中学社会究極のTactics集 時差問題の攻略

中学地理で間違いなく頻度が高いといわれるのが、時差の問題です。しかし、時差の問題は数学的思考が必要とされてます。
その上、2021年の新課程では中2で習う内容が中1におります。定期テストでは10点分もあるこの内容をどう攻略するのか、入試において何が必要な知識なのか、をまとめました。

今回の内容は有料ですが、参考書や問題集では触れてない内容を蔵出しします。このやり方をマスターすれば時差の問題は怖くありません。

※追記:究極のTactics集にまとめる関係でタイトルなどを変更しました。加えて、2022年の最新入試問題も取り入れて解説をしたいと思います。

■時差の問題の前提知識

時差を考える基本的な知識は日本とイギリス(ロンドン)の経度間の時差を求めるところがわかるかどうかです。

日本の標準時は兵庫県明石市を通る東経135度の経線です。世界の標準時はイギリス・ロンドンのグリニッジ天文台を通る経度0度の経線(本初子午線)です。これは誰しもが知ってることです。

次に時差はどう起こるのか?
時差は経度15度毎に一時間の時差が生じます。これは360÷24=15から求まります。考えは一周が360度、一日が24時間であることから一時間辺りが15度になります。

二点間の時差は(東の都市の経度-西の都市の経度)÷15で求まります。なお、これは2つの都市がどちらも同じ経度である場合で、違う経度なら-の部分を+に変えて計算すればいいです。
それを用いて日本とロンドンの時差を求めると、(135-0)÷15より9時間になります。

ここまではどの参考書・問題集で説明してる内容です。しかし、このやり方は-と+の違いを理解していなければ計算ミスをもたらすだけでなく、時間のロスになりかねません。

■日本とロンドンの時差は…

では、どのようにやればいいのか?実はここからが参考書や問題集ではほとんど触れられてない話です。

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