2022年神奈川県公立高校入試社会 解説速報

本日もよろしくお願いいたします。今年もこの時期がやってきました。2/15に神奈川県公立高校入試が行われました。受験生の皆様、お疲れさまでした。
早速、入試問題が公開されましたので、解析を行いたいと思います。今回は全ての問題の解説(引っかかりやすいポイントも含めて行います)を行うため、比較的長くなります。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
なお、問題などは今年も以下のサイトから閲覧いただけると幸いです。


■大問の構成

大問は全部で7題でした。その7題の内訳は世界地理・日本地理・前近代歴史・近現代歴史・経済分野・政治分野・三分野総合でした。そして、昨年からの変更点としては、全問題マーク形式の問題となっていました
そうなると、神奈川県公立高校入試の対策がしっかりとできていた受験生は高得点勝負になったのでは、と思います。正誤問題についての考え方は僕の公式noteでも紹介していますので、是非一読ください。
昨年の平均点からいくと、かなり高い平均点が見込まれるのでは、と思います。そちらの予想平均点についてはまた後述したいと思います。

■大問1 解説

大問1は都市の調べ学習という世界地理では定番のテーマ問題となります。

問アは空欄補充問題です。緯度と経度の関係のうち「あ」は経線の関係となります。「い」はq地点の対蹠点たいせきてんが分かれば問題ありません。ヒントとして、緯線と経線はそれぞれ30度ごとに引かれていることを利用しましょう。よって、正解は2となります。

問イは都市A(フランス)の産業に関する正誤問題です。このタイプの問題は、文章自体が正文ですが、解答としては誤文という形式になると思います。今回はその形式です。
1は経済特区から中国、2は航空機を組み立てる工場、周辺の国々で製造された部品からEUと判定できます。つまり、フランスです。3は北緯37度以南の温暖な地域よりアメリカ合衆国です。なお、北緯37度以南の温暖な地域はサンベルトです。サンベルトという語句を使わずに濁して選択肢を作っているところに注目しましょう。4は鉄鉱石、石炭、ボーキサイトよりオーストラリアと判定できます。よって、正解は2です。北海道・東京都を受験される方は残りの選択肢についてもしっかりと吟味しておきましょう

問ウは資料を読み取ったうえでの2文章正誤問題です。こういうタイプの問題は、正誤文と表を正しく整合するようにしましょう。
Xは2017年の発電量を見ましょう。その中でも見るべき箇所は水力・風力・太陽光・地熱の4項目です。そして、こういう類の問題は割合と実数値の区別ができていないと引っかかってしまいます。ただ、今回は割合だけなので、表を正しく読めば判定は容易です。よって、Xは割合の合計値が最も低い国は日本とわかるので誤文です。Yは原子力の割合の増減をみるだけで正文と判定できます。よって、正しい組み合わせは3となります。

問エは4つの品目のなかでコーヒー豆を選ぶ問題です。この問題は正しいものを選ぶだけでなく、残りの品目がどれに当たるか、をトレーニングしておきましょう。品目はコーヒー豆以外では米・小麦・バナナです。米はアジア中心、小麦はヨーロッパが中心と考えるといいでしょう。そこから、1が米、3が小麦となります。あとはコーヒー豆とバナナですが、バナナはフィリピンが有名です(ただし、1位ではない)。コーヒー豆はブラジルが有名です。よって、2がバナナ、4がコーヒー豆となり、正解は4となります。

問オは世界の雨温図問題です。ここはサクッと正解したいところです。Dの位置はアンデス山脈なのでボリビアのラパスです(南半球で赤道付近にある)。となると気温差は小さいうえ、熱帯雨林気候よりも気温が低いため、正解は1です(高山気候)。注意としては3です。こちらも南半球ですが、西岸海洋性気候となります。なお、2はC(熱帯雨林気候)、4はB(砂漠気候)ですが、3については該当する箇所なしです。

