京都工芸繊維大学 デザイン建築 編入合格体験談 後編

こんにちは!

前編に続き、京都工芸繊維大学の編入体験談について書いていきます。
後編では受験までの過ごし方、使用した参考書などについて紹介します!
最後には受験生に向けて少しばかり書いたので、励みになれば嬉しいなと思います。

ちなみに、僕は言ってしまえば社会人からの編入受験なので、参考になる部分は少ないかもしれませんが、こんな人もいるんだぁ~、ぐらいで読んでいただければ嬉しいです!

編入を決断したきっかけ

前編にも書きましたが、僕は一度就職してから大学へ進学することを決意しました。理由を一言でまとめることはできませんが、あえて言うなら

やりたいことに向かって今を全力で生きたい

と思ったからです。(ダサいと思われるかもしれませんね笑)
会社ではそれができませんが、大学ではそれができる環境があります。
だから決断しました。


勉強内容と時期

試験日:8/29
合格発表:9/30

大体こんな流れです。

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2019年 夏 
仕事をしながらぼんやりと編入の方針を決める。
TOEICのスコアが必要なので金フレを始める(1日1時間)
学生時代の席次も低く、編入試験のレベルも把握していなかったので、2020年6月の試験に向けて10カ月程度の勉強では合格できないと思っていた。
なので、失敗を恐れていた自分はもう少し仕事も続けながら、初回の受験はスルーして2年後に受験しようと考えていた。

2019年 10月
試験まで2年の余裕があると思っていたため、完全にだらけていた。
そんなときに友達から喝を入れられ、早めに仕事をやめて退職後はバイトもせずに勉強だけに集中し、2020年6月の初回の試験を受けることを決意。
(ありがたいことに両親からも応援され、退職後は実家に戻りお世話になることについて了承を得た)
その日から仕事をしながら毎日TOEICの勉強を3時間する生活を始める。

仕事と勉強の両立は体力的には結構キツかったが、このまま周りに流されて腐りたくないという思いが一番のモチベーションになり、精神的には充実しながら勉強を続けることができた。あと普通に英語が楽しかった。

2019年 12月末
勤務先を退職。もちろんよく思っていない人もいたとは思うが、自分の中で意思も固まっていて、それを言葉にすることもできていたので、最終的には多くの人から快く送り出してもらえた。たぶん。
退職手続き、引っ越し、年末年始で忙しくて勉強時間の少ない日々が続いた。

2020年 1月
1月中旬にTOEICの本試験があったので年明け2週間ぐらいは毎日8時間 英語の勉強をした。
TOEICの受験が終わり、ここで始めて数学と専門科目についての情報収集を始めた。
作文に苦手意識はなく小論文はいけそうな気がしたので、まずは勉強範囲に終わりの見える数学から勉強を始めた。
最初に高専のテキストシリーズを一通り見直した。

2020年 2月
TOEICと数学を並行して勉強していたが、コロナの影響で3月のTOEICの開催可否が不明という悲報が入る。
TOEICはもともと340点だったが、1月に運よく1回で785点を取得できて、これだけあれば戦えないことはないと思ったのでここでTOEICの勉強を終了した。
ここから数学の勉強に全振りする。(徹底研究 青・緑)

2020年 3月~4月
数学を一通り終わらせる。(徹底研究 青・緑、過去問特訓)
神戸大の建築学科も併願しようと思い物理とスケッチの勉強を始めるも、時間が足りないと見切って諦める。ここでけっこう時間ロス。

小論文の対策を始める。
京繊の教授が執筆された書籍から興味をもったものをピックアップして購入し、建築やデザインについて知識を蓄えていった。

2020年 5月
出願前に試験が2カ月延期することが決まりモチベが下がる。
(今となっては勉強期間が増えたので延期されて良かったと思う)

2020年 6月
ある程度、専門知識がついてきたところで数学の勉強を再開し、小論文については要約力トレーニング・語彙の増強を始めた。
SNSを通じて繋がった方から数学の過去問をたくさん頂けたので、他大学も含めて過去問を50年分ほどをやりきる予定で始めた。
実際のここ数年の過去問は「過去問特訓」にある問題よりも新しい問題なので、個人的には過去問特訓より自分で集めた過去問のほうが参考になった気がした。

