自叙架空#147
格闘技好きの彼女に連れられて、あるプロレスの試合をリングサイドで観戦することになった
彼女は今試合をしている悪役レスラーの大ファンで、私は全く知らないが世間的にもそこそこ認知されているレスラーのようで、『ハグ』という必殺技でその人気と知名度を得たらしい
必殺技と銘打ってはいるが『ハグ』というネーミングから、どうせオーバーアクションで強く抱き付いて相手を苦しめる程度だろうと思いつつも、私は期待を込めて試合を観ていたところ、そのうち横にいる私の彼女を含め、立ち上がった観客から大きなハグコールが起こり、リング上の悪役レスラーがその歓声に応えて相手レスラーと組み合うと、大口を開けるパフォーマンスを見せたその流れで相手の肩口に思い切り『歯』で噛み付き、すかさず『グー』で相手の顔にパンチを入れた
コウ
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