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【シティリーグ2023 S1 ベスト8】ルギアバレット(デッキ紹介&大会レポート)

1.はじめに


初めまして、富山でポケカをしているコウと申します!

今回のシティリーグで初めてベスト8に入賞できたので、noteを書くことにしました。

過去の大会での入賞実績はほとんどないプレイヤーですが、自分の頭の中をアウトプットして整理するのは大事なことだと思うので、入賞記念とか思い出に残す的な意味も含めて、この記事を投稿することになりました。

基本的に自分のために書く記事になりますが、もし誰かの参考に少しでもなったら幸いです。記事を書くことにはあまり慣れていないので、読みづらい・分かりづらい点などあるかもしれません。それでもよければ読んでいただけると嬉しいです(文章力アップに繋がるので感想・意見・アドバイスなどがあれば歓迎します)。


2.デッキ紹介

■デッキ選択と使ってみた印象

今回のシティリーグで使用したデッキは「ルギアバレット」です。
しばらくこのデッキを使ってみた印象として、一言でこのデッキを表すなら「ジレンマの塊みたいなデッキ」です。

基本的な動きは、

①ルギアの特性「アッセンブルスター」でアーケオスを2体出す
②アーケオスの特性「プライマルターボ」でアタッカーにエネ加速
③殴る!ドーン!


とやることがはっきりしていて割と単純ですが、アーケオスをトラッシュするためにクイックボールやハイパーボールなどのカードが多く入っている一方でトラッシュしたくないカード(特に特殊エネ)も多く入っているので、同時に手札に抱えて悩ましい選択を迫られる、なんてことがよく起こります。

例えば「ハイパーボールのコストでどうしても特殊エネを1枚犠牲にしないといけないけど、本当にそのオーロラエネ落としていいの……?」みたいな感じ。

他にも「誰で殴るのか」とか「誰にどのエネをつけるのか」など意外と細かいところで頭を使うことが多かったり、エネ管理にかなり気を遣ったり……単純さの中に繊細さもあるデッキだなと感じました。とりあえず使ってみるだけなら「アーケオストラッシュ!アッセンブルスター!プライマルターボ!ストームダイブ!セレナ!セレナ!うおおおお!」ぐらいでも雑に戦えちゃうので握ったことがない人でもとっつきやすく、でも意外と奥深いから極めがいがある。これがルギアデッキの特徴であり魅力かなと思っています。

シティリーグでこのデッキを選択した理由は特別なく、他に候補だったドガスバット、エレキガノン、アルジュラ、ロストヌメルゴンから選んでいく中で、消去法でルギアになりました。

型についてはルギアミラーで強そうなメタモン型やジュラルドン型も考えてはいましたが、1つの型しか試す余裕がなかったためバレット型を選択。バレットは「シルバーバレット」が由来ということで(知らない人はググってみてね)、ゲームで「銀」のパッケージポケモンだったルギア的に「え、エモ……」と思ったのが、この型に決めた最終的な理由です(もちろんまずはシティリーグで勝てる強さを持っているという条件が先にきますが)。

好きなポケモンのデッキや楽しいデッキ、エモいと感じるデッキはそれだけで使い続けたいと思えるため、必然的にモチベーションが上がってその分強くなるというのが僕のポケカのプレイスタイルです。


■デッキレシピ

シティリーグで使ったレシピがこちらになります。

デッキコード:8cxxD8-41RQyZ-x88D8Y

デッキ構築は人の考え方や価値観、好み、性格などでカードの採用・不採用の具合が変わってくるものですが、僕の場合、

・キーカードにしかない強みを最大限輝かせようとする
・それを目指す上で発生するリスクを避けようとする

という2つの構築の軸があります。
このデッキの場合はルギアVSTARをキーカードとして、ルギアVSTARにしかない強みを「特性(アッセンブルスター)でアーケオスを2体出せること」、そしてそれを最大限輝かせるには「2ターン目に最速アッセンブルスターをすること、かつそれが成功する確率をなるべく上げること(つまり初動の安定性)」と考えました。

また構築の時は「どのデッキと戦う想定なのか」という話が出たりしますが、自分としてはシティリーグで当たる確率的に、環境でのシェアが高い順に優先して見た方がいいという考えがありました。シティリーグの1週間前の時点で、僕が確認した時の環境シェアトップ3が