2020年 7月
残り2カ月。数学の過去問の勉強とデザイン・建築に関する書籍を読む生活を続けた。
しかし、タスクを決めていた分、ほぼ思考停止でただただ勉強をこなしていただけなので、今振り返れば力がつくような勉強は全然できていなかった。反省。

2020年 8月
試験1か月前の総仕上げの時期。
数学は50~60年分をしっかりやりきり、順調に実力も自信もついていた。
専門知識に関しても勉強に終わりはないものの、そこそこ知識はついていたと思う。

しかし、試験4日前に、本番を想定して残していた数学・小論文の過去問1年分を本番の時刻に合わせて通して解いたところ...
数学は問題なかったが、小論文はほとんど書けず、読解・要約力が著しく乏しいことに気づいた。手も足も出ず焦った。
以前にやっていた小論文の過去問はある程度できていたが、トピックによって読解力にバラツキがあることを感じた。

これではまずいと思い、急いで読解力を鍛えれる現代文の参考書を購入した。
残り3日の勉強をほぼこれに費やした。幸いにも最後の最後で自分に必要な能力が身につく良書に出会うことができた。

試験を終えて振り返ってみれば、この現代文の参考書をやっていなかったら落ちていたといっても過言ではない。と思う。
参考書に書かれてある通りの文章の整理の仕方、読解の仕方を実践したことで本番の小論文は最低でも6~7割は取れたと思う。
(それでも練習不足だったので本番では時間が足りなかった)

2020年 9月30日
合格。


勉強期間の全体を通して

・TOEICの勉強を序盤で終わらせて他の科目の勉強に集中できたこと
・SNSを通じて多くの方に連絡を取り、情報収集&一緒に勉強して切磋琢磨できたこと
・ギリギリだったが最後に自分の力不足に気づき、そこをしっかりと修正できたこと
・周りと比較せずに自分の決めたことに自信をもって勉強し続けてこれたこと

この4つが合格に大きく寄与したと思います。

逆に、途中にほぼ思考停止でひたすら問題を解いたり、ただ本を読んでたことは反省すべきところです。
改めて、”常に自己分析をして勉強の方針を軌道修正していくこと”が大切だと感じました。

京繊の小論文では自分の考えを述べる力だけでなく、与えられた課題文の内容を理解して端的に要約する力が必要不可欠です。
むしろ要約さえできれば知識がなくても半分ぐらいは点数を取れると思います。
デザインや建築の知識を蓄えるより、もう少し読解・要約力の勉強に重きを置いていたら、おそらくそこまで焦ることはなかったです。


使用した参考書

僕の使った参考書のうち、良かったと思うものについていくつか紹介したいと思います。
まず使った参考書・書籍のほぼ全てです。

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それではいくつかピックアップしていきます。


参考書紹介【数学】

以下に紹介するものの前に、高専や大学の授業で使っている易しめの参考書があればそれから先に取り組んだほうが良いと思います。
僕の場合は高専のテキストシリーズを先に一通り復習しました。

①編入の微分積分
②編入の線形代数
③編入数学過去問特訓

コメント:ど定番の参考書。有名すぎるので内容は割愛しますが、絶対に買いましょう。
もう一冊、全ての範囲を含んだ緑の「編入数学徹底研究」もありますが、僕みたいに数学に自信がない人は上記の
『編入の微分積分 徹底研究(青)』と『編入の線形代数 徹底研究(薄緑)』
の2冊を買ったほうが解説が丁寧なので理解しやすいです。

※聖文新社が廃業になったため2020/10/06現在は販売していませんが 、2020/11/13頃に金子書房から定価で販売が再開される予定です。
急ぎでない限りは今高額で購入する必要はないと思います。


Amazonで「編入数学徹底研究 金子書房」で検索してみてください!!!
詳しくは↓↓↓


④ベクトル・行列・行列式 徹底演習

コメント:僕はさっき紹介した②『編入の線形代数 徹底研究(薄緑)』の代わりにこれを購入しました。
こちらも本文の解説が少しくだけた日本語で書かれてあり、分かりやすくて個人的にはかなりおすすめです。
ただ、問題の解説は所々省略している箇所もあります。

⑤明解演習 線形打数
⑥明解演習 微分積分

コメント:こちらも結構重宝しました。
ある程度数学力がついてから、過去問などで分からない問題に直面したときに、その単元を見るというように辞書のような感覚で使用しました。
正直、京繊の試験範囲からすればどちらもかなりのオーバーワーク感があるので、最初から全部やろうとすると時間の無駄&難しいので挫折すると思います。
あれば良いに越したことはありませんが、必須の参考書ではありません。

