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キャンドルランタン

正月に、神戸に住む友人と、二人で冬キャンプをして以来、キャンプに目覚めてしまい、それ以来、一人、近くの河川敷で、よくキャンプをするようになった。ソロキャンプというやつだ。
冬キャンプの寒さに痺れた経験から、薪ストーブや焚き火台、冬用シュラフやコットなど、キャンプギアも相当買い込んだ(荷物の多さならだれにも負けない)が、なかでもキャンドルランタンが好きで、集めている。

もともとコレクター体質というか、ランタンに限らず、集めだしたら止まらないところがある。
一度、俺のDVDコレクションを、君に見せてやりたいよ。

同じような形状のものが、規則性を持って並んでいる光景を眺めていると、なぜか恍惚としてきてしまうのだ。そのまなざしの向こう側には、まるで三面鏡の合わせ鏡のように、永遠が広がっている。無限の富が、隠されている。精神は、肉体の束縛から静かに解放される。その本質は美だ。収集癖は、欲を満たすためではなく、たぶん美的追求の結果なのだ。
俺にしか、この光景は見えないのか。ならば、早く医者をよんでくれ。病名をつけてくれ。

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孤独な旅人

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