前衛書道の鑑賞について~独り言ギャラリートーク~

前衛書道や墨象作品について、よく「なんて書いてあるのかわからない」「読めない」「鑑賞の仕方がわからない」という声を耳にします。

そこで、「読まなくていいんです。そもそも文字は書いていません。」とか「感じてもらえればいいですよ」と、ご案内します。

でも、みんな、もやもやっとされているように感じます。わたしも、なんて声をかければみなさんに納得、すっきりしていただけるか、と考えることもしばしば。

私の場合、まったく文字性のない作品なら「○○な気持ちで書きました。」とか、「○○のイメージで制作しました」とか、内面的なお話をします。

また、ちょっと文字性のあるもの(何とか頑張ったらそんな風に読めるかも…)であれば、こんな風に書いたんですよとか、起筆(最初に筆をいれるとこと)とか書いた順番とか、どんなふうに書いたのかを見ている方に想像してもらえるようにお話ししています。が、なかなか伝わらないなーと日々感じています。

できるなら、皆さんに、納得して満足して「あ、そんなに難しいもんじゃないな」「また見てみよう」「私にもできるかも」と思っていただきたい!ファンになっていただきたい!さらに、一緒に制作する仲間になっていただきたい!なと思っています。

そんなことを思いながら、ここに、自分の作品についての解説や思いを、「独り言ギャラリートーク」というかたちで過去の作品とともに掲載していきます。