卒業生答辞 かつお 第58回
わかめさん、お久しぶりです。かつおです。
前回の日記を書いた次の日、私は23年強過ごしたヴァージン生活の思い出を胸に、童貞を卒業いたしました。ベット際の窓から月の光が差し込み、ほのかに青く光る夜でした。
望んだわけでもないのに、何を犯したわけでもないのに、むしろ何も犯せやしないのに、生まれたときから与えられていた称号「童貞」。思えば私は、その運命にずっと苦しめられてきました。童貞が自分に内在し続けることで、あるときは童貞をアーリーリタイアした故郷の友人たちに馬鹿にされ、あ