  1. ルギア

  2. ミュウ

  3. ロストギラティナ

であり、ルギアとミュウはシェア率10%超えのTier1デッキだったということで、まずはこの2つを最優先、余裕があれば3位〜10位くらいのデッキも見るという意識でデッキを組みました。

これらを踏まえた上で、採用カードについて触れていこうと思います。


■各カードと採用枚数について


<ポケモン(18)>
【ルギアVSTAR 3枚、ルギアV 4枚】

2ターン目アッセンブルを成功させるために必要な条件は、

  • 1ターン目にルギアVを場に出す

  • 2ターン目までにルギアVSTARを用意する

  • 2ターン目までにアーケオスを2体トラッシュする

の3つです。このうち1つ目は絶対に1ターン目にやらないといけません。ということでルギアVは何よりも必須なので迷わず4枚。ルギアVSTARも必須カードですが、枠の都合と対戦中に多くても2体までしか使わないので、サイド落ちを考慮して3枚採用に。

【アーケオス 4枚】
シティリーグの入賞結果を見ていると3枚採用のデッキの方が多いですが、僕の構築の軸的に、初動安定を優先して4枚に。「トラッシュのために一度ボールでアーケオスを持ってくるよりも、現物を直接引いた方が手間がない」という意見を聞いて、確かにその通りだなと思ってこうなりました。特性ばかりに目がいきがちですが、状況によってはこいつもアタッカーになります。

【かがやくリザードン 1枚】
バレットアタッカーその1。主に幅広くVやVSTARをワンパンしてもらう担当。特性の効果で少ないエネで高火力を出せるのが本当に強い。あんまりやりませんが、もしリザードンでスタートしちゃっても2ターン目アッセンブルが成功すれば、コスパは悪いものの一応すぐに殴ることができます。

【アメイジングライコウ 1枚】
バレットアタッカーその2。主にルギアミラーで相手のルギアVSTARを弱点ワンパンすることと、非V相手を担当。相手のルギアVSTARがツールジャマーをつけてきたら、セレナやボスで後ろのルギアを呼び出してワンパンしつつ、ツールジャマーつきのルギアVSTARのHPも削っておく形で対応可。(最近はルギアを1体しか使わないプレイングも増えてきているのであんまり通用しないかもしれない?)

【アメイジングイベルタル 1枚】
バレットアタッカーその3。主にVMAXや耐久系の相手を担当。全てを破壊する最終兵器。このデッキは頂への雪道が入っていないので、ジュラルドンと戦う時に必須になるカードです。

【バケッチャ 1枚】
僕の構築の軸的に、2ターン目アッセンブルの成功を目指す上で考えられる大きなリスクが「相手に雪道を先に張られて特性がなくなること」であり、これで止まることだけは絶対に避けたいと思っていました。ロストスイーパーやスタジアムと違ってボールでサーチできるバケッチャは必須だと考えて採用。雪道を重く見ないなら入れなくてもいいと思います。

【マナフィ 1枚】
ノコッチと並んで、ルギアミラーでの相手のアメイジングライコウに対する対策枠。元々どっちも入れていませんでしたが、最終調整の段階で「最低どっちかは入れた方がいい」というアドバイスを受けて採用。「どっちを採用するか問題」をよく聞きますが、ノコッチではなくマナフィにした理由は、「こっちのルギアVSTARをこだわりベルト込みでワンパンされたくないという目的なら、ツールジャマーでもノコッチと同じ役割がもてるから」。この辺は人の好みだと思います。

【クロバットV 1枚】
2ターン目アッセンブル成功のために、初動の安定率を上げてくれるということで採用したカード。手札をトラッシュするカードがこのデッキには多いので、たくさんドローしやすいです。一応どくのキバでキュワワーを倒せたりする。あんまりやらないけど。

【ネオラントV 1枚】
こっちも初動の安定のために採用したカードですが、プライマルターボ経由ですぐにアクアリターンが撃てるので、相手を殴りつつこっちのサイド1を押しつけられる点でクロバットVよりも重要度は高め。

「山札にエネも戻るからまたプライマルターボで使い回せる」
「ルギアミラーで相手のリザードン、ライコウ、イベルタルを全員倒せる」
「ルミナスサインでボスをサーチ→相手のマナフィを呼び出してアクアリターンで倒す→ライコウの通りが良くなる上にサポートもまたサーチできる」

ってアクアリターンのテキストに書いてある(書いてない)。お前こんなに強かったっけ……?

