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遺伝子

ヒトの遺伝子の数は46対。
ヒトの細胞の数は約60兆個。
それがどこでどう組み合わさってこうなるのか、私は知らないけれども父親と母親の遺伝子を半分ずつ貰って、この体は形成される。

母方はいわゆる「縄文」っぽい感じで、どちらかというと、ちいさくてかわいい。身長だって小さいし、いろんなパーツの作りも小さい目。どっしりしっかりしていて、とてもかわいい。繰り返そう、とてもかわいい。

父方は、縄文系に反して「弥生」っぽい感じ。ひょろっとしていて白くて繊細そう。身長は高めで、なんとなく近寄り難い、印象。
かわいいというよりは、綺麗な印象。

きっと他にも大陸系とか、移民系とか、いろいろあるんだと思う。けどまあ、そこは今回は割愛しておこうと思う。あんまり知らないしね。

さて、そこで私は父方の遺伝子を結構もらってきてしまっていたらしい。母の身長も簡単に抜いた。指や爪、髪の毛などのパーツも父方寄り。
以前の記事にも書いているが母子家庭になり、父は不在。遺伝子の出どころが不在の場所でなんとなく「ちょっと違う」感じで生きることになった。
妹二人が母方の遺伝を受け継いでいてくれて、どうやら私だけがちょっと違う個体になった。

うちの母や妹はかわいい。すこぶるかわいい。小さいことを気にしているようだが、何のことはない。とんでもなくかわいいのだ。
虫が出たら叫び、電球を換えろそもそも買ってこいとのたまい、ブレーカーが落ちたら上げて来い身長を生かせと背中を押す。困ったら私を呼ぶ。いやでもね、ゴキブリと二人っきりにすることないじゃない。持たせてもらった武器は、なにこれ、ティッシュ箱じゃん。まあ、面で向かえばまあまあの殺傷力ですけども。追い込んで別の部屋に行っちゃうことがあるから、それを防ぐための密室なんだろうけども、私にも逃げ道がないことを忘れないでくれよ?

おかげでこの身長を生かし大体のことはできるようになりました。ありがたい育成。


持て余した父方の遺伝子、このテーマは「きらきら」に反映されました。もともとは最初の「~僕は、寂しい」で終わっていた文章。
それを朗読していただく機会があったので、引っ張り出して加筆していったらあれが完成した。思ってもみない方向に!!
彼に頭突きをぶちかます少女、あの図は好きです。

居心地が悪いと感じていた実家を出ることになるのは、もう少し先のお話。


……今は、この遺伝子も悪くないと思っています。いろんなことがなければ今の私はなかったし、今文章を書いているからたくさんの感情を処理しながらなんとか表現することが出来ているんだと思います。だから、何も間違ってなかったんだと、飲み込んでいます。

栄養剤をぶっ差してやってくださいませ(´・ω・`) ナニモノにもなれないようなナニモノにかはなれたような、不完全で不器用な人間のはず。良かったら戯れてやってくださいませー!