2023年最新版 正答率公表など
本日もよろしくお願いいたします。
2023年の入試正答率などがほぼ公表されてきています。そこで、最新版の正答率公表など僕が現在わかる範囲で報告したいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
■平均点の公表
まずは平均点の公表についてまとめていきます。
これについては、47都道府県中38都道府県がWeb上で公表しています。
①Web上で公表していない県
Web上で平均点を公表していない都道府県は、以下のところです。
上記9府県となります。そのうち、和歌山県・岡山県・佐賀県・長崎県・沖縄県については、開示請求を行うことで平均点を知ることができます。
なお、岡山県については、今年度はWebで平均点を出してくださる旨のご連絡をいただきました。
岡山県の非常に素晴らしい英断に感謝したいと思います。
【追記】和歌山県については、Web公開はしていませんが、問い合わせたら平均点を開示してくれました。次年度から大きく変わる可能性もあります。和歌山県の素晴らしい英断に期待したいと思います。
なお、和歌山県の平均点についてはデータを打ち込みましたので、次回更新時にアップさせていただきます。
なお、入試解析の対象となっていますので、何らかの形でアップさせていただきます。
熊本県については、県庁にて開示をしているものの、Web上では公表していません。ただし、英進館のサイトなどで公表していることはありますので、そちらで確認を取ってもいいと思います。
山形県・栃木県ですが、こちらは正答率は公表しているものの、平均点は開示していません。理由としては、学校ごとに配点が違うなどの理由があるのかもしれません。そのうえ、平均値化するのが難しいなどの事由があるかもしれません。
京都府については、平均点はおろか正答率も公表していません。こちらについては、可能な限りでいいので、開示いただけると幸いです。よろしくお願いいたします(現在問い合わせ中)。
■正答率の公表
正答率の公表ですが、こちらについては様々なパターンがあるので、それぞれまとめてみました。
①Web上で正答率を公表している
以上28都道府県となります。つまり、全体の3分の2はWeb上で正答率を公表している、ということがわかります。
ただ、岐阜県は毎年8月~9月以降になります。今年は岡山県の公表が遅れています(今年は8月下旬には公表されるそうです)。愛媛県は7月の会議の議事録の承認が得られてからになるので、遅くても8月中旬から下旬頃になると思います。
②Web上では公表していないが、公表はしている
続いては公表はしているものの、Web上では公表していない都道府県です。
以上3県となります。このうち、長野県と長崎県は地方発送にも対応しています。長野県の場合は、『教育指導時報』の7月号に掲載しています(1部400円+送料)。長崎県は貸与の形で発送・返送を行うことになります。冊数が多い場合はレターパックのほうがいい時があります。
熊本県については、県庁での対応のみで地方に発送などの対応は取っていません。これについても、地方発送に対応いただけますよう、ご検討、よろしくお願いいたします。
③Web公表はしていないが、開示請求に応じてくれる
以上7県となります。
なお、岩手県は2021年以前はWeb非公開でしたが、2022年よりWeb公開になりました。以前のものは開示請求で対応してくれるとのことです。
宮城県・三重県については簡易書留郵便での発送となります。
福井県と香川県(2021年以前の岩手県も)は先に振り込みを済ませたうえでの対応となります。なお、福井県は2020年まではWeb公開していましたが、2021年からはWeb非公開に変わりましたので、ご注意ください。
島根県・佐賀県・沖縄県については開示請求を請求すれば対応してくれます。ただし、島根県の場合は、塾関係者でないと送ってくれない可能性が高いので、そこは気を付けておきましょう。
開示請求に応じてくれたといっても、使用上の注意だけは守ってください。
④Web公表を一切していない
最後にWeb公表を一切していない、開示請求に応じてくれない都道府県です。
以上の6府県となります
こちらはそもそも正答率を作っていないところとなります。ただし、茨城県については2021年と2022年はWeb公表しているが、元々は作成しないそうです(確認済)。石川県も作成していないとのことです(確認済)。ただ、2022年の平均点が39.9点だった原因を追究せずに解析をしないのは……と思いましたので、今年は作成してくださっていると信じたいと思います。
残りの4府県は類推となります。詳しくご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。
【追記】徳島県については、現在問い合わせ中です。近日中に回答をいただける算段となります。
以上の3県となります。
群馬県と山口県については、昨年確認済みです。ただ、今年は大きく変わる可能性があるかもしれないので、問い合わせてみたいと思います。
和歌山県については、某教育出版会社の情報からです。以前は正答率も平均点も開示していたそうですが、近年、平均点・正答率ともに非公表となっています。これで受験生の均質化が図れるとは思えません。ぜひとも、素晴らしい英断に期待したいと思っています。
【追記】先ほど和歌山県教育委員会に問い合わせたら、今年は開示請求に応じてくれませんでしたが、開示に向けて大きく動いてくださっています。受験生のためにも、是非とも開示していただけると幸いです。
また、山口県については、開示できる情報ではない、との理由でしたが、詳しい話を聞いた限り、今年に関しては断念しざるを得なくなりました(開示されても具体的数値ではなく僕と同じくランク形式となっているため)。
Web公開をしていない都道府県教育委員会様には、確認の際に開示をしてほしい理由・目的を僕は明示しています。それは教育委員会内だけで片付ける問題ではないと思っています。県の受験生、学校関係者、教育関係者など、共有しなければならないと思っています。そのため、受験生の正答率アップに貢献できると思うので、是非とも正答率の公表をしていただきたく思います。
あと、正答率ですが、僕が現在持っていないところの正答率を持っている方がいらっしゃいましたら、申してください。特に2017年・2018年あたりのデータで所持していないところは欲しいところです。
■正答率を集めて何をしているの?
では、このような正答率を集めて何をしているのか、というのですが、実は、2023年秋の新刊発売に向けて正答率の資料を集めています。今回、そのデータは「よくでる」表記などのデータが正しいのかそうでないかを確認したいこと、あまり言及されない短文記述や内容問題の正答率も反映させたいと思っていました。
そのデータを7年分集めました。一部、年度のないものなどがありますが、かなり信憑性の高いデータが揃ったと思います。
そして、それに対応したものがもうすぐ出る予定です。もちろん、問題の選定、正答率の平均値の計算、資料の選定、解説などの周辺知識・関連知識・背景知識についてはほぼ僕が監修・著書しています。
詳しい内容などはまだ解禁できませんが、解禁されましたら、公式note、公式X(旧Twitter)、公式Facebookなどでご連絡いたします。
このデータをもとに予想問題、演習問題などより精度の高いデータをもとに差のつく問題、正答しないとまずい問題などをチョイスしています。
一つだけ言えるのは、この本が出たら、中学社会の今までの常識が変わる可能性があるほどのものになります。それだけのものができると自負しています。
そして、これからそのデータをもとに企画を考えている出版会社様がございましたら、公式X(旧Twitter)、公式Facebook、公式noteなどのコメントやメッセンジャーなどでご連絡いただけると幸いです。