自叙架空#139
波平とオバQが二人でクレームを入れにきた
二人は私が医師として常勤するクリニックの受付に来ていて、受付の女性職員では対応できないほど凄い剣幕で詰め寄ってきていると報告を受けたので、当院としては元々二人の『その』治療に全く乗り気ではなく、本人達の強い要望で半ば強引に治療を施したとはいえ、二人を担当した医師として仕方なく私は受付に出向いてどうしたのか訊くと、オバQは、先生が処方してくれたAGAの薬、毎日欠かさず飲んでるのに毛が三本から全然増えないじゃないか!と語気を荒げ、波平も同様に、わしなんか二種類のAGA薬を半年服用してるのにずっと毛は一本のままだわい!と言い放った
お前ら本来『それ』が『売り』なんだから、別に生えてこなくてもいいだろう、と私は思った
コウ
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