大問1から資料読解をもとにした正誤問題、資料選択問題など出題してきています。確実に正解は出したいところです。

■大問2 解説

大問2は長野県の地域史の問題です。このような形式は過去の滋賀県のタイプでもあります。滋賀県との違いは短文記述問題があるかないかだけの問題です。

問アは資料1をもとにした組み合わせ問題です。第1次産業は農林水産業です。なお、第2次産業は建設業などで、第3次産業はサービス業などです。資料1から読み取れることで気を付けるのは、先ほどの所でも申しましたが、割合と実数値の違いに気を付けることです。そのため、aは第2次産業の就業者数が最も多いのは富山県とありますが、就業者数が2倍近く違う新潟県や長野県を比較するとわかりますが、割合は確かに富山県が1位ですが、実数では新潟県・長野県・愛知県・静岡県の方が多いのです。最も多い人数は愛知県であることは明白です。よって、bは計算するまでもなく正文となります。よって、正解は6となります。

問イはレタスの出荷について説明したもので誤文を探す問題です。誤文は2になります。なぜなら、この正誤文だけでは判別ができないからです。よって、保留にして残りの選択肢で明らかな誤りを見つけるといいですが、全て正文なので、正解は2となります。1と3と4はそれぞれ資料2を見れば判定できます。

問ウは資料4の読み取りをする問題です。1は数値を合計すれば誤文とわかります。2はすべての区分で増加が誤文で、所々で減少しているところがあります。3は実数値と割合の違いに気を付けてください。この結果は正文です。4はヨーロッパの説明が誤文で、2倍ではなく1.8倍くらいです。よって誤文です。正解は3です。

問エは地形図の読み取り問題です。1は西側には針葉樹林なので誤文、2は消防署はほぼ北にあるので誤文、3はP地点は標高800mより低いため誤文です。4は計算すると8×1/4で計算すると2㎞となるので正文です。よって正解は4です。
なお、なぜ1/4で計算するのか、という理由ですが、今後、究極のTactics集で縮尺問題の攻略をアップする際に詳しく説明しますが、簡単にいうと元々は1/25000の計算です。しかし、このまま計算すると単位が㎝となります。そこで単位を㎞にするには25000÷100000を計算しないといけません。そこで出た0.25を分数にしたのです。よって、1/4になります。これで計算すると㎞になるので、上記の回答になり正文となります。

大問2では日本地理の問題で、地形図や資料を基にした問題を神奈川県ではよく出題しています。そのため、その類を出題しやすいところはトレーニングを積んでおきましょう。

■大問3 解説

大問3は前近代の歴史です。今回は仏教史を中心とした問題となります。

問アは空欄補充問題です。「あ」と「い」の前後の関係性と時代を見ると判定はできます。「あ」は奈良時代なので東大寺が入ります。「い」は加賀の一揆とあるので一向宗(浄土真宗)が入ります。よって、正しい組み合わせは4となります。

問イは年代並び替え問題ですが、今回は中国の王朝史がわかるならそこまでの難度ではありません。Ⅰはフビライから元と判定できます。ⅡとⅢは明、宋と書かれているので、正しい並び替えは5となります。
中国王朝史と日本の時代との関係問題は出題頻度は高いので、しっかりと押さえておきましょう。その他では朝鮮との関係も押さえておくといいでしょう。

問ウは仏教が日本に伝わった後の日本のできごとを見つける問題です。仏教が日本に伝わったのは6世紀前半から半ばです(538年説と552年説とあるが今回の問題では影響はない)。そして、この問題は正誤文自体は正文ですが、解答として誤文となるので、時期ズレの問題となります。
1は稲作の伝播なので弥生時代、2は大宰府を守る水城がつくられたところから白村江の戦い、つまり飛鳥時代です。3は邪馬台国の卑弥呼は弥生時代、4は日本最大の前方後円墳から古墳時代(5世紀)と判定できます。よって、正解は2となります。

問エは宗門改めを行った時期に近いものを選ぶ問題です。よって、江戸時代初期(鎖国が行われた時期)の出来事を見つければいいのです。1は鎖国の時期に行われたので正文です。2はレザノフの来航は19世紀です。3はポルトガルとの貿易が始まったのは16世紀後半なので誤文です。4は田沼意次の政策は18世紀後半の出来事です。よって、正解は1です。

