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【インタビュー05】グリーンホームズ新潟イベント「庭園祭」から見るこれからの居場所づくり


株式会社新潟家守舎 代表 小林紘大さん。自身の法人以外にも多数の事業を手掛けており、携わっている事業は30以上にも及ぶパラレルワーカーとして活動している。
今回は、彼自身が暮らしながらコミュニティマネージャーを務める物件「グリーンホームズ新潟(以下、グリーンホームズ)」で行われたイベント『庭園祭 音楽解放区VOL.3(以下 庭園祭)』について伺った。
インタビューを通して見えてきたのは、グリーンホームズの住人が共有している「贅沢な時間」「かけがえのないサードプレイス」のカタチだったーー。

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ーー今回の庭園祭のきっかけは、グリーンホームズの住人・小林勇太さんが春先に他県へ移住するという話を受けて。一緒にイベントを作り上げてきた勇太さんの決断に、誇らしくも、やっぱり寂しい気持ちはありました。

そんな勇太さんが「最後にグリーンホームズで音楽イベントをやりたい」と言ってくれたんです。
長年プロミュージシャンとして活動してきた勇太さんの言葉に、住人がいっせいに「よし、やろう」!って。


1、音楽と食で自分らしく楽しむイベント「庭園祭」

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2022年3月6日。新潟グリーンホームズの共用スペースであるセンターハウスと庭を舞台に庭園祭が開催された。
庭園祭はこれで3回目の開催となる。過去に開催された時と変わらず、このイベントのテーマは「音楽と食を通してグリーンホームズを楽しむ」こと。

イベント概要

■釜焼きピザ、焼き立てクレープが楽しめるキッチンカー出店

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大人にも子どもにも好評なキッチンカー。

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■ハンドパン体験

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癒しの音色が特徴の楽器「ハンドパン」。


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きれいな音を出すのには、結構コツがいる。

■ゲストアーティストの駒音(こまおと)氏をお招きしたライブ

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新潟在住の駒音氏によるギターの弾き語り。

なかなかライブに行けないご時世だからこそ、生の音色は格別だ。

■グリーンホームズのオーナー・住人による演奏

オーナー(土沼さん)*による生バンド演奏。

緊張した面持ちだが、会場は始終温かい空気に包まれていた。

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そして今回の庭園祭の主役、小林勇太さん。

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最高のクロージングアクトを披露してくれた。
最後に披露したオリジナル曲は、グリーンホームズから見える景色を歌っていた。
同じ景色を共有した住人だからこそ、グッとくるものがある。

勇太さんは目を潤ませて、グリーンホームズでの最後の演奏を終えた。

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この庭園祭は「住人による住人のための暮らしの祭典」とも銘打たれている。
今回も、企画・運営、フライヤーデザイン、当日の撮影に至るまで「やりたい!」と声を上げてくれた住人で分担した。

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松浦さんが作成してくれたフライヤー。

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動画クリエイター清水さんが当日カメラを回してくれた。


参加者は住人の友人までとしており、クローズドな空間での「ゆったりとしたお楽しみ」感が魅力だ。

ーー住人によって参加のスタイルはさまざまです。企画から携わってくださる方、当日参加してくださる方。不参加でももちろん(OKです)。

賃貸物件ってどうしても、戸建てよりも自由が少なくて自分らしく過ごせない印象がありますよね。グリーンホームズでは、オーナーの心意気と住人のみんなの協力のおかげでこういったイベントを定期的に開催することができています。

イベントを通して、みんなに「自分のペースで楽しむ/表現する」喜びが生まれたらいいなと思っています。

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2、贅沢な時間と心地よいチームが生まれた理由


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ーーライブ中に「ああ、いま、贅沢な時間を過ごしてるなあ」ってしみじみと(笑)。


イベントでの演奏の素晴らしさだけでなく、グリーンホームズに流れる「心地よい空気」を感じられることが「贅沢」なのだと紘大さんは語る。

ーーグリーンホームズの心地よさは、住居のクオリティに留まりません。「住人同士のコミュニケーションと関係性」にこそ、グリーンホームズの価値が現れていると思うんです。

イベントが成功したかどうかって、基本的にどれだけ宣伝になったか、集客したか、売上に繋がったかというところで測ると思うんです。でも、僕らが追求するのは「どれだけ良い時間を過ごせたか」。
個性豊かな住人がそれぞれの得意分野を発揮させて、みんながみんなのために作り上げるのを楽しんでいる……。
会社のやらされ仕事では、こうはいきません(苦笑)。

今回は「勇太さんの門出を全力で応援したい」という共通の思いもあり、一丸となってスムーズに準備が進みました。

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これまでに数多くのイベントを開催しているグリーンホームズ。住人に経験値が溜まっているおかげで、数を重ねるごとによりスムーズな意思統一、決定、進行ができるようになっていると言う。
コミュニティマネージャーのポジションで常にイベントの責任者を務めてきたが、今回は今までにないほど「みんなが全部やってくれた」と感じている。


ーーそれぞれに依頼したことが気持ちいくらいに問題なく完了していって、僕のやることはほとんどなく……(笑)。
打ち合わせの回数もコンパクトでしたし、それでいてみんなの満足度も高い。
こんなに強いチームになっているんだ、それってすごいことだなあと改めて感じました。


3、家族とも同僚とも違う仲間と築くこれからの「サードプレイス」


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得意分野を持つ方に留まらず、プロの音楽家や動画クリエイターも入居しているグリーンホームズ。最初から、このような個性豊かな面々が集まっていたのだろうか。


ーー年々(個性的な人が)増えてきていますね。イベントを開催したりインスタグラム*などで情報発信しているので「なんだか面白そう」と思ってくれる方が集まってくれていて。その方のスキルが加わることでもっとチームが強くなっていくので、他の賃貸ではなかなか出せない「楽しみの連鎖」が生まれていると感じます。

オーナーと住人の関係性にも、他の賃貸とは違う点がある。

ーーイベントを開催できるのはオーナーの理解と支援があってこそ。だから庭園祭の後、みんな口々に「オーナー、ありがとう!」って……。基本、物件オーナーが住人から面と向かってお礼を言われることってほとんどないですから(笑)。オーナー冥利に尽きるだろうなと、僕まで嬉しくなりました。

住人が何気ない会話の中で「アパート」「うちの家」ではなく「グリーンホームズ」と呼んでくれるのも、愛着を感じてすごく嬉しいです。


他にも「#グリーンホームズ」で積極的にインスタ投稿してくれたり、不動産会社でなくグリーンホームズ公式アカウントにDMで「一目惚れしました、空き物件ありますか?」と連絡が来たり。
紘大さんは、これまでになかった「賃貸と住まい手の関わりかたを感じている。

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ーー家庭や会社というコミュニティ以外にも居場所があって、仲間がいる。それは、僕自身はもちろんみんなの人生にとって、大きな支えになってくれることだと思います。
そもそも誰もが家庭を持つわけじゃないし、会社に属する以外の働き方もたくさんありますし。
グリーンホームズは、自分らしく楽しめる心地よいサードプレイスとしての価値を発揮し始めています。


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これからも、進化し続けるこの場所を大切にしていきたいです。そして、住人から「やりたい!」と声が上がったとき、いつでもその手を取って一緒に走れるコミュニティーマネージャーであり続けたいと思います(了)



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