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2021.08.13 NECONOMAの建築解説

株式会社新潟家守舎の代表、小林紘大(こばやしこうだい)です。「楽しい暮らしはみんなでつくる」をモットーに、建築のキャリアを活かして家づくりやまちづくりに関するプロデュース業やコンサルティング業、デザイン業を行なっています。

現在、次の3事業を行なっています。
・コウダイ企画室 https://koudai-niigata.com/
・AMINARI:建築プロデュース
・タノクラ:楽しい暮らしは自分でつくる

今回は、沼垂に新しく生まれたNECONOMAについて、設計者の立場で解説したいと思います。これから古民家のリノベする人の参考になればと思います。

まずは、竣工写真をどうぞ

撮影@andwoodjapan

外観:屋外は屋根を上葺きしたのみで、外観はほとんど変えていません。昔ながらのトタン外壁のサビ具合いもいい味が出ていると思っています。既存の引き違い戸を交換し、コストパフォーマンスをみて、樹脂サッシの勝手口ドアへ変更。断熱・気密性能の向上と、新しい鍵になるので、セキュリティー効果もUP。外壁を壊した部分は、杉板のウッドロングエコ塗装したものを貼っています。こちらの塗装は、自分で塗ることで少しだけコストダウン。

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間取りは小さな平家の形状。玄関を入ると、左にトイレ。正面にキッチン。

共有の打ち合わせスペースがひろくとってあり、隅っこに私のスペースがあります。私は個室が必要にないので、コワーキングスペースっぽくつくられています。ROOM1とROO2が賃貸でお貸しするエリアで、ROOM1は素敵な入居者さんに入居していただいております。現在、ROOM2に入居してくれる方を募集中です。DMください☻

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図面作成、リノベーション方針アドバイスで、熊谷の建築士「白田和裕」さんとのコラボレーション。


<打ち合わせスペース>

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古民家の雰囲気の残る縦格子から、やわらかい光が室内に注ぎ込まれます。収納スペースは少ないので、これから増えるであろう荷物は、出窓の下部分に並べようと思います。

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奥のスペースが、コウダイのゾーン。(狭)

床材は、無垢材にしています。NECONOMAはスリッパをおかずに靴下or素足でこの気持ちの良い床を感じてもらいたいなと思っています。床材は、床材の王様ともいわれるチーク材。古民家の雰囲気と合う木材の選定で悩みましたが、チークを選びました。チークは広葉樹で硬い木なので、テーブルを出して椅子に座っての打ち合わせを想定したシーンに最適です。

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キッチンの上のロフトから打ち合わせスペースを見ると、古民家独特の真っ黒な梁と床のチーク材の相性が抜群です。

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天井は、ラワンベニヤを市松に貼り付けています。3'×6'(サブロク)という910mm×1820mmという規格があるのですが、これを建具屋さんの機械で905×905にカットします。なぜなら、一枚一枚が909mmだったり911mmだったりと若干の誤差があります。今回は目地がなく、それぞれのベニヤいたが突きつけ仕上げのため、精度を出すための一手間が大切です。

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<適度な木の量と白いクロスの量>

設計の時に大切にしているのが、パッとみた時の空間での「木の量」と「白いクロスの量」です。このバランスが仕上げ材も選定で設計者によって意見が分かれるポイントではないだろうか。

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<住宅のスケール感に馴染む、造作キッチン>

今回のキッチンは、業務用ではなく、戸建ての住宅でも用いるキッチンを採用。メーカー品を使わずに、オーダーで好きなパーツを選定してキッチンをつくっている。キッチンパネルでなく白いタイルを貼っているところも是非みていただきたい。

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<内装用ソリドをワインポイント>

内装用のソリドを初めて使ってみた。独特の色合いがでていると思います。

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<トイレ>

最後にトイレ。シンプルにすっきり。

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ちなみに、将来、飲食店営業許可をとるため?(そんなことはないかもしれないが)客席用の手洗いの給排水の準備もしてあります。


今回は、設計者目線で解説しました。

・住宅設計者の経験からのプランニング、素材の選定

・現場監督経験者でもあるため、必要なことは現場で即時判断


細かいテクニックや、価格など、お伝えすることも可能です。

その場合は、お問い合わせください。

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