問オはレポートの資料をもとにした判定し、中世の日本の様子を組み合わせる問題です。これは歴史名辞で判定できるなら簡単です。資料は「一遍上人絵伝」で備前国福岡町の定期市の様子を表しているものです。よって、定期市の語句があるYが正文となります。Xは古代の税納入の話です。Zは藩の役人から江戸時代の出来事だと判定できます。
中世の日本ではaが禅宗は中世の出来事で正文です。bの検地については豊臣秀吉の政策なので、近世の出来事であることがわかります。よって、正しい組み合わせは3です。

前近代の歴史は資料読解問題をしっかりと押さえること、中国王朝についてもしっかりと順番を理解しておきましょう。

■大問4 解説

大問4は近現代の歴史についての総合問題です。

問アはレポート内の「あ」に入る語句を選ぶ問題ですが、異様に選択肢が多かったです。本来は選択肢がなくても入れることができるのが理想です。19世紀半ばから後半にかけての世界なので、帝国主義と考えることができます。よって、正解は1です。

問イは資料の説明の組み合わせ問題です。今回の資料は日清戦争前の国際関係を表す風刺画です。釣りをしているのは左が日本、右が中国です。魚が朝鮮でそれを橋の上から眺めているのがロシアです。これは基本的な読解なので、正確に覚えておくといいでしょう。
よって、aとdが正文で正解の組み合わせは2となります。

問ウは東南アジアの年代並び替え問題です。Ⅰの日本陸軍がマレー半島に上陸は1941年です。Ⅱのアジア・アフリカ会議の開催は1955年です。Ⅲのアメリカ合衆国の爆撃機が北ベトナムを爆撃したのはベトナム戦争のことで1965年です。よって、正しい順序は1となります。

問エはレポートの学習課題を解決するための調査説明の正文正誤問題です。学習課題はメモで示されたできごとが起こった時期の日本が、欧米諸国と国際的に対等な地位を得るために、どのようにして近代化を進めたのだろうか、とあります。となると、正文としては、不平等条約の改正が絡んでくるのでは、と想定できます。
1は自国の産業を保護するために関税の税率を自由に設定することが可能、が誤文です。当時の日本は関税自主権がないので、選択肢が誤文となります。2は成人男性による普通選挙がはじめて実現したが誤文です。文章自体は正しいのですが、普通選挙が実現したのが1925年なので、日清戦争が起きた1894年とは時期が大きくずれています。3はヨーロッパでおこった戦争を背景とする好景気が誤文です。これは第一次世界大戦で1914年のできごとです。これも文章自体は正文ですが時期がずれています。よって、正解は4です。この説明は日英通商航海条約の説明です。

問オは正誤文の時期正誤問題です。今回は文章の内容の時期と年表の該当箇所の時期が合致するかどうかです。もし、この知識が弱い人は年表学習をしっかりとしておきましょう。
1は初めての衆議院議員総選挙は1890年です。Aの時期は1942年から1874年ごろなので、その間に当てはまりません。2は治安維持法の制定が1925年なので、Bの1874年頃から1917年の間に入りません。3は農地改革が1947年に行われたので、Cの1917年から1951年の間に該当します。4は国際連合のPKOに初めて自衛隊の部隊が派遣されたのが1992年で、1951年から1990年の間に当てはまりません。正解は3です。

今回の問題はそこまでの難易度ではありませんが、資料の内容、メモなどの正確な理解をしておくといいでしょう。こういう形式は共通テストでも出されているので合わせて対策をしておきましょう。

■大問5 解説

大問5は米に関する調査です。グラフを読み取る問題、それを活用した問題となっています。

問アは空欄補充問題です。「あ」は直後の無形文化遺産、直前の国際連合の専門機関からUNESCOが入ります。「い」は米を民間から買い入れて必要な量の備蓄米を保有している、から需要と供給の関係性がわからないといけません。つまり、備蓄米を保有しているのは需要が供給を上回るときだと判定できるので、正しい組み合わせは1となります。

