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#3 邦楽から読み解く、ネット検索依存【情報リテラシー論】【長岡造形大学】

情報リテラシー論第3回

「検索エンジンの変遷と進化」


講義を聞きつつも、私の脳内ではある曲が流れていた。





これ…






あれだ…







おしえて検索 feat.の子(神聖かまってちゃん)/tofubeatsだぁ!!!!!


画像1

https://wmg.jp/tofubeats/discography/10967/


検索がテーマの曲といえばこれ!

というイメージがある。


どんな情報でも検索すれば分かる時代、

今起きている国際問題から

今夜のごはんまで検索して知ろうとする

少々ネット検索依存ぎみの主人公の様子を

一人称視点でコミカルに表現している曲だ。


Yahoo!JapanGoogleの検索システムの違いが

多く取り上げられていた今回の講義。


2つの違いは何なのか?

ネット検索依存の何がいけないのか?

これらの疑問について深掘りしていきたい。


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Yahoo!JAPANとGoogleの違い

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Yahoo!JAPANとGoogle

実はどちらも検索結果は同じらしい。

2010年に検索連動型広告配信システムが

採用され、2022年現在に至るまで

2社の検索エンジンで表示される結果は全て

同じなのだという。


2社の違いはポータルサイトとサイト登録の仕方、

すなわち

カテゴリ検索キーワード検索かということだ。


例えば〇〇製菓のアロエヨーグルトの商品情報について知りたいとき。


Yahoo!JAPAN方式カテゴリ検索の場合


Yahoo!JAPANのカテゴリ検索は

サイトが階層別に分けられており、

順番にリンクを辿って目的のサイトを探す

という方式。


以下が目的のサイトまでに踏むステップである。


①食品カテゴリ

②ヨーグルトカテゴリ

③アロエヨーグルトのサイト

④〇〇製菓アロエヨーグルトのサイト





めんどくせっっ!!!




そう思うのも無理もない。1つのサイトを

見つけるのに4つの工程が必要なのだ。


リンクを渡り歩いて目的のページを見つける

という行為を指す

「ネットサーフィン」という言葉も、

カテゴリ検索が元になっている。


しかしいい所ももちろんある。

手動でWebサイトをカテゴライズするので、

検索した言葉と合致する内容のサイトを見つける

AIよりも、精度が高いと考えられている。

(AIと手動の精度問題は度々議論されるが)


しかしWebサイトの母数は増え続け、

2018年、Yahoo!JAPANはカテゴリ検索サービス

を終了した。

かつてPCのポータルサイトとして人気を博した

Yahoo!JAPANは、

スマートフォンの普及により

ホームの小さなアイコンの1つとなってしまった。


現在のYahoo!JAPANの国内検索エンジン

ランキングは

Googleに次いで2位

割合は16.24%となっている。



キーワード検索の場合


①ツールバーに「アロエヨーグルト 〇〇製菓」と入力

AIが入力された文字とサイトを照合、

結果が絞られ表示される。


②絞られた中から目的のサイトを探す




ぅわAIつよぃ



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ネット検索依存の危険性

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沈黙を大切に

ローマ法王の言葉である。

「インターネットで答えを探したり、自ら発信したりするばかりでなく、より深く理解し合うために「沈黙」を大切にしよう。」


「沈黙」とは独りで熟考すること、あるいは

身の回りの人とゆったりと対話すること

だろうか。

オリジナルは自分の頭の中からしか生まれない。

過去に経験したこと考えたこと

自己から抽出されるオリジナルであって、

ネット検索で得るものはそうではないと。


また、心配ごと、分からないことを

すぐに検索して答えを得ることで、

自分で考える力や、記憶力が弱くなっていく。


分からないことがあるとついついすぐに

検索してしまう現代。

そんな便利な時代の中で

あえて辞書を引いたり、

図書館で調べてみるなどの

手間のかかる方法で得た情報は

記憶に定着しやすい


今夜のごはんは、食材で検索したくなる気持ちを

少し抑えて

母親の秘蔵のレシピを思い出して

作ってみようと思う。


それでは。


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情報リテラシー論 担当教員
イーンスパイア株式会社代表取締役
ネットビジネス・アナリスト横田秀珠 
https://yokotashurin.com


資料:https://www.yomiuri.co.jp/life/20210610-OYT1T50071/amp/

https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2010/07/27a/











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