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2024/08/24 ないと分かると無性に欲しい無い物ねだり扱いでは済まないもの

--これを人は、死活問題という。

 なくても生きていける……これは死活問題と呼ばない範囲も増えている。
生涯独身もそうなりつつある。

 ただ、「お一人様」と揶揄されると煽られているように思うのもまた、人のサガである。サガとは「性」の読みとして入れた。

 そりゃ個々人の勝手もあるが、お一人様を提唱しておいてさっさと戸籍を作る人は勝手も勝手である。かりそめにも有名人でありながら釈明のひとつもなしに。

 まあ、一人ぐらい生涯独身で終わらざるを得なくても人類が終わらざるを得ないわけでもない。一人の生命が地球よりも重いというのであれば、社会保障も考え直さざるを得ないだろう。

 何を言いたいかというのは、昨今の米不足である。パートナーと一晩過ごし損ねただけで直ちに死ぬわけでもないが、働くには食わざるを得ず、食わなければ即ち生命の危機を意味する。

 主食というのはそれぐらい根本的な、ファンダメンタルなものである。デマや流言で人身を損ねる事態に至ったら誰が責任をとって死んでくれるか?今どき自分のせいで人が死んだから自分の命で償うという、かっこいいというか、真当というか、その当然の理を弁えないで言葉を弄ぶ輩が主流派を占める。

 それ以来、法の不始末で生きながらえて万骨枯れるのが現代である。ネット中傷で実際に死者が出続けその代償も払われ切れない。同じ事がいま、米不足によって拡大しようとしているのだ。

 流言は燎原の火の如くたちまち焼き尽くし、米不足もまたである。そこに至って政府の対策は如何なるものか。政府はその時の選挙民を見れば分かるという。流言で人身を損ない続ける社会、その社会を支える人々が責任をとらない。当然、政府はその代表だから責任をとるわけがない。

 何も、ネット中傷や独身者攻撃を行う者達に法の裁きがないなら私刑に処せと言っている訳ではない。今この国は「法治国家」なのだから、法を司る人々を国政選挙の際の任免で吟味するしかやりようがない。もっとやりようがあるだろうか。それにしても意思決定の場が少なすぎるように嘆くのは私だけだろうか。

 そして、冷笑的な人間は私たちの中にもアンパンマンのロールパンナよろしく、善と悪の対比として息づいている。選挙の過半数のようにどっちかに負けるわけだ。昨今の情勢を見ると常に、ばいきんまんみたいに冷笑的な悪に負ける人が過半数を執るように思えてならない。バランスは大事だ。

2024/08/24 ここまで

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