⑦総合的研究 記述式答案の書き方

コメント:解答の書き方について超丁寧に教えてくれる参考書。
ここまで丁寧な答案を書くと逆にまわりくどいかもしれませんが、数学を曖昧に理解している僕のような受験生は、デタラメな答案を書かないためにも1読しておきたい1冊です。


参考書紹介【専門・小論文】

続いて専門にいきましょう。
前述しましたが、まずは京繊の教授が執筆された書籍から読み始めました。
ざっくりですが

・建築の保存再生
・近代までの日本建築
・これからのテクノロジー、デザイン、建築、社会問題など

この3点について、主に勉強しました。
建築やデザインの知識だけに固執せず、全く関係の無さそうな他の分野についても勉強しておくことで、本番で出題される課題文を多角的に捉えることができると思います。
(そもそもデザインを広義的に捉えれば、どの分野にも絶対にデザインは関わってくるものですが)
僕はこの頃は気候変動と国際協力に関心があったので、その分野を深く調べていました。

前置きが長くなりましたが紹介に入ります!!


~知識編~
① 残すべき建築:モダニズム建築は何を求めたのか

コメント:著者は京繊の教授である松隈洋さんです。
僕にとって初めての建築についての本だったのですが、1冊目にこの本に出会えて本当によかったと思うほどの良い本でした。
残念ながら解体されてしまった建築物や、反対に、多くの人の努力によっていまでも立派に現存している建築物について、松隈さん自身のエピソードも交えながらたくさん紹介してくださっています。
あえて内容についての感想は控えておきますが、ぜひ読んでほしい1冊です。

② 2030年の世界地図帳 

コメント:数年先の未来を予想するのも難しい激動の時代だが、新興・開発途上中のテクノロジーや世界各国の人口は急激に変化することはない。このテクノロジーと人口の2軸から2020~2050年の未来を俯瞰しよう、といった内容の本。
近未来に主流になるであろうテクノロジーや懸念される環境問題・社会問題によって今後どのような世界になっていくのかが書いてあります。勉強と思わなくても読んでいるだけで普通に面白いです。
ヨーロッパ・アメリカ・中国の立ち位置と、これから超高齢社会を迎える日本はどこに活路を見出すか、などもなかなか興味深かったです。おすすめ!

中田敦彦のYouTube大学でも取り上げられているので買う前に動画を参考にしてもいいと思います。

③日本の家

コメント:古民家などの日本建築についてほとんど無知だったので、知識を蓄えるために購入した本。大黒柱、畳、縁側、茶の間、襖、囲炉裏、、、などなど色々な建築部材・用語について紹介されています。
個人的にはそこまでおもしろいとは思いませんでしたが、勉強にはなりました。

~読解・作文編~

④ことばはちからダ!現代文キーワード入試現代文最重要キーワード20

コメント:なんとなくで理解していた言葉を正確にしっかりと理解する為の本。
普遍-特殊、抽象-具体、観念、分析、逆説、、、
こういった言葉の持つ意味をなんとなくしか分からない.。
そんな人におすすめできる参考書です。

⑤漢字マスター1800+ 河合塾

コメント:昨年まで漢字書き取り問題が出題されていたので買った本。
今年は漢字書き取りはありませんでしたが、シンプルに語彙力がめちゃくちゃ上がりました。

⑥語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング

コメント:語彙力を上げる方法を教えてくれる本。これを読んでから漢字や語彙の勉強を始めるとよいと思います。
これを読んだからといって直接語彙力が上がるわけではありません。
あくまで方法を紹介してくれる本です。

⑦船口のゼロから読み解く最強の現代文

コメント:これが、試験3日前に始めてめちゃくちゃ役に立った参考書!!!
①文章の読み方、②内容の整理の仕方、③解答の書き方 が身につきました。
大学受験の経験がないので、現代文の参考書を読んだのは初めてでしたが、こんなに読解力がつくのかと感動しました。
文章に自信がない人、早めに買いましょう。


番外編 
①落とされない小論文

コメント:主に減点される項目などについて小論文の基礎が学べる。
ほとんどが、”短いテーマが与えられて800字程度の自由論述するタイプの小論文”を書く人向けに作られています。
なので、長い課題文を与えられて200文字程度の短文で答える京繊の小論文とはマッチしません。
内容は素晴らしいので余裕があれば1読したい本ではありますが、必須ではないと思います。

