」で反応があった客席に向けて「そんなこと感じさせないくらい満足させる」(なおこれは現実となる)と言い、樹くんが「俺らとお前らだけの空間」と言い、私はもう身を任せてついて行こうと決めたのでした。
ところで俺のミニーちゃんだろ発言の京本大我さんは名乗っていらっしゃらなかった気がするのですが、わざわざ名乗っていただくのも大変烏滸がましいので彼はそのままでいてほしいです。慎太郎くんの一丁締めはお見事でしたよ。かわいいね、慎ちゃん。
 
ドームくらい大きな会場になると6人がバラバラの場所で歌う曲が増えるのかもと勝手に寂しがっていたのですが、全然そんなことなくて良かったです。なんならMCでも相変わらずくっついていたので安心しましたし、その日のANNアフターパーティーで「オープニングのスタンバイ位置が離れ離れで寂しい」との発言を聞いてなんとも言えない感情が湧き上がりました。なんなの君たち、ほんとかわいいわね。
 
 
以下、備忘録として特に印象深い曲の感想を記しておきます。
 
■Overture -VOICE-
ドーム規模の音響で乱れずにアカペラがキマるってどういうことなの…。一曲目よねこれ……。この曲、少しでも音程がズレると一気に不協和音になるタイプの構成なのに、一音目から全く不安要素がなかったんですよね。一瞬で空気が変わるのを感じて鳥肌が立ったオープニングです。

■Amazing!!!!!!
イントロが鳴った時から客席のボルテージがすごかった。2曲目にして仕上がる客席。グループの楽曲の方向性が定まった曲と伺っていたので、ファン歴が短い私でさえぐっとくるものが。思い入れがあるファンの方々からしたらもうたまらないでしょうね。ビートに合わせたペンライトの動きの一体感が圧巻でした。
京本大我さんが「SixTONESの音色は終わらない」と歌い上げた瞬間、痺れました。
しかしこれがJr.時代の曲だなんてほんと末恐ろしさがあります。

■IN THE STORM
会場の一体感がすごかったのが印象的でした。冗談抜きで会場が揺れていたと思います。
この曲の樹くんのラップが好きなので、生で聴くことができてとにかく嬉しかったなぁ…。クレーンでなるべく近くまで来てくれるのも嬉しい。結構高くてびっくり。

■Boom-Pow-Wow
楽しすぎる。もっとBoom-Pow-Wowしたかった。ディズニーのショーパレで必ず踊る派なので、手の振りがあるの本当に楽しいです。ディズニーシー伝説の夏イベ、ボンファイアー並みに燃えた。SixTONESさんには一度ボンファイアーダンスと爽涼鼓舞を踊っていただきたい。

■Risky
蛇に睨まれたような感覚に陥り、モニターに映し出されるショットからカメラ割りのこだわりをひしひしと感じましたね。フライングチェアに装飾された骸骨さんはメンバーに殺られちゃったのかしらね、お可哀想に。

■ふたり
一瞬で束の間の一花が蘇ってきてじんわり涙が。6人の歌声が本当に温かくて、ふわっと力が抜けていくような感覚になれました。
京本大我さんの超ロングトーンが特によく響いて、ペンライトを揺らすどころか息をするのも忘れてしまうくらい没入。ブレもなく、表情も変わらず、どこまでも美しく伸びる声。こういうアドリブ的な歌い方はミュージカルではほぼ無いので、ライブならではの歌唱。生で聴くことができて本当に良かったです。想像の3倍はロングトーンです。

■オンガク 声ver.
もう外でオンガクを聴けない身体になってしまったので責任をとっていただきたい。ライブ参戦の代償が大きすぎる。
元々この曲の語呂感とハーモニーが心地良くて好きだったのですが、メインステージ中央に6人が集まって、輪になって手を重ねた瞬間に涙腺崩壊しまして。こんなに良い曲だったっけ…… 塗っていないはずのマスカラが剥がれていくのを感じました。なんならちょっと酸欠気味でした。
時代や老いもSixTONESと見たいな…。

■人人人
私はこの曲を甘く見ていた。これは一種の民族音楽に近いものなのかもしれない。たとえば日本の民謡、ブラジルのサンバ、ジャマイカのレゲエのように、バックグラウンドやアーティストとの親和性を強く感じる音楽。歌うというより声を奏でると言った方がしっくりくるくらい、身体が楽器となって音楽に乗っている感じが心地良かった。生で最大限に活きる楽曲。

■Drive
改造ジープが思ったより大きかったのと、そんな大きいジープをいとも簡単に運転する髙地優吾氏に釘付けでございました。ジープもまさかドア取り払われてゴツいスピーカーやパイプを装飾されて、CO2ぶっ放すイカツイ兄ちゃんたちを乗せてドームを走ることになるなんて夢にも思わなかったでしょうね。楽しそうでなによりです。