問イは現在の日本における経済活動の説明の正誤判定問題です。1は代金を常に先払いで支払うクレジットカードが誤文です。クレジットカードは後払いです。先払いはプリペイドカード(ICOCAやギフトカードなども含む)です。2は一般の銀行が紙幣を発行する権限を持っているが誤文です。紙幣の発行権は日本銀行のみです。一般銀行が紙幣発行権を持ってしまえば過剰なインフレが起こります(実際、1877年から1882年まではインフレが起こったことで、松方正義大蔵卿がデフレ政策を行いました)。3は円の価値が高くなると商品を日本から外国に輸出する企業に有利が誤文です。円の価値が高くなるとは円高のことです。円高は輸入企業の方が有利になります(詳しくは下記の汎用知識を参照)。4は正文です。よって、正解は4です。

【汎用知識 円高・円安】
1 円高:円の価値が高くなる(円の量は減る)、外国為替の価値が安くなる(外国為替の量は増える)→輸入企業が有利、輸出企業は不利、海外旅行は有利
2 円安:円の価値が安くなる(円の量は増える)、外国為替の価値が高くなる(外国為替の量は減る)→輸入企業は不利、輸出企業は有利、海外旅行は不利

問ウは日本の企業の説明の正誤判定問題です。1は日本の企業数の90%以上が大企業が誤文です。99%が中小企業なのです。2は正文です。3は企業間の競争が弱まると商品の価格が上がりにくくなる、が誤文です。企業間の競争が弱まると独占価格が示させるため、価格は上がってしまいます。4は労働組合法ではなく労働基準法の説明です。よって正解は2です。

問エは日本の財政に関する3文章正誤判定問題です。神奈川県の3文章正誤判定問題はごまかしがききません。なぜならすべての組み合わせを正しく正誤しないといけないからです
Xは国の予算と決算は内閣ではなく国会で議決されます。Yは不景気の時に景気を回復させるために、政府は公共事業の支出を減らそうとするが誤文で、景気を回復させるために公共事業の支出を増やさないといけません。Zは正文です。よって正しい組み合わせは7です。

問オはグラフの読み取りの正しい組み合わせ問題です。まずはaとb、cとd、eとfのそれぞれの組み合わせを作りましょう。そこから正しい組み合わせを見つけていきましょう。そのため、解説は誤文を中心に行います。
aは1960年から65年の年ごとの輸出量は増加し続けているが誤文です。1961年は減少しています。dは1970年から90年にかけて年ごとの輸出量は70万トンをつねに下回っているが誤文です。70年、71年、79年、80年が70万トンを上回っています。fは2000年と2010年を比べると輸入量から輸出量を引いたときの差が小さくなったが誤文です。むしろ大きくなっているか大きく変わっていないか、のどちらかになります。よって、正解の組み合わせは5となります。

資料の判定は大変ですが、じっくりと読み取ることができればそこまでの難易度ではありません。注意するなら、問オのグラフの読み取りの単位に気を付けてください。そこさえ気を付ければ正しく判定できます。

■大問6 解説

大問6は現代社会・国際社会・政治を中心とした問題です。昨年は新型コロナウィルスの影響で試験範囲の縮小が行われましたが、今年はしっかりと出題されていました。

問アは資料1~3をもとに正しく説明した組み合わせ問題です。aは臓器提供意思表示カード(ドナーカード)は知る権利ではなく自己決定権の尊重するための内容です。cは資料3をもとに考えると臓器の提供を拒否する意思を書面で示した場合でも家族が承諾すれば臓器の提供が認められるが誤文となります。これは臓器提供に関する説明と矛盾します。よって、正解は4となります。

問イは憲法96条の憲法改正のルールです。96条1項の内容が理解できていれば正解は8と判定できます。なお、空欄になりやすい箇所には太字を記しています。今回の空欄補充では【 】で示しています。

【憲法96条1項】(わかりやすい文章に改めている)
この憲法の改正は、各議員の【3分の2以上】の賛成で、【国会】が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その【過半数】の賛成を必要とする。

