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自叙架空#155

 
 
先日仕事帰りに寄った居酒屋に、自分はアベンジャーズの一員だと言い張るおっちゃんがいた


 
 
おっちゃんは私と同様にカウンターで一人飲みをしていて、ちょっと目が合った拍子にいきなり話しかけてきたのだが、おっちゃんは歯がほとんどなく、体もがりがりに痩せていて、髪も頭皮が見えるほどスカスカという容姿で、私にはただの後期高齢者にしか見えなかった


 
 
このおっちゃんが、キャプテン・アメリカやソーと肩を並べるスーパーヒーローだとは到底思えず、証拠として何か必殺技を見せてくれないかと私が頼んだところ、おっちゃんは運ばれてきた特大ジョッキのハイボールを一気飲みし、立ち上がって一度気合いを入れると、後悔すんなよ、と言ってとんでもないことをしそうなオーラを出したのだが、すぐに顔色が青ざめ、息遣いが荒くなったかと思うと、その場で盛大に胃の内容物を吐き出して辺り一帯とんでもない悪臭を撒き散らした


 
   コウ

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