■ABARERO
特効の炎がバンバン上がってバクステ側にまでほんのり熱が届いたので、前方のお客さんちょっと焦げたのではないかしら。大変景気がよろしいです。炎はなんぼあってもいいですからね。
音楽番組の歌唱だと全体像をなかなか見られないので、ライブでパフォーマンス全体を見るのが楽しみでした。ペンライトを振っているだけのこちらが息を切らしてしまうかのように圧巻のステージで、大袈裟かもしれないですが、地の底から目覚めるモンスターを目の当たりにしました。
ここまでほぼぶっ続けで歌い踊っているのに前半の〆にABAREROを持ってくるSixTONESさん、流石に怖かったです。でもちゃんと息切らしていたので安心しました。
 

MC、ずっと笑ってたな…
ツッコミを封印された樹くんふにゃふにゃでした。SixTONESにはあなたのツッコミが必要です。
 

■Hello(日替わり曲)
まさか聴けるとは思っていなくてしばらくフリーズ。ABAREROカップリングで一番好きな曲なのでとにかく嬉しくて、でも信じられなくて、BメロくらいでようやくHello!!と歓喜に沸きました。ライブは戦場、心してかかれと未来の自分に記しておきます。

■STAMP ITからのCat Call
この流れ天才なの……??????もうお手上げですよこんなことされたら。
元々支配性が高いSTAMP IT、照明とダンスで肉付けされたら抗いようのない凶器です。保護者の許可を取りましょう案件です。会場にいたちびっこたち、健やかに育っておくれ。
そしてCat Call、我々は個性豊かな猫様に仕える忠実なしもべであった…。
Twitterでもつぶやいたのですが、個性をキャッツで例えるならジェシーくんはマンカストラップでした。京本大我さんはヴィクトリア嬢ですね。北斗くんはタントミール、慎太郎くんはラム・タム・タガー、髙地くんはコリコパット、樹くんはランパスキャット。これは一人一人じっくり動きを追わないと気が済まないでしょうが…。
なお、天井などにレーザーで猫の目が描かれていたことには全く気づいておりませんでした。

■Mr.ズドン
楽し過ぎました。team SixTONES義務教育課程を修了していらっしゃる客席の皆さん、小さくズドンズドンではちゃんと声も小さくなっていてさすがでした。SP真似っこの樹くんが可愛かったです。

■ラ・ラ・ラ・ラブストーリー
クラリスを追いかけるチップ&デールの実写版でしょうか?セットも小道具も可愛くて、手持ちカメラでお互いを映したり、カラフルな風船で攻撃したり。大我さんが放った風船は全然髙地くんに当たらないのに、髙地くんが一発だけ飛ばした風船が大我さんのキャスケットを落として、一撃必殺ハンターのようで大変良きでした。
ところでこの曲、小刻みなダンスなのに歌声が全くブレていないことに気づいて鳥肌が立ちましたね…。大我さんはミュージカルで拝見しているので本領発揮、といったところですが、髙地くん、あなた、随分と声帯が柔らかくなって……。

■S.I.Xから怒涛の盛り上がり曲連発
多分お客さんの方が疲労していたであろう後半戦に始まった怒涛の鬼パート。Snow ManやTravis Japanを人造人間と表現していたけれど(ガンガン歌って踊るのにケロッとしているかららしい)、あなた達もたいがいよ…。さすがMonsters、でっけぇクラブでしたありがとうございました。クラブに行ったことはないけれど多分こんな感じなんだろうと思います。
Special OrderやLAM-PAM-PAMを聴くとむしろ落ち着く謎現象が起きているので、人間て面白いですね。

■Outrageous
なぜこのタイミングでこんなに歌い踊れるのか。セットリストに狂気すら感じる。一体君たちはなんなのだ。そして恐ろしいほどに帝王で、カッコいいのである。一度しか観ていないのにクセになってしまった…困った。

■Again
全力疾走からのAgain。急激にドーパミンの消化活動が行われ、8月の終わりのような情緒を感じずにはいられない。
 
■PARTY PEOPLE
アンコールまでのスパンが短くてほんの一息で晩夏から盛夏に戻されました!!パイレーツ・サマー、リドアイルで陽気な海賊たちに放水されびしょ濡れになったあの夏を思い出す。

■Good Luck!
ラップ部分は京本大我さんがご担当。その場で決めるのが面白い。

■この星のHIKARI
会場で一緒に歌えたこと以上に、メンバーが嬉しそうに笑って聴いて、頷いている姿を見られたことが嬉しい。メンバーが嬉しいと私も嬉しい。

■彗星の空
ラストにふさわしい一曲。一言一言の歌詞を噛み締めて聴いていたのですが、終わってしまう寂しさよりもこれからも続く未来への楽しみの方が圧倒的に強くなりました。
 
……ほぼ全曲になってしまいました。
 
 
<終演>
完全にドームが制圧されていましたね…。
規制退場のアナウンスが入り、ふと一息ついてようやくここが東京ドームだと思い出す。左腕にぶら下げていた10倍率の双眼鏡は、思い返してみたら2回しか使いませんでした。その2回は運転席の髙地優吾氏とCat Callなので致し方あるまい。
 

