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「手酌通信」
「日本手酌振興会」というものを、2012年4月11日に始めた。
その頃に書いたのは・・・。
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会則はなし。
酌をされることを拒まねばならぬのではなく、
お酌をしてくれる仲良しに、
「いいんです。日本手酌振興会の会員ですから」
と微笑んで説明してみてください。
人に酌をすることも禁じるものではありません。
ほとんど知らない相手対し、酌を拒むのは至難の業です。下手するとやな奴だと勘違いされてしまいます。
そういうとき、タイミングを見て、「実は日本手酌振興会の会員なんです」といいつつ、手酌で酒を注ぐと、話が盛り上がり商談は成立し、恋の花咲く・・・なんてことはないだろうなぁ。
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予想に違わず、手酌で酒を注ぐと、「話が盛り上がり商談は成立し、恋の花咲く」なんてことはなかったのだけれど、酌をされそうになったとき、
「実は日本手酌振興会の会員なんです」
と話すと、ひとまず、場の空気が和むことがある。ささやかだけれど、少しは役にたっているような気もするのだ。
ところで、人に酌をするという機会そのものが、激減していることにお気づきだろうか。
例えば、居酒屋に行ったとき、一般的にはほとんどの人が生ビールやハイボール、チューハイなどを注文する。
いずれもジョッキやグラスに入って出てくるので、酌をするタイミングはない。ホッピーにしても、飲んでいる時に、その場の、メンバーからホッピーを突然注がれたらけんかになりそうだ。日本酒もそうだ。徳利で注文する人は少数派で、ほとんどの人がグラスで注文する。
手酌を振興しようにも、そもそも手酌の機会が減っている。
令和を生きる若者たちは、そんな習わしなど、知らないかもしれないのだ。
でもいいじゃないか。手酌を考えることで、酒の飲み方の変わりようにも気が付くことができるのだから。
というわけで、「手酌通信」を、たまに書いてみたいと思っている。
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