中学生向け 新年度の参考書選び

今日は建国記念の日です。つまり、大日本帝国憲法が発布された日です。

さて、本日は、先日の公式Twitterでも予告した通り、来年度に向けた中学生の参考書について話したいと思います。先日僕も最新で出た問題集や参考書を見てきました。本日は、2/11現在でお勧めの参考書・問題集を話していきたいと思います。主に社会について話しますが、英語・数学などは多少変わるところもありますので、参考程度に聞いていただけると幸いです。
無料公開です。よろしくお願いいたします。

■2/11現在で新刊・改訂された問題集

まずはこちらから話していきます。こちらは2/11現在で新課程に対応したものが出た問題集や参考書を対象としています。

➀パーフェクトコース・問題集(Gakken)
こちらは昨年から出てきたものです。しかし、早く出しすぎたために、後述する中学総合的研究と比べると、やや抜けたところも出てきたというのは否めなくなっています。
②中学総合的研究・問題集(旺文社)
こちらは2月になって新たに出てきました。中世世界史の内容がパーフェクトコースと比べると充実している、という感想をもちました。そして、新課程ででてくる三角貿易についても説明しています。
え!三角貿易って、アヘン戦争のきっかけになったものじゃないの?という人、実は、三角貿易はもう一つあって、18世紀のヨーロッパ・アフリカ・アメリカとの関係の三角貿易があるのです。そして、この内容が新課程で単元として出てくるのです。これが後々の南北戦争に絡んでくるのです。ちなみに、前述のパーフェクトコースではスルーしています。
③できた!シリーズ(くもん出版)
中学基礎がため100%シリーズの新刊となります。数学では、今まで計算のみだった分野を計算・関数に、図形とデータの活用と編成を変えてきました。英語は文法と単語・読解と形式は変わっていません。恐らく基本ベースは変わらないと思います。社会の公民は、今までの政治・経済を分けていたものを統合させました。そして、旧刊より100円ほど値上げしているので、購入の際には気を付けてください。
④最高水準問題集特進(文理)
ハイレベル用の問題集です。問題は公立入試過去問ではなく、中堅私立・難関私立の問題を中心に構成されています。もちろん、中3英語では現在完了進行形、原形不定詞、仮定法過去の問題も掲載されています。難関私立受験生は、このレベルの問題を解いておくといいでしょう。表紙もかなりきれいで触り心地もよかったため、手に取ってみるといいでしょう(中学公民のみ無し)。通常の最高水準問題集についてはその日は出ていなかったので、後日見に行こうと思います。
⑤中学○○が面白いほどわかる本(KADOKAWA)
補助輪参考書としての読み物系の参考書となります。今旧版と見比べましたが、大きく変わっているわけではなかったです(といっても、新課程内容については追記はされている)。辞書型参考書で理解しにくい内容を理解するために活用するのはいいと思います。

■これらの問題集を買う必要は?

では、これらの問題集についてですが、現段階で購入した方がいいのか、といいますが
➀・②は辞書型参考書で新課程に対応しています。どちらがいいか、と言われますが、まだ「自由自在」(受験研究社)が店頭に出ていなかったこともあり、現段階ではもう少し保留してもいいと思います。今すぐに買う必要はありませんが、定期テストなどで不安に感じているなら、総合的研究の方をお勧めしておきます。春休みになってから購入する際は、3つの辞書型参考書を見比べてもいいと思います。その際には、アウトプットを行うために対応した問題集をセットで購入するようにしましょう
③については、現段階で慌てて買う必要はありません。ただ、中1・2の単元がある程度まとまっており、学年末テスト終了後に行いたい土台の問題集がないならば購入してもいいと思います。入試用、となるなら少し弱いので、入試に向けた土台作りを行いたいならいいと思います。ただ、2月中に買う必要はありません。
⑤については、社会(該当科目)が苦手な人は購入してもいいと思います。やや新説ででたものについては修正を入れている感じですが、以前のものでも対応は大体できると思います。
④については、難関私立を狙う場合は確実に購入する必要があります。ですが、全学年分購入する場合は、優先度が高い中3を先に買ってください。中1・2については、英数を優先して購入するのがいいでしょう。もしくは、同じタイプの問題集が出たときに買うのがいいと思います。
中学校の成績を上位にしたい場合は、最高水準問題集で十分だと思います。
どちらも共通しているのは、「ザ・問題集」という感じなので、問題を多く解きたい人には最適な問題集です。中下位の生徒が使う場合は、標準問題のみ解く方法はあります(ある程度の土台が仕上がってから最高水準問題を行うのはアリです)。

結論を言うと、今の状況では焦る必要はありません。ですが、3月から入試に向けて少しでもやっておきたい方はまずは最高水準問題集かできた!シリーズ、ニューコースやくわしいシリーズ(くわしい問題集は今年から実力アップ問題集に名称が変わります)辺りを購入されるといいと思います。
旧課程の問題集は来年から入試の観点で言うなら使えない可能性もあります。なので、改訂版が出てから買うのがいいです。ただ、どうしても今すぐやりたい場合は、BOOK・OFFなどの中古本屋で揃えるか先輩方が使われたものを譲り受ける方がいいです。土台作りには最適だと思います。

■参考書や問題集はどれくらい揃えるといい?

この問題ですが、理想を言いますと、辞書型か補助輪の参考書を一冊、普段の学習用で一冊、定期テスト用で一冊、入試入門編が一冊、実践問題集で一冊、公立入試過去問、と各科目これくらい揃えるのがいいです。
ですが、ここで一番役立つのが、学校でもらうワークや長期休暇でもらった課題などです。これの活用をしていただきたいと思います。上記の参考書や問題集などは演習量の確保を目的としています。間違っても、これだけのものを買ったからと言って成績が上がるわけではありません。正しい使い方をしなければ成績は上がりません。あとはやった気にならないように気をつけてください。

上記の話は、塾に通ってない人及び普段の学習をスタサプや無料映像動画などで学習されてる方向けの話です。もし、塾などに通われている方は、塾で購入している教材を使うといいです。塾で使う教材は、定期テスト用に合わせた教材、通年で使う総合的教材に分かれますが、それらの学習で演習量が足りない人は、問題集を購入したらいいです。が、無理に購入する必要はありません。どうしても購入するなら、辞書型参考書か補助輪参考書で内容の補完を行えば十分です。

■問題集や参考書を活用するために

そして、こういった問題集や参考書を上手に活用するために、日頃から学習時間の確保をするのがいいです。そのために、問題集を使って短時間で集中して行うトレーニングをしておくのも効果的です。
しかし、やってはいけないのが、こういったトレーニングを作業で終わらせることです。答え合わせをしたから終わり、ではなく、間違えた問題、わからなかった問題、答えは正解したものの過程がわからなかった(一言でいうとカンで正解した)、などは問題にチェックして、解説を読んだり解答の根拠を理解したうえで、後日2周目を行うときに重点的にやり直してください。

ここでもやってはいけないのが、期間を置かないでやり直しをする、解説を読んで終わりにすること、解説と解答を暗記する(ただし、理科・社会は単元によってはこの限りではない)、ことです。これは定期テストの学習でも入試の学習でも同様です。普段の学習から意識して行わなければなりません。

問題集も参考書も使い方に気を付けないと、せっかくの問題集も生かすことができません。自分にとって必要かそうでないのか、というのも見極める必要があります。まずは、自分が見てから決めるのが一番ですが、決めきれない場合は、ぜひこの記事などを参考にして決めていただけたら、と思います。

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