ドームは広い、席は遠い。それは確かなものだけれど、ライブ中はそんなことを感じることもないくらい、視界に入る空間全体が彼らのテリトリーでした。端の席だろうが天井席だろうが彼らの射程範囲内であることに変わりはなく、むしろ、天井と壁があるからこの空間に収まっている。ただそれだけ。

アリーナ公演に行っていないのであくまでも想像ですが、いわゆる「ファンサ曲」と呼べるものがほとんど無く、歌を聴かせてパフォーマンスを見せることに徹していたように感じました。もちろん要所要所でしっかり客席を見て手を振ったりはしているけれど、彼らは彼らで、近くの席も遠くの席も同じように楽しめるようにものすごく配慮してくれているのでは、と。全員を満足させることは難しくても、全員の満足度平均値が高い。
 
アリーナに行っていない私にとってはもちろん鮮度抜群、アリーナに行った人にも意表をつくような構成。
2曲目にAmazing!!!!!!を持ってくることによって生まれた効果は計り知れないものだったと思うのですが、これを提案したのが京本大我さんだと知り、森羅万象そのもので笑うしかありませんでした。手のひらで転がされていたようです。
 
あとこれは私の偏見も入ってしまうので申し訳ないのですが、制限はあれど声出し解禁になって、名前を叫んだりする人がいるのかなと思っていたんですよね。テンションが上がるとね、理性を抑えられなくなるでしょうし。でもね、いらっしゃらなかったんですよ。私の周囲に限ってはおしゃべりさんもおらず、とにかく皆さんブチ上がって楽しんでおりまして。絶叫ポイントではキャー!!と叫んで(私は搾り出すようなうめき声しか出ませんでした)、アンコールまで短かったけれどSixTONESコールも積極的で、客席の雰囲気の良さも満足感に一役買っていると思いました。近くのお嬢さんが開演5分前くらいにアイスモナカを食べ始たのがとても良かった。
 
普段からタカラジェンヌのごとく清く・正しく・美しくをモットーにしているのですが、ファンの行動や言動=本人の印象になってしまうので、私も推しが誇れるファンでいたいなと改めて思いました。
 
 
 
贔屓目もあるかもしれないけれど、立つべくしてドームのステージに立っている人たちだと感じました。アリーナでもドームでも、それがたとえ路上であっても、6人が揃っていればどこだってそこは最強のステージになる。
だって彼らは Factory ゆえに100通り 何があったって Show time ですからね。
 
ドーム公演はひとつの目標であり通過点。
グループらしく王道と言える「ABARERO」を披露したドーム公演の後に「こっから」というタイトルを持ってくるSixTONESさん、あまりにも物語の出来が良い。
 
次はドームツアー?野外フェス?スタジアムも行っちゃう?でもアリーナツアーで各地の美味しいものを楽しんで欲しかったり。
どんな夢だって叶いそう。どんな景色だって見せてくれそう。
重すぎる荷物も泥だらけの靴も、彼らにとってはダンジョンクリアのためのアイテムなのかもしれない。
 
次の楽しみが増すばかりのライブでした。
 
 
 
 
冒頭でも書いた通り、私は4月22日が最初で最後の慣声の法則。
そう、東京ドームの中日です。前日にはYOSHIKIさんが、最終日には常田さんがゲストでいらっしゃいましたね。
なので私は、正真正銘6人とファンだけの東京ドームに立ち会えたということです。今後映像として見ることはきっと無い、特別な公演です。当日アフターパーティーという名のラジオもありましたし。
京本大我さん推しなので、赤髪であること、インスタに上がっていた「大我&ジェシー片付けなさい」ストーリーズの真相(髙地さんの仕業だと思っていたら北斗さんが首謀者でジェシーくんも共犯だった)をただ一人知らず困惑のお顔がドアップで抜かれたこと、Good Luck!の日替わりラップを歌ってくれたこと(樹くん選んでくれてありがとう)など、この公演に呼ばれたと感じる瞬間がいくつもあって、この幸福感は一週間以上が経った今日も変わらずに続いているのです。
これはどの公演でも言えること。自分が参加できた公演は特別。
さらには4月29日のラジオで、ゲストがいる公演以外にも特別感を、と考えてのことだったと教えてくれて、それがとにかく嬉しく感じました。誰も置いていかない、そのスタンスを持っているとわかるだけでも相当心強いものなのよ。
 
とはいえ、YOSHIKIさんも常田さんも拝見したいので円盤収録よろしくお願いします。
欲には正直に生きていきたい。
 
 
 
 
 
 
最後になりましたが、この公演のMVPを
「慎太郎のファン動かねぇな〜と思ったら非常口だった」
とおっしゃった髙地優吾さんに贈りたいと思います。
 
ありがとうございました。



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