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その19:謹賀新年 -令和三年元旦-

盈進義塾興武館々員の皆様、明けましておめでとう御座います。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

 昨年令和2年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、2月中旬から感染が拡大し始め、第一波・第二波そして第三波と次第に拡大し、令和2年の大晦日に東京では1000人を超える勢いで感染者数が増大しました。そのため剣道界はこの一年、稽古・試合・審査・その他等の行事を含めて中止または延期という措置を取らざるを得ない事態になりました。令和2年は、昭和27年(1952)、全日本剣道連盟発足以来、私の知る限りでは例のない一年でした。

 今年はワクチンそして治療薬の開発によって、感染拡大が治まってほしいと期待と希望を持って新年を迎えた人も多いと思います。それが実現することを祈っています。

 そのような中、我が盈進義塾興武館にとりましては、初代館長小澤愛次郎が明治24年(1891)に道場を創設して130周年を迎える年です。そのための記念行事をいろいろ考えていましたがすべて中止にしました。その代わり道場の運営を「一般社団法人」にすることを中心に進め、昨年11月12日に認可を受けました。今後は個人の道場から館員皆様の意見を聞きながら、「館員全員が運営に参加する道場」として新たに出発することになりました。

 日本人の国民性として、トップダウンで物事を決めてきた長い歴史があります。しかし、これからは剣道修行同様「計画」し、「実行」して、「分析・工夫」するという「三磨之位」を応用しながら全体がレベルアップする時代になったと思います。恐らく私の考えは、もう古いと思いますのでコロナ終息後世の中に対応するためには、若い人の意見を参考にしながら運営したいと思っています。それには皆様の協力が必要になりますので、何卒よろしくお願い致します。

 年頭に当たり、このようなコロナ禍の中、館員一人ひとりが目標を掲げて一心に努力し、それぞれの目標を達成して頂きたいと思います。稽古に付きましては、館員である新型コロナ感染症対策分科会々長 尾身茂氏の見解を基に昨年同様実施していく所存です。

 館員の皆様におかれましては、健康に充分気を付けて頂き、一人ひとり充実した一年にして頂くことを祈念致しております。

【参考】 稽古における「盈進流スパイラル方式」

1.第一段階は、

 ①各種の素振り、正しい技の繰り返しで剣道の基本技・応用技と足捌き・体捌きを繰り返す。

 ② 打ち込み稽古と懸かり稽古で「気」を錬る。

 ③ 地稽古で試す。

Aは「計画」、Bは「実行」。

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2.大事なのは第二段階です。

 ① 第二段階は、「正しい技」を繰り返しながら「分析・工夫」して、

 ② さらに次の段階を目指すことです。それは分析・工夫した技が相手に通用するかです。

 ③ 評価は「試合」や「審査」に該当します。

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 皆様の御健闘を心より祈念致します。

令和3年(2021) 元旦

   一般社団法人盈進義塾興武館 代表理事 館長 小澤 博

館 員 各 位 殿

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