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自叙架空#136


 
妹のウランは世間のイメージと違って高価なジュエリー好きだ


  
 
その日も私は十万馬力のパンチやキックで怪物ロボットを倒して帰宅すると、ウランが24金のネックレスを手に何か悩んでいたので、私が「どうしたんだ?」と訊くと、「これお茶の水博士から誕プレで貰ったやつなんだけど、デザインがダサ過ぎて一度も着けてないのよね」と言ったので、私は、ウランは昔から他人を思いやるとても良くできた妹で、私の非道徳的な提案など即座に却下するだろうと思いながら「いま金の価格は上昇してるから、売ったらいい金額になるんじゃない?」と言ってみた

 

 
 
ウランは少し悩んだ表情を見せたあと、蓮っ葉に煙草の煙を吐きながら「うん、やっぱそうだよねー。買取業者に見積もり出してもらうわ」と言った


 
 
    コウ 

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