定期テスト前の学習 やってはいけないこと

7月ごろに出しました定期テストの学習法ですが、誤った学習法でやっている人がまだ見受けられているため、本日のツイートでも話しましたが、少し詳細に話したいと思います。
無料公開です。よろしくお願いいたします。

学校のワークは

学校で使っているワークは定期テスト2週間前から本格的にとりかかるようにしましょう。そして、1週間前にはもう一度解きなおしましょう。その時に最初の1回目でできていなかった問題を中心に解きなおすようにし、できていたところは確認の意味も込めて解いていくといいでしょう。

ここでやってはいけないのが、テスト前日にワークを本格的にとりかかることです。これ、一番やってはいけないことです。塾によっては、学校の提出物を早めに仕上げるよう、テスト対策の時間でそれを使うところもあります。その時にすべてを理解できるわけではないが、ある程度は進めておかないと直前期になった時に困るのです。ひどい人は、解答を写して勉強した気になっている人がいます。

現実的に言います。そのような学習は次の定期テスト以降では即刻やめてください。短期記憶が非常に優れている場合を除いて、このような学習では成績は伸びません。塾に通っている生徒でも中にはいます。間違った学習で定期テストの学習をしている人が。また、そのやり方を容認している講師が。僕がそのやり方を許す場合は、定期テストで安定して430点以上を取れる人に限ります。それ以下の人はそのやり方は全く勧めません。むしろ、2週間前から計画立ててしっかりやることを強く言います。

で、こういう人に限って、勉強したのに成績が伸びていない、と言います。それ、大きな間違いです。誤ったやり方で学習したまま、定期テスト前日で大慌てで提出物を仕上げる作業を行ったにすぎません。つまり、テスト勉強を全くしていないのです。もし、塾で上記のやり方を容認して成績が伸びていないのであれば、きつい言い方をしますが、すぐに塾を変えるべきです。正しいやり方でテスト勉強を行う指導を行っていないからです。

ただし、一生懸命頑張って成果が出ないのであれば、それはそのやり方がしっかり定着していないため、次に向けた反省点として生かしていけばいいと思います。成果が出るのは個人差があるためです。しかし、上記の理由の場合はそうではないので、やり方を変える必要はあります。

間違ったやり方が……

では、なぜ間違ったやり方で学習するのでしょうか。それは生徒に問題があるのもあるが、それ以前に学校側にも問題があるのでは、と思います。

その理由として、テスト2週間前に処理しきれないくらいの課題を一気に出す場合があります(中には小出しにして出すケースもあるが)。しかも厄介なのが、それらが内申点に響く、という問題があるのです。生徒は提出物のためやらないといけないのですが、処理しきれないのが現実です。それが5科目分(期末テストの場合は実技も含まれるので、9科目分)あるので、1週間では到底間に合わないのです。

では、僕はどうしていたのか?僕は生徒会の仕事に加え、習い事もしていました。その状況でも1週間で仕上げきりました。しかし、圧倒的に時間がない中でどうしていたかというと、塾のワークをしっかり解いていたことと、授業内でまとめ切る(理解する)ことを心がけていました。わからないこと、納得しないことは先生に聞いて解決しました。そのため、テストに向けた下地を普段からつくっていました。

今でこそ簡潔でわかりやすい授業を、といっている人が多いのですが、大事なのは、それは使える知識になっているのか、だと思います。わかりにくい授業だと確かに授業を受けるやる気が削がれるかもしれません。しかし、わかりやすい授業を受けても、理解したとしても、実際に使える知識にできなければ意味がありません。
「わかりやすい=理解する」といいますが、実は「分かりやすい≠使える」という構図のため、授業を受けたのちに実は使える知識になっていませんでした、ということもざらにあります。

僕は授業時にわかりやすい授業はするが、使える知識にできる授業を心がけています。なぜなら、わかりやすい授業・理解できる授業は行って当然だと思うからです。そのためいかに使える知識に持っていけれるか、というところにベクトルを置いているのです。僕の場合、それを意識させるために「周辺知識・関連知識・背景知識」の3つの知識を常に意識するように言っています。
そうすると、授業の幅も広がったと思います。僕も日本史中心の授業を行ってたものの、他科目との関連性をしっかりと見直したことで、映像授業にそれらはいかされていると思います(映像授業ではわかりやすいは当たり前なので)。

もう一つやってはいけないこと

最近ならではの話だと思います。定期テストの学習期間中ではスマホなどの誘惑に負けないようにしてください。スマホだけでなくタブレットでも同様です。スマホで勉強と関係ない動画を見る、アプリゲームをするなど学習の集中を妨げることは避けてください(映像授業を見る場合はこの限りではない)。どうしても使わないといけない場合は、お家の方に預けるなどし(競馬の調整ルームは入ったら電子機器などの使用は一切禁止でロッカーなどに預けなければならない決まりがあります)、時間を決めて使うようにしましょう。特に友人からのLINEやTwitter等気になると思いますが、2週間の間はその誘惑に負けないようにしましょう。

このように、強い意志をもって学習ができなければ、定期テストで高得点は期待できません(よほどの天才は除く)。そのため、普段の学習からコツコツと習慣づけて行うようにしてください。まずはここから始めましょう。
2学期の期末も近づいています。今からでも遅くありません。普段からの学習習慣をつけて、テスト2週間前までにある程度仕上げるようにしましょう。

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