公立高校入試解析5 2021年奈良県

本日もよろしくお願いいたします。先日、ゴールデンウイークが明けてから少しずつこちらのデータの解析を再開しましたが、その後、奈良県の平均点・正答率などが奈良県教育委員会よりサイト公開されましたので、早速解析をしていきたいと思っています。
先日、別年度の奈良県の問題を解析しましたが、最新年度のため、改めて考察させていただきたいと思います。
なお、問題などは奈良県教育委員会の公式サイトより確認ください。

■2021年奈良県公立入試問題解析(無料公開)

2021年の奈良県の平均点は69.4点と全国的にみても高いです(100点満点に換算)。この傾向は僕がデータを取っている過去5年変わりません(詳しいデータについては下記の記事をご覧ください)。
問題は大問4つ、歴史・地理・公民・三分野総合と昨年と変わりません。

平均点の69.4点を見ると、正答率が50%を切る問題はやや難問とみていいと思います。そして、入試前に僕が提供した予想問題、CAMEL様に提供しているテーマ別問題演習でもほぼ同じような問題が何問か出ていました。ということは、僕が提供している予想問題やオリジナル問題は的中率が高いだけでなく、実戦問題としても活用できる、ということが証明されています
今年も直前期に3回ほど歴史・三分野総合の問題を提供できれば、と思っています(さすがに有料公開になります)。
え、地理や公民も提供してほしい、という声もありますが、公民についてはそこまで不可能ではないですが、地理については、➀地形図問題については地形図の選定・フリー素材が難しい、②地図・写真など著作権の問題(フリー素材を使えばいいのですが、地図は作成自体は何とかなる)が絡む、などから歴史や公民と比べると提供が難しいのです。それでも、三分野総合の問題で何とか提供できるようにはしています。

■大問1 解析(以降は限定公開)

それでは早速解析をしていきます。今回は正答率の思ったよりも低かった問題を中心に解説をしたいと思います。

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