②海外でデザインを仕事にする

コメント:これは読んでて一番楽しかった本です。
海外で働く14名のデザイナーたちの生の経験談が書かれています。
僕自身、海外に憧れがあるのでこれからの参考になりますし、読んでいてめちゃくちゃ面白かったです!!
表紙のデザインも魅力的ですね!!(カーテンの写真)

『海外で建築を仕事にする』や『地方で建築を仕事にする』という本も同出版社から販売されています。
モチベーションがなくなってきたときに読むとやる気をもらえました!


参考書紹介【TOEIC】

TOEICの参考書に関しては、さらっとコメントしていきます。
また別の記事で細かく書く予定です。

※模試は実際に使用したものではなく、現時点での最新版を紹介しています。

①金フレ 

コメント:単語帳はこれだけで十分。以上。

②英語耳

コメント:発音の練習をするのに効果的だと思います。なぜ発音かというと、発音できれば聞き取れるからです。
発音の練習本ですが、タイトル通り、要するにリスニング力向上のための参考書です。

③TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

コメント:Part5の対策でこれも有名な参考書。
Part5の対策はどの参考書でもいいと思いますが、でる1000は数をこなせるので気に入りました。

④究極のゼミ Part3&4
⑤究極のゼミ Part7

コメント:どちらも問題の解き方や傾向を教えてくれる参考書。
対話形式で書かれて(人によっては)読みやすいのが特徴。
Part1,2はリスニング力がついてこれば自然と正答率が上がるので、特に買う必要はありません。
Part5,6も③「でる1000」と⑤「ゼミPart7」をやっていれば十分。
この2冊である程度傾向を掴んで、その後は模試で実践を繰り返します
(僕はこの2冊は1周ずつしかしていません。)

⑥TOEIC® L&Rテスト精選模試 リスニング3
⑦TOEIC® L&Rテスト精選模試リーディング3

コメント:僕が使った参考書の中で一番良かったと思う2冊です。
正直、前述のゼミはそこまで重要ではないですが、この精選模試は必須です。
公式問題集より解説が丁寧
で、勉強するには精選模試のほうが適しています。
さらに精選模試は公式問題集や本番より難易度が高いのもいいところ。
模試の難易度が高ければ本番のほうが簡単に感じて、当日に「めっちゃ解けてるやん!」ってなります。
これが重要で、前半のListeningで自信がつくことで後半のReadingの点数にも大きく影響します。
実際に心理学の実験で、最初のListeningで自信をなくすと後半のReadingの点数も下がる傾向にあることが分かっているみたいです。(個人差はある)
僕は緊張で体が小さくまるまってしまわないように、意識的に態度も体も大きくしていました(笑)
Listeningで解けなかった問題があっても落ち込んでいる暇はないので、常にポジティブな感情&自信を持つように心がけるのが大切です。

本番で過去最高に集中できたのと、運も味方をしてくれて、模試では毎回600ぐらいだった点数が、箱を開けてみれば785点という結果になっていました。ラッキー。

⑧公式問題集

コメント:精選模試に比べると解説が物足りない。
難易度も易しかったので1年分だけ解いて終了。
しかし、本番と同じ音声を使っているところは良い点なので、音声(声のトーンやアクセント)に慣れる目的で前日~当日だけ聞く、といった使い方をしました。


余談)実践した小手先のテクニック

・マークシート用シャーペン(1.3mm)
→塗る時間が削減できます。普通のシャーペンで一問2秒で塗っていたのが1秒で塗れるようになれば100問×2=200秒(3分20秒)も時間に余裕ができます。
3分増えるのはでかいですね。

・試験前に糖分補給
→糖分がきれれば頭が働かなくなります。僕は本番が始まる直前に森永ラムネをボリボリ食べていました。

・問題文を一瞬で読めるように練習する
→ご存知の通りTOEICの問題文はパターンが決まっています。
なので慣れればいちいち全文読まなくてもパッと見で意味が分かります(たまに間違える)
問題文を読む時間を最小限にするために、一瞬で意味が取れるよう、問題文だけを読む練習を繰り返していました。