問ウは国や地方公共団体に関する説明の正誤判定問題です。1は民事裁判ではなく刑事裁判です。2は行政の長を内閣総理大臣と判定できれば、国民の直接選挙によって選出が誤文とわかります。国民の直接選挙で選出されるのは市町村長や都道府県知事などです。3は正文です。4は都道府県知事の選挙は18歳以上の者に被選挙権が誤文です。都道府県知事の被選挙権は30歳以上です。18歳以上は選挙権です。よって、正解は3です。

問エは安全保障理事会に関する正誤問題です。前提知識としては「常任理事国5か国、非常任理事国10カ国、常任理事国は拒否権がある」です。よって、1・3・4は誤文となり、正解は2となります。枢軸国は日本・ドイツ・イタリアの3カ国です。この3カ国は原加盟国でもないため、常任理事国でもありません。

久々に国際社会の出題がありましたが、基本知識で正解ができた問題です。問ウの読み間違いだけ気を付けてください。

■大問7 解説

大問7は海上輸送・船舶に関する三分野総合問題です。

問アは空欄補充問題です。「あ」はスエズ運河をヒントにすると地中海が入ります。「い」は日本からヨーロッパへ向かうルートと考えるなら、アフリカの南端経由が普通ですが、スエズ運河ができたことでここを経由してヨーロッパに到着しています。よって、正解は3です。

問イはスエズ運河開通後の出来事の並び替え問題です。今回の問題は時期が大きくずれている関係でそこまでの難度ではありません。重要な事件を拾っていけば解決できます。Ⅰは第四次中東戦争から1973年、Ⅱは第一次世界大戦から1914年、Ⅲは岩倉具視を大使とする使節団から1871年と判定できます。よって、正しい順番は4となります。

問ウは正誤組み合わせ問題です。正誤文と資料の整合を正しく行いましょう。a・b・c、d・eでそれぞれ正誤判定を行いましょう。aは2010年の件数に対する2019年の件数の割合を見るのですが、件数からみると東南アジアの方が多いことがわかります。bは世界計の件数に占める東南アジアの件数の割合は5割を超えているとありますが、5割を超えている件数ではありません。よって、cが正文です。eはマラッカ・シンガポール海峡を除く東南アジアで減少した件数が世界計で減少した件数より少ないが誤文です。(147-14)-(68-2)を計算すると67が出ます。世界計は246-191で55と出ます。よって、東南アジアの方が多いことがわかります。必然的にdが正文となります。よって、正解は5です。

問エはメモの下線部の考え方を表した語句として適するものを答えてください。ヒントとしては、下線部の前にある国連開発計画です。ここから正解は1しかありません。2と3は日本国憲法に明記されているものです。4の循環型社会はリサイクルなどの話です。これは人間の安全保障という語句を知らなくても解答ができます。ただし、選択肢でなく一問一答記述問題の場合は正答率が下がっていた恐れはあります

三分野総合問題は関連性のあるテーマを体系的に学習しないといけません。単元別だけでは対応が難しいです。

■平均点予想など

さて、気になる平均点予想ですが、難易度は易です。そして、昨年の平均点を見ても昨年並みの平均点かそれ以上の平均点が出るのでは、と思っています。具体的な点数で行くなら75点から80点くらいではないのか、と思っています。昨年は正答率が50%を切っていた問題は2題しかなかったのですが、今年はどの問題も50%超えるのでは、と思っています

今回の問題で点差がつきそうな問題としては、問1のエ、問6のウくらいではないのかな、と思います。

今後の学習としては、新規で出題された問題の確認をしておくといいでしょう。明日は埼玉県・千葉県も公立高校入試が行われます(この記事を仕上げているのが2/23)。そして、これから3月に行われる公立高校入試に向けても一つの指針が出るのでは、と思います。
今週いっぱいまでにもう1問ほど予想問題が出せたら、と思っています。今年は記事の購読が増えていますので、しっかりと対策していただきたく思います。購読してくださった皆様、ありがとうございます。第2弾もぜひ活用ください(テーマは決まっていますが、問題としては3分野総合を予定しています)。

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