見出し画像

V竜王戦を楽しむために知っておくべき5つの話

【はじめに】


 Vtuberによる将棋の大会と聞いて皆さんは何を想像しますか?
この問いを本大会を知らない人たちに投げた時に、大きく2つの答えが返ってくると思う。
 1つ目は、『Vtuberが主催している将棋大会』。この答えを投げる人間はいわゆる"将棋指し"の方が多いのではないかと思う。おもしろい将棋を見たい!将棋を見て勉強したい!など将棋を通じたコミュニケーションをはかりたいと思う人たち集まりなのではないか。と
 2つ目は、『将棋大会をしているVtuber』。この答えを投げる人間は、Vtuberという文化に関心がある、もしくは将棋を全く知らない人かと思う。
 といったように私がつくった、たった一つのコンテンツ『V竜王戦』というものは楽しみ方が1つじゃないという、なんとも自画自賛に近い形で書き始める。

【V竜王戦について】

 V竜王戦とは、『Vtuber界における将棋の祭典 無差別級トーナメント』をキャッチコピーとして、Youtubeにて行われるオンライン将棋大会のことである。参加条件は、Vtuber(という特性を持っている)であることであり、細かいことは割愛するが、それ以上の条件はない。
 この大会の主催は、筆者である私、公人直人(Vtuberとしての活動名)であり、運営として数人のVtuberがいる。
 
細かい説明は抜きにして、実際に見てもらうのが早いかと思う。
(ぜひ、みてね!!)
V竜王戦公式HP
【第0期V竜王戦 再生リスト】 
【第一期V竜王戦 再生リスト】
【第二期V竜王戦 再生リスト】 ※2022年3月10日現在 開催中


ここからは既に知っていただいている方にも更に楽しんでいただけるように主催から、この大会への思いを綴っていこうと思う。


【V竜王戦の開催理念】

1.V将棋文化の普及
2.各参加者の注目度のアップ
3.将棋の楽しみ方の開発
4.純粋に将棋を楽しむ

この大会には、開催理念がある。この開催理念は、4つあり主催者の思いが8割程度は詰まっている。それらについて、深く語ったことがなかったのでここで語っていきたいと思う。

【1.V将棋文化の普及】

この理念で込めているのは、Vtuberと将棋をマッチングさせることである。プロ棋士でなく、将棋ソフトでなく、芸能人でなく、Vtuberの将棋には、配信者ごとのストーリーやいわゆる『コラボ』によるドラマが生まれるんだということに魅力があると考えたからだ。
 
   『配信者』であり『将棋好き』である

私は、プロの将棋は一切みない。それゆえに入りやすさの観点から実際の大会を参考にしている(運営の一人にその手のものに詳しいVtuberがいたので)が、この大会の理想形はそこではないと考えている。

 正直に言うと、私以外の方々は、終着点をそこにしているものが多いと思う。参加者もリスナーも将棋を指している人ならほとんどが一人や二人くらい推しのプロ棋士がいたり、実際のリアル大会に出ていて、そのVtuber版と思っている人が出ているだろう。

 ただ、ここで一つ疑問が沸いてくる。

 それって、プロ棋士がVtuberの姿で配信すれば終わりなのではないか。

 この思いになった瞬間にはっきり言えば、終わりが見えてしまった。賛否両論あるのはもちろんわかる。それで楽しめればいいじゃないかというのもわかる。ただ、それならリアルも含め全国各地にある大会と何ら変わりはないのではないか。私たちは『Vtuber』を忘れているのではないか?『将棋大会をしているVtuber』の要素が欠落しているのである。

構想段階で、そこを埋める方法を考えた。

そこで生まれたのが、第0期、第一期であった、アイキャッチ(対局の間に流れるCM)や第2期で使っている選手単独のPVである。

アイキャッチについては、将棋を全く知らないVtuberからも広く募集してきた。この結果、一部のVtuberには、V竜王戦をコネクトに将棋やそれ以外でかかわることができた。

将棋大会という概念にとらわれない発想はこれからも生み出していこうと思う。これは私にしかできないアプローチだと自負している。

【2.各参加者の注目度のアップ】


本大会の参加者は
第0期 24名
第一期 32名+1名
第二期 47名+1名
となっている。

正直、この大会が成り立っているのは参加してくれたVtuberの協力が大きい。日程の調整やスムーズな進行などとても助かっている。参加者が全員配信者ということも大きいと思う。視点配信などのシステムも配信者だからこそできる魅せ方だと思う。