・本番は単語の復習より問題の取り組み方のイメトレ
→僕はReadingを100問全部解くだけのスピードがなかったので、捨てる問題や時間配分に気を配る必要がありました。
どの問題を捨ててどこに時間をかけるのか、Listeningの先読みが遅れた時はどこで妥協するか、集中するために一問解くごとに深呼吸をしよう、などなど。単語の復習はほどほどにして、当日の朝はイメージトレーニングに集中していました。
(もちろん、模試の時間は本番の実施時刻に合わせて行うなど、日ごろから本番を想定した練習が大切です)

・会場のListening音声の音量を上げてもらう
→僕はやりませんでしたが、聞こえやすくするためにやっている人もいるみたいです(笑)


これからの受験生へ

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
ここからは少しばかり僕からメッセージを伝えたいと思います。

人それぞれ色々な考え方、家庭環境や金銭面など編入試験を受けるのに大変な境遇の方、たくさんいると思います。
それを理解した上で書いているということをご理解ください。
僕は決して偉そうなことを言える立場ではありませんが、ここからはあえて一方的に言い切って書かせてください。

特に、僕のように仕事を辞めて、また進学したいと思っている人に届けばこれ以上嬉しいことはありません。

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編入試験を受けようとしている時点であなたはすでに少数派です。
情報も少なければ一緒に頑張れる友達も少ないと思います。
学校に通っていない社会人なら尚更、教授や先生の力を借りることも簡単ではありません。

これからどうなるのか。落ちたらどうなるのか。
考えれば考えるほど不安は大きくなります。

ですが、受験において一番大切なのは自分に自信を持つことです。
本当の実力はどうであろうと、根拠がなかろうと、自分は合格できるんだと信じて勉強に励むことが大切です。

なぜなら、自信がなければ不安は大きくなります。
不安が大きくなれば精神的に崩れてきます。
心が崩れれば体調が崩れ、勉強どころではなくなってきます。
仮に体調が崩れなくても、そのような精神状態で勉強するのは好ましくありません。

実際に体調を崩していく人を何人か見かけました。
そうならないためにも自信をもつことは大切です。

自信をもつためには、自分のことを信じて応援してくれる人の近くにいることです。
無理だと決めつけてくる人には距離を置き、どうしても縁を切れない人の場合は頑張って聞き流す力を身につけるべきです。
見下したり批判してくる人と真っ向から対話をしても何も生まれません。

僕はあまり他人の目を気にしなくなりました。
仕事を辞めたといえばネガティブな印象をもたれがちですが、自分で自分のことを認められれば、他人にどう思われようと大抵のことはなんとも思いません。
見下されたとしても、ご自由にどうぞって思います。

もう一つ自信をつける方法は、小さくてもいいから成功体験を積み重ねることです。
学校の小テスト・定期テスト、仕事の業務、TOEIC、本気で打ち込める趣味。
なんでもいいです。
自分の努力が結果に表れる経験をすると、それが次に何かに挑戦するときの自信になります。

僕も実際にTOEICの結果が良かったからこそ、自信をもって残りの浪人生活を頑張ることができたと思っています。


「ダラダラ勉強して普通に落ちた人」
「本気で努力したけど落ちてしまった人」

「ダラダラ勉強してたけどなんか受かった人」
「本気で努力して合格を掴み取った人」

結果は何にせよ、どちらも前者と後者では雲泥の差があります。

合格した僕が言っても説得力はありませんが、浪人生活で得たものは大きかったので、落ちたとしても胸を張れるし、もう一年頑張ればいいだけだなと思っていました。
100%全力で走り切れたわけではありませんが、この受験勉強期間は今までの人生で一番努力した時期だったと言い切れるからです。

もしダラダラ勉強していたら、受かったとしても編入先の大学で同じようにだらけて意味のない編入になっていたと思いますし
もしダラダラして落ちていたら、フリーターになってこれから先もだらけた人生を送っていくことになっていたと思います。

結果はもちろん大切ですが、勉強期間の充実度も同じくらい大切です。

最後に

繰り返しになりますが、本気で努力しないといけません。
そうしていれば、もし落ちたとしても自分で自分のことを認められると思います。
本当の意味での滑り止めは”自分を認められるくらい努力すること”です。

他人と比較せず、自分を認められるぐらいまで、残りの受験勉強を全力で頑張ってください!!

編入を目指す全ての受験生を応援しています!!!

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Fight !!

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