セ・パの実力の差は球場の大きさと、歓楽街の差【暴論】

1. はじめに

日本シリーズは福岡ソフトバンクホークスの圧勝(と言って良いくらいの差)で終わりましたが、少し暴論ではあるが、野球とは全く関係無いところで、セ・パの実力の差を生んだ要因を考えてみた。

2. 球場の大きさの差【データ】

かつて日本プロ野球の球場は中堅まで120m、両翼95m(多少の前後あり)という大きさが主流であったが、現在では中堅122m、両翼100mという大きさが推奨されている。そこで、セ・パ両リーグの球場の大きさを比較してみよう。

セ・リーグ:

読売ジャイアンツ:東京ドーム(中堅122m、両翼100m:新規格)

阪神タイガース:甲子園(中堅118m、両翼95m:旧規格)

中日ドラゴンズ:名古屋ドーム(中堅122m、両翼100m:新規格)

ヤクルトスワローズ:神宮球場(中堅120m、両翼101m:旧規格)

広島カープ:マツダスタジアム(中堅122m、両翼100m:新規格)

横浜ベイスターズ:横浜市民球場(中堅117.7m、両翼94.2m:旧規格)

パ・リーグ:

福岡ソフトバンクホークス:福岡ドーム(中堅122m、両翼100m:新規格)

日本ハムファイターズ:札幌ドーム(中堅122m、両翼100m:新規格)

西武ライオンズ:西武ドーム(中堅122m、両翼100m:新規格)

楽天イーグルス:宮城球場(中堅122m、両翼100.1m:新規格)

オリックスバッファローズ:大阪ドーム(中堅122m、両翼100m:新規格)

千葉ロッテマリーンズ:マリンスタジアム(中堅122m、両翼99.5m:新規格)

参考資料:https://aonabb.com/homerun-park/

つまり、セ・リーグは新規格3、旧規格3だが、パ・リーグは全て新規格である。

さらに、新規格の球場のみで比較した時、フェンスが4mを超えるのは、セ・リーグで東京ドーム、名古屋ドームの2球場、パ・リーグで福岡ドーム、大阪ドーム、札幌ドーム、マリンスタジアムの4球場ある。

さらに、パ・リーグの本拠地が現在の状態に揃ったのは、2004年に日本ハムファイターズが北海道移転し、2005年にオリックスブルーバッファローズが出来て、本拠地が神戸球場から大阪ドームに、楽天イーグルスが出来て宮城球場が使われ出した、この2年間で大きく変わった。

3. 球場の大きさの差【意義】

球場の大きさに差があることが分かった上で、どのような意義があるのだろうか。

球場が広いことで凡フライがヒットになる確率が高くなる一方で、ホームランは打ちにくくなると思われる。バッター、ピッチャーとも戦略性がより増すという効果が期待される。

4. 繁華街・歓楽街の差【データ】

2003年までの状況で、セ・パそれぞれの本拠地から近い歓楽街(関東、関西は省略)を調べると、

セ・リーグ:

読売ジャイアンツ:関東

阪神タイガース:関西

中日ドラゴンズ:栄

ヤクルトスワローズ:関東

広島カープ:紙屋町、流川

横浜ベイスターズ:関東

パ・リーグ:

福岡ソフトバンクホークス:博多、天神

日本ハムファイターズ:関東

西武ライオンズ:関東

近鉄バッファローズ:関西

オリックスブルーウェーブ:関西

千葉ロッテマリーンズ:関東

ところが2005年以降、パ・リーグでは、

福岡ソフトバンクホークス:博多、天神

日本ハムファイターズ:すすきの

西武ライオンズ:関東

楽天イーグルス:国分町

オリックスバッファローズ:関西

千葉ロッテマリーンズ:関東

と変化した。

5. 繁華街・歓楽街の差【意義】

「遊びは芸の肥やし」という表現は時代遅れかもしれないが、独身の選手はまだしも、妻子ある身の選手であれば、地方遠征が少なければ、羽を伸ばせる機会はおのずと減ってしまう。

2003年以前の状況では、関東、関西以外ではセ・リーグが名古屋、広島と2都市に対し、パ・リーグは福岡の1都市であったが、2005年以降はパ・リーグが福岡、札幌、仙台の3都市に増加した。しかも、博多・天神、すすきのと言えば、日本でも屈指の繁華街、歓楽街である。地方遠征のために頑張る気力も湧くというものである。

6. おわりに

ここで述べたことはあくまで私見です。多めに見ていただきたい。

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