セネカ 『生の短さについて』

僕の大好きな哲学書の話です。
セネカの「生の短さについて」のメインメッセージは『人生は短いからこそ、無駄に過ごしてはならない』です!!
そして、私たちが人生を浪費する原因として、無駄な習慣、欲望、恐れが挙げられます。
これらの原因を克服し、人生を有意義に生きるためには、自分の人生を振り返り、今この瞬間を大切にし、行動を起こすことが重要であると説いています。

セネカの「私たちは人生を浪費している」という主張は、現代においても依然として重要な意味を持っています。私たちは日々の生活の中で、無意識のうちに多くの時間を無駄にしているのではないでしょうか。

私たちは、無意識のうちに多くの時間を無駄にする習慣を持っています。例えば、テレビやスマートフォンの見過ぎ、SNSのチェック、無駄話、遅刻などが挙げられます。

これらの習慣は、一見すると無害に思えるかもしれませんが、積み重なることで、人生の大きな部分を占めてしまいます。例えば、テレビやスマートフォンの見過ぎは、時間を奪うだけでなく、集中力を低下させ、生産性を下げることにもつながります。SNSのチェックや無駄話は、時間を浪費するだけでなく、人間関係を損なう可能性もあります。遅刻は、他人の時間を奪うだけでなく、自分自身の信用を失うことにもつながります。

また、私たちは無限の欲望に駆られそれを満たすために時間を浪費します。例えば、物欲、名誉欲、権力欲などが挙げられます。

これらの欲望は過度になると人生を浪費する原因となります。例えば、物欲が強すぎると、お金や時間を浪費することになり、人生の豊かさを損なう可能性があります。名誉欲や権力欲が強すぎると、他人と競争することにばかり時間を費やし、本当に大切なことを見失ってしまう可能性があります。
これらの欲望をコントロールするためには、自分の本当に大切なものを見つめ直すことが大切です。そして、それ以外の欲望は、いったん脇に置いて、本当に大切なことに集中しましょう。

最後のひとつは「恐れ」です。
私たちは失敗やリスクを恐れ、行動を起こさずに時間を浪費します。例えば、挑戦を避けること、新しいことにチャレンジしないなどが挙げられます。これらの恐れは、人生を豊かにする機会を逃してしまうことにつながります。

まとめると、セネカは「私たちは人生の貴重な時間を浪費している」と警鐘を鳴らしているのです。

ここからは好きなセネカのセリフを書きます。
「われわれは、短い人生を授かったのではない、
われわれが、人生を短くしているのだ。
われわれは、人生に不足などしていない。
われわれが、人生を浪費しているのだ。」

「人の生は十分に長い。
そして偉大な仕事をなしとげるに足る時間が、惜しみなく与えられているのである。
ただし、それは、人生全体が有効に活用されるならばの話だ。」

「いったいどうしてこんなことになってしまうのだろう。
それは、あなたたちが、まるで永遠に生きられる
かのように生きているからだ。
あなたたちが、自分のもろさにいつまでも気づかないからだ。
あなたたちが、どれだけたくさんの時間が過ぎてしまったかを気にもとめないからだ。
あなたたちが、まるで豊かにあふれる泉から湧いてくるかのように、時間を無駄使いしているからだ。
たぶん、そんなことをしているうちに、あなたたちの最後の日となる、まさにその日がやってくるのだろう。」

つまるところ、セネカのメインメッセージは『全ての時間を自分のために使え』というものです。自分のために使うという事は自分が何を大事にしていて、何を人生で成し遂げたいか分かっていなければならないということです。
そのためには、自分の価値基準を分かるようにしなければですね!!!)

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