語呂合わせ学習は両刃の剣?

暗記科目と言われる理科社会の話を以前の記事で行いましたが、反響もあり、指導や学習の一助になったかと思います。
今回は暗記科目と言われるもうひとつの理由である語呂合わせについて話します。僕の私見も入っていますので、もし、異なるご意見などありましたら、コメントなどお願いいたします(単なる否定や誹謗中傷はご遠慮ください)。共有できるものは可能な範囲で取り入れたいと思います。
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語呂合わせが暗記科目といわれる?

まずはここからいきましょう。語呂合わせが暗記科目といわれる原因の1つといわれますが、僕は語呂合わせについては、「語呂自体が内容や因果関係などと関連があるかどうか」を基準に語呂合わせを行うかを決めます。ですが、僕は基本的に語呂合わせの学習を推奨しません。理由としては、語呂だけの学習に依存する恐れがある、語呂で覚えたはいいが肝心の内容が入りにくい、などの理由があるのです。
そのため、語呂で覚えるのなら、それよりも3つの知識を活用して覚えるように指導します

歴史では、年号の語呂を使う人もいますが、これについても同様です。結局、年号を覚えても内容が入ってない、語句がわからないなど本末転倒な結果になってしまっては意味がないです
最近は市販でも語呂合わせの本が出ていますが、内容と関連のあるものは参考にしてます。

内容との関連ある語呂とは?

僕は語呂でやるときは内容などとの関連ができてるかどうかが大きなポイントとなります。そのため、意味のない語呂はなるべく使わないようにします。今回は僕がオリジナルで考えた(もしかしたら有名なものもありますが…)内容などと関連できる語呂をいくつか紹介したいと思います。

①三国同盟と三国協商
これは三国同盟は「メイドが老いた」、三国協商は「今日、将軍がいいフロはいった」と覚えさせます。え?内容と関係ないやん!といいたいのですが、メイドは基本的には若い人が多く年配のメイドはそこまでいません(ある意味主観はありますが…)。将軍は位の高い人ですが、今風にいうと有名YouTuberなどが紹介したものに便乗するものです。将軍の入ったフロに群がってやってくるイメージです(その後実際に日本、アメリカなども協商側に入りますし、同盟側からイタリアも入ります)。
その結果は…協商側が勝利します。
よって、この語呂は第一次世界大戦の前後に加え、結果もわかる語呂なので、意味のある語呂になります。

②五大国と拒否権
これは「熱いフロの中は安全?」と覚えさせます。アメリカ、イギリス、フランス、ロシア(当時はソ連)、中国の5か国が五大国となります。しかし、熱い風呂は安全ではありません。それを知ってる五大国は安全でないことを知ってるため、熱いフロに入るのを拒否します。よって、五大国には拒否権が生じます。そこまでやって初めて語呂の意味があります。

③1467年の応仁の乱
これは「医師虚しくなる応仁の乱」といきます。これだけでは年号と語句の関連になりますが、医者が虚しくなったのは京都の荒廃を見てからだと思います。そのため、京都の荒廃から戦国時代になった流れを覚えると意味のある語呂になります。

語呂で覚えること自体は悪くないが…

僕自身も語呂で覚えることはあまり推奨してませんが、上記のように内容や因果関係などとつながる語呂であるならこの限りではありません。
自分で作った語呂で覚えるのも悪いことではありません。しかし、間違ってほしくないのは、語呂だけに頼る覚え方をしないでほしい、ということです。あくまでもどうしても覚えるのが苦手な人が覚えるきっかけを作るための手段にすぎないのです。
僕は生徒に教えるときには、語呂ではなく、内容で覚えさせることを指導してます。語呂で覚えることは最終手段と思ってます(生徒によっては語呂でまずは覚えさせる必要がある場合はそこから入ることもありますが、後々は語呂に頼らなくても覚えられるように教えます)。

どうしても覚えるのが苦手な人はまずは語呂から覚えるのもいいですが、いずれはそれに頼らないように覚えられるように正しい覚え方を身に付けましょう。
これは理科や他の科目でも同じです。3つの知識を活用できる覚え方ができるのが理想です。記述対策や資料読解対策なども行いましょう。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。