 それ故に私は参加してくれるVtuberに、絶対的なメリットが必要だと思った。ただただこの大会に参加することがメリットと、うれしいことを言ってくれた人もいたが、少なくてもその言葉を私が口にしていいのは、この大会をもっともっと大きな大会にしたときだと思う。だから、まだメリットを提供できていない。
それ故にその過程で、私ができることは、大会の中継や実況で参加者の内側に迫った話や配信者の良さを最大限に出すことだと思う。
それ故に内輪の話と言われることがあるかもしれないが、自分のキャパ以上のリスナーが来てくれてるのは、この『V竜王戦』というコンテンツに先行投資してくれている選手や中継、解説のおかげだと思うのでそこは捨ててはいけないと思う。

これからも配信内外で参加してくれた人に『V竜王戦』ブランドを味わっていただけるような運営に努めたい。


【3.将棋の楽しみ方の開発】


本大会は、プロ棋戦や今までの将棋大会とは似て非なるものだ。
これだけは、絶対に覚えておいてほしい。そうでないと将棋でなくVtuberに着目した際に疑問符を浮かべてしまうかもしれないからだ。
ただ、最終的には、そのアプローチも正解だと必ず思わせることができると確信しているのでついてきてほしい。

例えば、第二期V竜王戦の選手紹介PVは何を参考にしていると思いますか?
第一期まではなかったものであり、開催2週間前に私がジャストアイディアで組み込んだものだ。
私は、PV作成者であり運営の一人でもある『美野辺 沙羅』に一言
『今、俺がハマっている総合格闘技RIZINの入場みたいなやつほしい!』
と投げかけた。
そこから今である。

また、配信の背景やつなぎのPVなどもe-sportsの大会を参考にしているなど、異種コンテンツの良いところを取り入れて、視覚的に聴覚的に多種多様な入り方ができるように取り組んでいる。

将棋の大会は、将棋の大会を参考にしなければならないという固定概念を持ちがちであるが、周りを見渡せば、そもそも発症がそれ自体ではないものは多くある。だからこそ、日々面白い!を探しているし、皆さんのアイディアもいただけるとありがたい。

【アイディアください:マシュマロ】


【4.純粋に将棋を楽しむ】

いろいろ語ってきたが、ここまでの話では、主催者としての話ばかりを取り上げてきたが、それなら当の本人は参加者として出るだろうか?1.でも触れたが、将棋というコンテンツを取り上げているのは、やっぱり私も将棋がすきだからだ。ここはそれに尽きる。配信者として、ただ単に数字を求めるならアプローチはいろいろあるだろうが、ここまで入れ込んだものは今まであまりない。
なので、参加者含め将棋に、ひいてはV竜王戦に投資をしてほしい。

【5.隠れた理念】

今まで4つは、公にしているものだと思う。しかし、実は5つ目として忘れていけないものがある。
それは、私が配信者であるが故に必要なことだと思うが、この大会が囲碁大会でもAPEX大会でもない理由は、将棋が好きだからである。好きなことをしていくことがYoutubeの売りだと思う。そして、現在の自分の配信者としてのスタイルにマッチしていると思う。また、運営として参加してくれている【沙久耶】さんも同じじゃないだろうか。

ただ、この大会は私の主催している1コンテンツであり、これがすべてではない。例えば、コミックとレジャーという即売会に出店したり、今後、様々な活動をしていくと思う。それも含めてV竜王戦という名前でやることを実は考えている。

これまでV竜王戦を既存の将棋大会じゃないと言ってきた理由が大きくはここにある。今後、この名前を使って別分野に参入するかもしれないし、裏で動いているかもしれない。

そして、皆が想像するこの大会にこの理念を入れると理解しずらいだろうと思い省いた節がある。

言葉にするのは大変だったが1%でも伝わることを願っている。


PS.
今後、この活動を公にする時が来た際には『V竜王戦プロジェクト』と呼んでほしい。


この記事が参加している募集

将棋がスキ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?