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イヤホンから前線航空管制官からの発着許可のコールを聞くと共に、誘導員・マーシャラーが機体の誘導をタキシングで合図した。 ヘッドマウントシステムに敵航空機の情報が映し出されている。 予測していた敵の機体ではないらしいが、信号はローレンツ側のものであることが確認されていた。 機体を誘導路から滑走路へゆっくりとタキシングする。 その間も、次々に送り込まれてくる情報を読み取りながら、カイザーは小さな疑念を持つ。 敵の機体の移動速度が予想より速い。 敵の機体、恐らくFA-