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リアルタイムではないけど好きな筒美京平作品 ヒデキもカバーした歌謡ロックの名曲 桑名正博「哀愁トゥナイト」(1977)
(作詞作曲 松本隆・筒美京平) 一般的には「セクシャルバイオレットno.1」が有名で、自分もテレビ番組でのコロッケ3のものまねで曲と存在を知った年代ですが、実はこれ以外にも松本×筒美コンビの楽曲が数多く存在し、これはそのコンビによる初期の桑名3の曲。元々は矢沢3率いるキャロルの対抗馬的存在としてファニーカンパニーというグループを結成していた桑名3。松本3こそはっぴいえんど出身ですが、既に歌謡界でヒットを飛ばしていた二人による曲を歌う事でロック界隈から色々言われる事も有ったそうですが、覚えやすいメロディーと歌詞、艶が有りエモーショナルな歌唱、どんどんテンションが上がっていく演奏には文句のつけようが無く、西城秀樹さんも好んでライブで取り上げたのも頷けます。
リアルタイムではないけど好きな筒美京平作品 ポール・アンカ「心の支え」(1972)
(作詞作曲 橋本淳・筒美京平)少し前まで何度か筒美京平さんの作品をピックアップしていましたが、まさかのタイミングで色々ショックです。自分の役目としては、有名な曲は勿論知られざる筒美さんの良い曲を今後も色々紹介出来たらと考えています。本当にありがとうございました。 さて、筒美京平さんの外国の歌手への提供曲で有名なのは「にがい涙」だと思いますが、実は大御所のこの方にも曲を提供しており、ポールさん本人もちゃんと日本語(!)で歌っているのが凄いです。どれ位売れたのかは把握出来ませんが、尾崎紀世彦路線をちょっとマイルドにした感じは聞いていてとても清々しいです。
誘拐された少年を救ったゴスペルソング Hezekiah Walker「Every Praise」(2013)
(作詞作曲 David Bratton ・Hezekiah Walker) 映画「天使にラヴソングを」でもある程度日本でもお馴染みのゴスペルですが、ジャンルで言えばアーバン・コンテンポラリー・ゴスペルと呼ばれる現代的なゴスペルの曲や歌手に関してはまだ日本では馴染みが薄い印象を受けます。 このアーバン・コンテンポラリー・ゴスペルというジャンル、歌詞こそ神への賛美等がテーマであるものの、曲やサウンドはポップスそのもので、親しみ易いメロディーと力強い歌はちょっと薄味になりつつある(?)2000年代以降のR&Bよりもソウルミュージックの伝統を受け継いでおり(というかソウルミュージックのルーツはゴスペルでもあるんですが)、そこにヒップホップの要素等も時に盛り込まれ、もっと多くの人に聴いて欲しいと個人的に思っています。 そして今回取り上げる「Every Praise」ですが、まさに良いメロディーと力強い歌が堪能出来る曲で、2014年に米ジョージア州のアトランタで10歳の少年が車で誘拐された際、3時間車内でこの曲を延々と歌い続けた事で犯人を根負けさせ、最終的に解放されたという有名なエピソードを携えている曲だったりします。 普段音楽の力と言うと懐疑的。神の力と言えばちょっと胡散臭さ。それらを感じてしまう自分ではありますが、このエピソードからはゴスペルの曲が少年に文字通りのまさに「神通力」を宿らせたのでは?と思わず膝を打ちました。
リアルタイムで好きな曲 Limp Bizkit「Rollin'」(2000)
(作詞作曲 Fred Durst・Wes Borland・John Otto・Sam Rivers) 高校の時の音楽好きの友達と仲良くなるきっかけは、その人がファンだったこのグループを知ってる事でした。曲を色々知ってたわけではなかったのですが、自分の世代ではやはり洋楽ロックと言えばリンキン辺りと並び影響力が強かったと思います。そこまで古さは感じませんが、PVの一部を貿易センタービルの屋上でギリギリのタイミングで撮影した事を考えるとノスタルジーを感じずにはいられませんし、2000年以降のハリウッド映画の喧嘩乱闘シーンではやたら彼らのようなサウンドがバックで流れていた記憶も。覚えやすいサビとノリと振り(?)が〇。ちなみに冒頭に登場する二人はベン・スティラーとスティーヴン・ドーフ。
リアルタイムではないけど好きな曲 Billy Idol - Shock To The System(1993)
(作詞作曲 Billy Idol, Mark Younger-Smith)この頃は打ち込みで自身の世界観を表現していたビリー・アイドル。サウンドも斬新ですが、LA暴動に影響を受けたような歌詞とMTVアワードにもノミネートされたPVはインパクト大。「ロボコップ」のような退廃的な近未来のLAで警官に暴行され、「ターミネーター」や「ジュラシックパーク」にも参加した特殊メイクアーティストによって実現した徐々にサイボーグのように変形していくビリーの姿は一度観たら忘れられません。The world still burns.