要求エネの水無無に釣られてダブルターボを張っちゃうと、ライコウやイベルタルがギリギリ落ちない点には注意(自分への教訓)。

<グッズ(16)>
【クイックボール 4枚、ハイパーボール 4枚、しんかのおこう 4枚】

2ターン目アッセンブルのために超重要なので、全部4枚ずつ採用。1ターン目にハイパーボールでアーケオスを2体トラッシュできたらニヤニヤしましょう。

【ロストスイーパー 1枚】
「こだわりベルトを剥がしてルギアVSTARがワンパンされないようにする」
「ツールジャマーを剥がしてこっちのこだわりベルトを通す」
「アッセンブルの前に張られた相手の雪道を剥がす」

これらの役割を意識して1枚採用。道具対応ならツールジャマー、スタジアム対応なら雪道以外のスタジアムを使った方が強いと思いますが、このカードはどっちにもある程度対応できる範囲の広さが魅力。「状況によってツールジャマーorスタジアムの1.5〜2枚目になれるカード」という感覚で採用しました。

【こだわりベルト 2枚】
リザードンやライコウにつけてルギアVSTARへのワンパンが狙える点からかなり評価は高く、3枚採用したいカードでした。序盤よりも中盤以降に使うことが多いことと、最近はツールジャマー採用のルギアも流行っていて前よりもベルトの通りが少し悪くなっていると感じていたことから2枚に。シティリーグ本番では2枚で足りないと思うことは特にありませんでした。でもやっぱり3枚欲しい。

【ツールジャマー 1枚】
これを入れる枠があるならベルトを優先したい派でしたが、マナフィとセットで採用したいよねと言うアドバイスを受けて1枚採用。ジュラルドンをアメイジングデスでより確実に倒しやすくもなります。2枚あってもいい。

<サポート(9)>
【博士の研究 3枚、マリィ 2枚】

博士:マリィで2:3か3:2かで悩み続けた結果、構築の軸的に初動を優先して博士が多めに。3:2になる経緯については補足でもちょっと説明。

【セレナ 3枚、ボスの指令 1枚】
先述した環境トップ3がVポケモンが必ず出てくるデッキばかりだったので最初はセレナ:ボスの採用は4:0でした。最終調整段階で、流石に非V呼べるようにボス1枚入れた方がいいんじゃない?というアドバイスを受けて3:1に変更。シティ本番でボスを使うことはほとんどなかったものの、かといってセレナのドローもあまり使わなかったので2:2ぐらいでもいいかもしれません。一応初動の安定性に貢献はしてくれるのでセレナ厚めで3:1が今は一番しっくりきています。

(補足)サポートの配分について

僕は元々博士2枚、マリィ3枚、セレナ4枚の配分で合計9枚のドローサポート(ドロサポ)を使っていることが多くて、ボスを入れる話になった時に(サポートに限らずデッキ全体から)どのカードを抜くかですごく悩みました。

直感的には役割が被っているセレナが候補に挙がりますが、シティリーグで入賞した他の人のレシピを見ていると、博士:マリィ:セレナ:ボスで3:2:4:1と、ドロサポ合計9枚の配分が一番多く(2:3:4:1も結構多かった)、構築の軸的に初動の安定を重視している自分としてはドロサポをこれ以上減らしたくなかったからです(何なら博士とマリィで合計6枚欲しいぐらい)。

ポケモンもグッズもスタジアムもエネも減らしたくないし、うーん……と悩み続けた結果、「そもそも何のためにドロサポを使うのか?」という自分への問いかけから「2ターン目アッセンブルを成功させやすくしたいから」という答えが浮かび、アーケオスに目を向けます。

繰り返しになりますが、僕がシティリーグに出た11/6(日)時点ではアーケオス3枚の構築が多かったです。つまりドロサポ+アーケオスで採用枚数合計が12枚の構築が多いということです。

それに気づいたことで、「初動のためにドロサポを使って引きたいアーケオスが1枚多い分、ドロサポを1枚減らしても合計枚数自体は変わらない。つまり初動の安定感も変わらない」という自分の中での言語化ができ、ドロサポを1枚減らしてボスの採用を決めることができました。抜くカードについても、「困った時にドローや呼び出しのどっちにもなれるけどそれ自体の性能が他のサポートよりも高くない分必須ではない」という理由でセレナを3枚に減らすことにしました。

