#59日目 ヒアリングでぶった切っていませんか? 10分チャレンジ
仕事をしていると、相手にヒアリングをすることも多い。
そんなときに、実は良かれと思っていっている言葉が、
会話の流れをぶった切ってしまっていることがある。
その言葉は、「ありがとうございます」だ。
相手になにか質問をして答えてもらったら、
つい「ありがとうございます」と言いたくなる。
ただ、実はこの言葉を使いすぎると、会話の流れをぶった切ってしまうのだ。
今日、採用活動のために会社のHPに載せたいとのことで、
インタビューを受けていた。
前職は営業職だったので、後輩のロールプレイに付き合うこともあり、
人からの質問に応えることも多かったが、
今の仕事になってから質問をされる機会もほぼなかった。
久しぶりに人から質問をされて、それに答えていく、ということをしたが、
この「ありがとうございます」が非常に気になってしまった。
相手は答えてもらってありがとうという気持ちから、
(もしくは反射的に?)言っているのは理解している。
私もそうだったから、気持ちはわかるのだ。
だが、いざ答える方になってみると、非常に気になる。
例えば、
「これまでの職歴を教えていただけますか?」
「これまでは、~~」
「ありがとうございます。では最初に塾講師になろうと思ったのは
なにかきっかけがあったんですか?」
「はい、大学生の時のアルバイトで~~」
「ありがとうございます。うーんと、じゃあそのアルバイトで~」
こんな感じなのだ。
答えるたびに、御礼の言葉で一度流れを止められているように感じた。
特に深掘りをしたいというときには、
意識的に「ありがとう」の回数を減らしてみることをおすすめする。
そうすることで、自然な会話の流れを途切れさせることなく話を進められる。
「ありがとう」という言葉が出てくるたびに、
「あぁそうか、これはインタビューだったな」
「これは営業でヒアリングをされているんだな、答えてあげているんだな」
ということを思い出してしまうのだ。
相手の話を深掘りしたい、ニーズを聞き出したい、というときには
是非「ありがとう」の回数を意識的に減らしてみてほしい。