リアルタイムではないけど好きな曲 森口博子「水の星へ愛をこめて」(1985)
(作詞作曲 売野雅勇・ニール・セダカ)昨日TVを観ていたら先日の「青い週末」で作詞を担当していた売野3が出ていて、「1/2の神話」は「不良1/2」になる所だった等興味深い話をしていました。そんなわけで今回も売野雅勇作詞曲の神秘的且つ今も活躍する森口博子のデビュー曲の「Zガンダム」の主題歌を取り上げます。実はガンダムはちょっとしか観た事無いんですが、主題歌は色々聴く・知る機会が多いもので、この曲はサビの高揚感が好きですし、洋楽好きの視点から見ればニール・セダカが作曲している所も見逃せません。どうやら当時のガンダムのスタッフは彼のファンが居たのか、同じ「Zガンダム」の曲だった「Ζ・刻を越えて」、「星空のBelieve」(どちらも鮎川麻弥歌唱)は前者が「Better Days Are Coming」、後者は「Bad And Beautiful」といったニールの既存曲に日本語の歌詞を付けていたりするのが面白いです。
リアルタイムで好きな曲 NSYNC-It's Gonna Be Me(2000)
(作詞作曲 Max Martin・Andreas Carlsson・Rami) Justin Timberlakeも居た事でも知られるグループ。この頃のアメリカのグループにしてはメロディ重視というか、ちょっと日本の歌謡曲っぽい感じがするこの曲ですが、ライター達に注目すると皆スウェーデンの人達で少し驚きました。 調べると、Max Martinに関してはTaylor Swiftの近年の多くの楽曲、他の二人は日本の嵐(!)の楽曲にも参加しているとかで、彼ら以外のスウェーデン人のライターもジャニーズやEXILE等日本の歌手に楽曲提供を頻繁にする傾向が有るみたいです。スウェーデンは日本と同じく割とメロディーを大事にする傾向が有るからこそ、日本人の琴線に触れる曲を作れたり、コラボも多いのかもしれません。 おもちゃ屋で売られてるフィギュアに扮したメンバー達のPVにも注目。
リアルタイムではないけど好きな曲 本田美奈子「青い週末」(1985)
(作詞作曲 売野雅勇・筒美京平)爽やかな連休にふさわしい曲ってなんだろう?と考えて思い浮かんだのが、個人的にかなり好きな作詞家・作曲家、そして安定した歌唱力で定評のある方によるこの曲でした(もう月曜ですが)。 当時は限定盤だったそうですが、それが勿体ないと感じる位良い出来だと思いますし、聴いていると全身を微風が通り抜けるような爽やかさを感じます。8/31に発売された事を考えると、35年前のほぼ今頃はこの曲がラジオ等で頻繁に流れていたのでしょうね。「海の駅の伝言板からいたずら書きで好きと残した文字が消えても~」なんて歌詞がノスタルジーを感じさせる好きな表現です。