ただドロサポが多いに越したことはないという気持ちもまだあったので、セレナを減らした分1回の使用でたくさんカードを引ける博士を多くしてバランスを取ろうということで、博士:マリィを2:3から3:2に変更。これでようやっと自分の中で納得のいく配分として落ち着きました。

実際シティリーグではセレナ3枚で足りない・ドロサポ1枚減らしたけど足りないと感じることはなかったです。

<スタジアム(1)>
【崩れたスタジアム 1枚】

このカードの役割は「相手のスタジアムを剥がす」「相手のベンチを圧迫して思うようにポケモンを出せないようにする」「ダメージを負った自分のVポケモンをトラッシュに送ることでサイドを2枚以上取られないようにする(負け筋を消す)」などが一般的だと思います。

一方で、崩れたスタジアムを張った次のターンに、ベンチに出したいポケモンがいるのに出せないことがたまにありがちですが、ルギアの場合はストームダイブでスタジアムをトラッシュできるので、そのデメリットを解消できる点が相性いいなと思っています。「崩れたスタジアムを張って負け筋や必要のないポケモンをトラッシュする」→「ルギアで殴りながらスタジアムをトラッシュ」→「次のターンに空いたベンチにアタッカーを出して奇襲」みたいな動きができ、何かと融通が効いたりするので個人的には使い勝手が結構いい。

2枚採用したかったのですが枠がなく、「スタジアム0枚採用のルギアデッキもある」「バケッチャやロストスイーパーも採用している」「ルギアで殴った時にスタジアムを剥がせるから、相手のスタジアムを剥がすという役割の負担が軽い」という理由で1枚採用に。

<エネルギー(16)>
【パワフル無色エネルギー 4枚】
ルギアの火力UPはもちろん、たまにアーケオスでも殴ったりするのでここは特に迷いなく4枚採用。

【オーロラエネルギー 4枚】
バレットデッキなのでここも迷いなく4枚採用。序盤にオーロラエネが2枚トラッシュに落ちると胃が痛くなります。

【ダブルターボエネルギー 3枚】
 最終的に2枚にするか3枚にするかでギリギリまで悩んだ。手張りで逃げられるポケモンが増える、アーケオス1体でもプライマルターボ+ダブルターボ手張りでルギアVSTARが殴れる、イベルタルには火力ダウンの影響がないなど汎用性が高いので3枚採用。でもやっぱり2枚でもいいかもしれない。

【ツインエネルギー 1枚】
元々なかったカードですが、リザードンやアーケオスで殴る時に火力を落とさないために1枚採用。レジギガスやウインドプレッシャーのルギアを採用しているわけではないので、「もしかしたら引けるかなーまあ最悪引けなくてもいいかー」ぐらいの感覚で入れています。別になくてもなんとかなる(リザードンは相手の残りサイドが2以下になれば無色エネ2つもいらなくなる)ので抜いちゃってもいいかも。

【Vガードエネルギー 2枚】
ルギア2体使うなら、1枚ずつつけたいなーと思って2枚採用。ただ最近はルギアは1体しか使わないという意見も結構聞くようになってきたので、1枚でいいかもなーと思い始めています。

【スピード雷エネルギー 1枚】
デッキを回していて思ったのが、(僕のプレイングが甘いだけかもしれませんが)オーロラエネは4枚採用していても、「アーケオスを落とすためにルギアに仕方なく手張りする」「ボールや博士のコストとして仕方なくトラッシュする」などで1枚くらいはつけたいポケモンにつけられなかったりするということです。サイド落ちやリザードンなどにつけることも考えると、ライコウが殴るためにオーロラ3枚という要求は個人的にかなり重いと感じたので、それを軽くするために1枚採用。もし手張りできたら2ドローが地味に嬉しい。

【ハイド悪エネルギー 1枚】
ライコウと同じように、イベルタルのオーロラエネ3枚要求を軽くするため。ヒート炎と迷いましたが、入れ替え札がないこのデッキでイベルタルやクロバットVを逃げエネ0にできるのが偉いので、こっちを採用。

