見出し画像

2018.09 - 2020.02.15(一)

まずは率直なレポートをさせていただきます。


楽しかった!


以上です。では詳細を。

時は遡り2018年9月。
玉田和平氏(the sankhwa / ANYO)主催で開かれた「螺旋境にて」というイベントの末席に据えていただく機会がありました。
読んで字の如く魑魅魍魎さんざめく中(善義)、自身のライブの出来具合は恐らく死ぬその日まで覚え続けるであろう衝撃の結末をもって終了、というか、本義で終焉を迎えることとなります。

画像1

まだ何も知らない頃の私

今でこそこのような振り返りで済みますが、あの瞬間の一発免停感・口から全臓物が飛散するような感覚は二度と感じたくありません。

そんな抜け殻の名も勿体ない状態の私に近付いてきてくれたのがshiNmm(シンミリメートル)の皆さんでした。
イベントから遡ること数週間前、巡り合わせのようなきっかけで知り合ったshinowa(シノワ)のかおりさん・ヒラタハジメさんと地元の喫茶店でお会いする機会に恵まれ、色々なお話しをしている中「シンミリメートルはすごいよ」と伺ってはいましたが、こちらの期待値なんて優に超えるとてつもない音楽を知ってしまった!という感動の直後に前出の不祥事を起こしてしまったわけです。
只々茫然自失の私に対してかけてくれた言葉や人柄に救われながらも、ものの数分で話題は「女将劇場」へとすり替わり、わざわざ動画付きで良さを伝えてもらうまでに至りました。
そして最後に「山口はやばいバンドいっぱいいますよ!湯田温泉ってとこにライブハウスがあって...桶田さんは絶対ウケると思います!」と。

温泉街のライブハウス...女将...
本来なら寺田町のデブリとして、深淵なる闇へ消えゆく運命だった私のハイライトは

湯田温泉は、ヤバい


に塗り替えられました。
その節は本当にありがとうございました。

時をほぼ同じくして、これもまた巡り合わせのようなきっかけで眞鍋剛基と出会います。
その瞬間の確信等は勿論ありませんでしたが、翌2019年のほぼ1年間かけて彼と制作する事も、成果物としての【NOTO】も、今となっては当然だったとすら感じてしまいます。
NOTOについてはあとで詳しく記すとして、作品の輪郭線とリリース計画における焦燥感が見え始めた2019年夏の日、とある一報が入ってきました。

「山口行くんやけども、桶ちゃんどうよ」

その報はまたしても玉田氏からのものでした。
走馬燈のように...いや最早通年上映と言える例の、あの、もう墓場を通り越し来世の見知らぬ私をも悩ませるであろう(以下略)

しかし、その直後「待って...山口...?」

私は妙案を思いつき、それが今回の「拡式」へ発展することとなります。
しかも場所が山口という、リベンジマッチにはふさわしすぎる舞台との思い込みが生じ、普段お声がけいただくイベントとは一風違う謎の闘争心に引火、その業火をもってして女将劇場に火でも付けてやろうかと言わんばかりの感情に狂った私は「ちょっとだけ待ってください」と返答しました。

即日【NOTO】制作メンバーの眞鍋氏とゆきさんに連絡したところ、

温泉、待ったなし

を条件に快諾を取り付け、具体的なプランニングも立てぬまま、
「参ります!」と返答しました。

【NOTO】がなんとか無事年内リリースの算段となったのが11月。
吉凶を占う隙も設けることなく、身は奈良・心は湯田温泉に据えた「ライブ」が始まりました。

続きます



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?