中学生向け 教科書ガイドの活用

本日もよろしくお願いいたします。
先日、近くの大きな書店に寄ったときに教科書ガイド・教科書トレーニングなどを久々に確認させていただきました。そのときに気になったことなどを話したいと思います。
今回の記事については、Twitterのフォロワー様から気になるとのことをお聞きして、記事にしようと思いまして話したいと思います。
今回は無料公開です。よろしくお願いいたします。

■教科書対応の参考書

中学生の方で教科書ガイドなどを用いて教科書学習などを行ってきた人は多いと思います。実際に先日確認をした際に感じたことを話したいと思います。今回は社会を中心に話していますが、ほとんどの構成は他教科でも対応はできます。しかし、他科目ではお勧めの問題集などが異なることがありますので、一つの参考として聞いていただけたら、と思います。

まず、教科書対応の参考書は以下の通りです。

➀教科書ガイド
②教科書ぴったりトレーニング(旧教科書トレーニング)
③教科書ワーク
④ズバリよく出る
⑤中間・期末の攻略本

これらはすべて用途が異なります。そして、標準問題集ではどれに該当するか、まで話したいと思います。

■教科書ガイド

教科書ガイドはその名の通り、教科書内容の解説を行っている辞書型参考書・補助輪参考書と思ったらいいです。
標準型のタイプとしては、ニューコース(Gakken)、くわしいシリーズ(文英堂)あたりが該当します。なお、パーフェクトコース(Gakken)、総合的研究(旺文社)、自由自在(受験研究社)も同様のタイプと思ってもいいでしょう。
ただ、この参考書で気を付けることは、東京書籍、帝国書院、教育出版、三省堂(英語・国語)、開隆堂(英語)以外の教科書を使っている場合は無理にガイドを購入する必要は無いと思います。その場合は、上記で解説している辞書型参考書を1冊購入するといいでしょう。

購入する人は、学校の教科書内容が理解できない人でかつ該当教科書にあたっている人はこれを使って理解すればいいでしょう。ただし、問題量はそこまでないため、問題を解きたい人はこれだけでは不十分です。あくまでも教科書内容の理解補助に使うなら問題はありません。

■教科書トレーニング

教科書トレーニングについては、その名の通り、教科書の単元などに対応した問題集です。教科書の問題で物足りない人にとっては使える問題集です。ただし、ガイドと異なるため、教科書解説が必要な場合は上記の方を使うといいでしょう。
標準型の問題集としては、実力アップ問題集(文英堂)、できた!シリーズ(くもん出版)、ニューコース問題集(Gakken)<5月下旬に発売>、3ステップ式標準問題集(受験研究社)などがあります。これらから1つを使うといいでしょう。土台に不安があるならできた!シリーズがいいでしょう。残りは問題をしっかり解きたい人は実力アップ問題集、手軽に仕上げたい人はニューコース問題集などで対応できると思います(実際に手に取ってみたほうがいいです)。
発展型の問題集は、最高水準問題集(文英堂)、ハイクラステスト(受験研究社)などがあります。これらは定期テストで80点以上を取れる人、志望校が偏差値60以上の私立高校の場合はこちらを行う方がいいでしょう。より難しい問題を解きたい人は最高水準特進問題集(文英堂)を行ってもいいでしょう。

■教科書ワーク

こちらは教科書トレーニングの問題と要点整理を合わせた問題集です。要点整理は虫食い形式となっているため、タイプとしては定期テストの対策ワーク(旺文社)<新課程版はまだ発売されていない>、完全攻略(文理)<新課程版はまだ発売されていない>辺りがタイプが近いと思います。
こちらは要点整理と問題と両方解きたい人向けですが、問題量自体はそこまで多くないため、どちらかというと土台を定着させたい人向けです。問題量が不足する場合は教科書トレーニングとの併用もアリです(それに類似した問題集でも可)。
え、学校で配布された問題集があるのでは、と言いたいのですが、ほとんどの生徒はこれらの問題集の使い方を間違えています。というのも、ほとんどの人は学校用の問題集は作業で仕上げている人が多いため、演習量の確保ができているようでできていないのが現状です。そのため、自分で解くための問題集を用意するのがいいです。本当なら、このような学校配布の問題集を活用してほしいのですが……

■ズバリよく出る、中間・期末テストの攻略

これらは用途がほぼ似ているので、セットでまとめました。その名の通り、定期テスト直前で行うためのまとめ問題です。これらはどちらかというと、直前期に行う問題として割り切った方がいいです。もし、習慣づけて行うなら、完全攻略(文理)、定期テストの対策ワーク(旺文社)などを使う方がいいです。
これについては、3周行ってください。1回目は一通り行い、2回目は答えられなかった問題、間違えた問題、正解はしたものの結果オーライの問題を中心に行ってください。3回目は総仕上げをすればいいです(このときも2回目で解いた問題を一通り行ってください)。

■塾のワークがある場合

以上のものは、学習定着ができていない人、塾のテキストで難しいと感じる人は活用してもいいと思います。
が、基本的には塾のワークを使うのがいいです。もし、塾のワーク(教科書対応)を授業内で仕上げているのであれば、別に購入するのはアリです。逆にテスト対策のときのみに塾のワークを使うのであれば無理にトレーニングやワークについては購入する必要はございません(ガイドについては購入しても構わないと思います)。

理科・社会についてガイドを使う場合、設問などについての解答を暗記するのはお勧めしません。内容の理解と周辺知識などを意識して使えるようにしてほしいと思います。

■使用用途とレベルに応じて必要な問題集を選ぶこと

最初のうちは身の丈に合う問題集を選んでください。そのときに、問題集や参考書のタイプを間違えないようにしてください。問題集を買ったつもりが参考書だった、ということもあります。もし、わからなければ、ぜひこの記事を一読して、参考にしていただきたいと思います。
標準型の問題集は別記事(下記)でも紹介しています。合わせて一読いただけると理解がより増します。

こちらは新課程に対応したものを中心に話しています。一緒に見ていただけると幸いです。

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