(補足)エネの採用枚数合計16枚について

採用枚数は15枚or16枚で決める感じでしたが、ざっくりと言語化しておくと、

<ルギアを1体使う場合のエネ>
ルギアに3枚(ダブルターボ+パワフルでVを倒す前提)
リザードンに1〜3枚
ライコウorイベルタルに3〜4枚
逃げエネ用に1枚
サイド落ちで2枚
どうしてもトラッシュに落としちゃうのが2枚
予備用に1枚
→合計13〜16枚

<ルギアを2体使う場合のエネ>
ルギア1体目に3枚
ルギア2体目に4枚
リザードンorライコウorイベルタルに1〜4枚
逃げエネ用に1枚
サイド落ちで2枚
どうしてもトラッシュに落としちゃうのが2枚
予備用に1枚
合計14〜17枚

みたいな感じでなんとなく考えてみた時に15枚だと足りない時がありそうだなってなって、15枚と16枚両方試してみたら実際に15枚で足りないと感じる時が何度かあったので16枚になりました。

※本当にざっくりなのでこの計算はあてにしないでください。あくまでもエネの採用枚数理由を自分の中で言語化するための目安ってだけなので、計算が普通に間違っている可能性もあります)



■他採用候補(シティリーグでは不採用)

【ヤレユータン】
ボールや博士などでトラッシュしたくないorプライマルターボでつけたい特殊エネを山札に戻せるので、あると色々と助かったりするカード。他のカードの方が優先度が高かったのと、相手のアメイジングライコウの的になるので採用を見送り。まあなくてもなんとかなります。

【ゼラオラ(とうしのいかずち)、サンダー(スナイプサンダー)】
雷のバレットアタッカー枠候補。ゼラオラはエネの負担が一番軽くて逃げエネ0なのが強く、サンダーは相手のルギアVSTARがツールジャマーをつけていてもワンパンできるのが強い。ルギアミラーを最優先で意識していたのでこの2体もかなり採用候補だったのですが、ルギア以外のデッキへの対応力から今回はライコウを優先して見送り。

【ドラピオンV】
ミュウを意識していたので採用候補でしたが、ミュウVMAXをワンパンする役割はイベルタルでもできるので、今回はこっちではなくミュウ以外も見られるイベルタルを採用。

【レジギガス】
使うとしたら任せる仕事はVMAXワンパンになりますが、イベルタルでもできるので見送り。スタートしたら痛い。

【レントラー(しゅんぱつりょく)】
ルギアを使ってみて感じた、「後1で使えるワザがかぜよみぐらいしかない」「入れ替え札がない」「そもそもルギアデッキ自体が安定性にちょっと欠ける」といったちょっとした問題を割と解決してくれるカード。相手のルギアにも弱点で100点与えつつ好きなカードを2枚サーチできたりと結構優秀。こういうかゆいところに手が届く系のカードは個人的に好きですが、好きなカードをサーチした返しにマリィで流されるのが痛いのと、初手にこないと全く使えないカードになってしまう点から見送り。

【ミュウ(ふしぎなしっぽ)】
ボール系を探してこれるので初動の安定に貢献しそうですが、入れるならふうせんとセットかなと考えると、そこまでデッキの枠を割けないため見送り。

【ノコッチ】
マナフィの欄でも言ったように、マナフィやノコッチを入れるならデッキの枠的にどっちか一枚という状態で、ノコッチの役割はツールジャマーでも持てるということでマナフィを優先したため見送り。

【クロバットVMAX】
負け筋になりがちなクロバットVを倒されにくくして、かつミュウにも強く出られるポケモンですが、ルギアミラーでのアメイジングデスが怖すぎるので見送り。

【キャプチャーアロマ】
僕の構築の軸と合っているので、個人的に「枠があるなら採用したかったカードランキング」第1位。コインの表か裏かで持ってこれるポケモンは変わりますが、ルギアデッキの場合は1ターン目や2ターン目に使えば表ならルギアVSTARやアーケオス、裏ならルギアV、クロバットV、ネオラントVなどとどっちが出ても割と初動の安定に貢献してくれるので、不確実性があまり気になりません。

【ふうせん】
逃げるためだけにエネを消費してしまう問題を解決してくれるカードですが、逆に言うと逃げるためだけにエネを使ってもプライマルターボでアタッカーへの供給が間に合うので、枠の都合で見送り。入れ替えについてはプレイングとハイド悪で頑張ってカバーします。

