人間の心に良い感情とは?_

人の心に安定感をもたらす「幸福感」は人との関わりの中で生まれる

「幸福感」は、僕たちの人生をあかるく照らし出す感情です。
一見「お金」や「物」などの物質的な富が幸福感に大きな影響を与えているように思われますが、人間は人との関わりの中で幸せを感じやすい動物なのです。

人間は、どんな時に幸福感を感じるのか?

僕たちの多くは、「幸せになりたい」と感じています。
そして「自分は幸せだな…」と感じる時、大きな満足感を得ることができます。

誰だって不幸な出来事を嫌です、もし不幸であれば、
その状況から抜け出したいと思うことでしょう。

そもそも幸福感とは、とても安定した、持続的で穏やかな心理状態のこと

突発的に生じた幸せ(宝くじに当たるなど)は、一時的に幸せな感情を与えてくれますが、継続的な幸福感を与えてはくれません。

人間は一時的ではなく、継続的な安定を求める習性を持っています。

また幸福感について、「お金」や「物」など物質的な富を手に入れることに執着する人がいますが、人間が物質的な富に幸せを見出せてないことが、心理学の研究で明らかになっています。

それでは、人間が何に対して幸福感を感じているのか、さまざまな角度から考えましょう。

人間は「人とのつながり」で幸せを感じる

数十カ国を対象とした「幸福感」の調査で日本国民は経済力があるにもかかわらず幸福感が低いという結果が出ています。

また長者番付に載るほどの大富豪と
平均的な一般市民で幸福感を比較した調査では、
大富豪が若干上回る程度で、大きな変化は見られません。

これらの実験結果から言える事は、物質的な富は、幸福感に大きな影響を与えているようで、実はそこまでの影響力を持っていないという事です。

ある学者は、「人間は健康や、緻密な人間関係に恵まれている事、良い結婚をし、子供を授かり、家族仲良く暮らすことこそが、幸福感の原泉だ」と語っています。

事実、僕たちは社会的動物です。

集団から隔絶されることに恐怖心を抱くわけですから、集団内で居心地の良い環境が手に入れば、永続的な心温まる幸福感が感じられるのです。

「援助行動」は援助者自身も幸せを感じられる

僕たちは、困っている人がいると、その人を助けるためにさまざまな行動を起こします。

例えば、お年寄りの荷物を持ってあげたり、次の人が入ってくるまで扉を押さえてあげたり、ボランティア活動に励など、援助行動は僕たちの生活の場面の至るところで見られます。

なぜ、このように多くの援助行動が見られるのかというと、実は援助行動は、援助者自身が幸せを感じることができるためだからです。

人間は、援助行動によって、自分自身の人生に有意味さや価値を見出し、自己評価を高めることができます。

そして、肯定的な気分を獲得することができます。人と密着に関わることは、
共同体意識を強めることができると言われています。

つまり、援助行動は、困っている人を助けながら、自分自身も
幸せな感覚を得ることができる行動なのです。

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