自叙架空#102
小説家のポーと、あるカジノの同じテーブルでトランプゲームのポーカーをプレイした
ポーは、小説家としてはそれこそ大変な文才の持ち主で地位も名声もある大家だが、正直ギャンブルの才能はあまりなく、すぐ熱くなる性格で、この日もひと晩で所持金が全て無くなるほど散々に負けていた
私はこの口ヒゲはおいしいカモだと思い、ゲームが終わるとポーの肩を叩き、また今度一緒にやろうと声を掛けたところ、ポーは気難しげに口を曲げながらわかったと頷き、次は絶対負けないからなとカモの常套句を口にすると、歩いてホテルに戻る私と別れ、運転手の待つ自身のカーで帰っていった
コウ
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