【バーネット博士】
アーケオスを確実に2体落とせるので初動の安定に貢献するカードですが、トラッシュ手段が豊富にあるこのデッキでバーネットがなくて困ったことがあまりなかったので、他のカードを減らしてまで採用したいとは思わず見送り。枠があるなら1枚入れたいカードではあります。

【頂への雪道】
うまく使えばルギアとミュウ相手にも有効なので相変わらず強いカードですが、アッセンブル前に相手に雪道を張られた時に剥がせないので、初動とリスクを優先して見送り。

【ロストシティ】
ロストやレジなどの非Vを重く見るなら。僕はルギアとミュウを重く見ていたので見送りました。

【キャプチャーエネルギー】
初動の安定重視なら入らないわけがないカードですが、基本的にこのデッキのエネはプライマルターボでつけるのが前提だとすると、ポケモンに「手張りした時」よりも「ついている時」の効果があるエネの方が優先度が高いなと思い、入れるなら1〜2枚だけど序盤に引いて手張りはあまりできないかも……と考えて見送りました。

【ヒート炎エネルギー】
スピード雷、ハイド悪と合わせて採用を検討していたカード。ダブルターボの3枚目かヒート炎かで最後の1枚をシティ直前まで迷っていましたが、汎用性を重視してシティリーグではヒート炎を見送りました。シティリーグが終わってからダブルターボは2枚でいいかなとか、Vガードは1枚でいいかなとか考え始めているので、その辺を抜いてやっぱりヒート炎を採用するかも。


■デッキ回しで意識していること

そんなにプレイングが上手いわけではないのであまり多くは話せませんが、思いつく限りだとこんな感じでしょうか。

  1. 常に特殊エネの残弾数(あと何を何枚使えるか)を把握しておく

  2. 最初のルギアVには大体ダブルターボを張る(先攻の場合)

  3. 本当にルギアで殴らないといけないのかを常に意識する

  4. 後1かぜよみも悪くはないけど、後攻で初手にルギアVと非V両方いた場合は非Vでスタートした上でルギアVを2体置くこともちゃんと考える

特に1については、山札を初めて見た段階でエネのサイド落ちを確認し、2ターン目アッセンブルを目指していく上で「今回は犠牲にしていいエネは2枚くらいまでかな」「ダブルターボは1枚切っちゃっても大丈夫かな」みたいなことを考えながらプレイしたりします。

この辺はまだまだ勉強中です。


3.シティリーグでの対戦相手とその結果

■1回戦 一撃ロトム 先攻 ○

いきなり弱点踏んで悲鳴。先2アッセンブルが成功し、前のビリリダマをルギアVSTARで倒す→ベンチから出てきたロトムVSTARにルギアVSTARがワンパンという感じで試合が進行。

後ろのルギアVSTARで殴るしかなかったので、返しにロトムVSTARをワンパン。残りサイドがこっちは3、相手は4の状態で返しのワンパンが怖かったですが、マリィで相手の手札が悪くなったのか相手がロトムVを前に出した後、ベンチにもう1体いたロトムVに雷エネを手張りして、そくせきじゅうでんでターン終了。

これでサイドレースが逆転し、壁になったロトムVをワンパン→育った後続のロトムVSTARにワンパン→ダブルターボが着いたリザードンで後ろのネオラントVをセレナで呼び出してワンパンで勝ち。

対戦中に相手のトラッシュにロトムの打点になる道具があまり落ちていなかったので、少しでも要求を上げるためにロストスイーパーでロトムVSTARについていた道具をロストゾーンに送りましたが、これが相手に効いていたかは不明。


■2回戦 ロストギラティナ 後攻 両負け

シンオウ神殿を2回張られたことでテンポロスしましたが(1回目の神殿はバケッチャで対応したものの、ベンチ枠の都合で剥がすのが1ターン遅れた)、相手も手札が悪かったらしく、お互いに泥試合となり長期戦に。

お互いのサイドが残り2枚の状態で時間切れの心配が出てきましたが、こっちはベンチのギラティナVを呼び出してワンパンするという勝ち筋が残っていたので、投了せずに勝とうとしていました。が、結局間に合わず両負けに。両負けだけは絶対にしたくない人間なので、今回の大きな反省点となりました。この失敗は必ず次に活かしていきたいと思います。

あと終盤に焦ったせいか、かえんばくを連発しようとした自分がいます。ちゃんとテキスト読もうな。


■3回戦 アルセウスジュラルドン 先攻 ○

相手がアルセウスVスタートだったのでもしや……と思ったらベンチにジュラルドンVを出してきて本日2回目の悲鳴。とはいえルギアはアルジュラ対面意外とやれるという話を聞いていたので、諦めずに落ち着いてイベルタルがサイド落ちしてないことを確認。

せっかく先攻を取ったのに2ターン目にルギアVSTARに進化できず、アッセンブルスターが1ターン遅れました。相手は後1トリニティチャージ→後2で育ったジュラルドンVMAXに交代してキョダイフンサイでルギアVをワンパン。次のターンにはクロバットVを呼び出されてまたワンパン。あっという間にサイドを4枚取られてピンチでしたが、クロバットVを倒されたターンに手札にクイックボールを持っていたので、返しにイベルタルで奇襲。

アメイジングデスを撃つ直前に使ったマリィがぶっ刺さったらしく、ジュラルドンVMAXが倒れた後はダブルターボを切って逃げていたアルセウスVSTARが殴れず、ハイパーボールでアルセウスVだけ出してターン終了。後はアルセウスVSTARにアメイジングデス→アルセウスVを出してターン終了→アメイジングデスで勝ち。

イベルタルだけでサイドを全部取った対戦でした。
お前がいないと終わってた。本当に。


■4回戦 レジギガス 先攻 ○

本日3回目の悲鳴。ねえルギアどこ?

ルギアはレジギガス対面きついと思っていたので心配でしたが、崩れたスタジアムで相手が結構止まってくれたのと、レジエレキが(1体か2体かわかりませんが)サイドに行ってたらしく、結構いい戦いに。ルギアで戦い続けるのはまずいと考え、早めに(アーケオスが落ちてもいい前提で)リザードンやアーケオスにエネをつけまくってそのポケモン達で殴るプランに移る判断をできたのは良かったなと思いました。

残り時間が迫ってきて相手が焦ったのか、ゲーム終盤にこっちがオーロラエネを手張りする時にマリィを捨てる→その後ハイパーボールで2枚捨てて山札を見て「対象なし」と言った直後に相手がマリィを使われたと勘違いして手札を山札の下に。そのまま4枚引くタイミングでジャッジ案件となり、修復不能でこっちがサイドペナルティ1。残りサイド1枚となったので、パワフル無色がついたアーケオスでレジドラゴをワンパンして勝ち。

相手がレジギガスだとわかった瞬間、「マナフィとツールジャマー入れといて本当よかった……」って思いました(ツールジャマーは引けなかったけど)。

予選8位で決勝トーナメント進出へ。


■トナメ1回戦 ミュウ 後攻 ×

相手……先1VIPパスとウッウロボ表でぶん回り。
自分……マナフィスタートから後1ネオラント→博士でルギアVもクイックボールもハイパーボールも引かない。ルギア爆誕ならず。

あっこれ無理なやつだ\(^o^)/


ということでベスト8入賞となりました。
結局ルギアミラーにはならず、ロトム・アルジュラ・レジギガスとむしろルギアを潰しにきてるデッキとの対面ばかりだったので苦しい大会でしたが、そのデッキ達に全部先攻を取れたのはかなり大きかったかなと思います。

今までトナメに上がったことがなかったので、シティリーグでの目標はベスト8以上でした。今回やっと目標を達成できたのでとても嬉しかったですが、どうせトナメに上がったんならもう1勝くらいしたかったので、少し悔しくもあります。次はベスト4以上を目標に、また頑張りたいと思います。


4.おわりに

今回のシティリーグに出てみて思ったのが、対応範囲の広いデッキって大事だなということです。

ルギアのシェアが圧倒的に多い環境だったので、とにかくルギアミラーになる想定を最優先にしていましたが、一度もルギアには当たりませんでした。結果的に「ゼラオラじゃなくてライコウでよかった」「ドラピオンじゃなくてイベルタルでよかった」となったので、ルギアが多いとはいえ、いろんな相手と戦えるデッキは強いなと本当に思いました。

余談ですが、シティリーグの前日に第5期ポケカ四天王決定戦があったので配信を少し見たら、ONCことヤマグチヨシユキ選手が使っていたルギアのレシピが自分とかなり似ていたのがちょっと嬉しかったです。ムーランド入れてみようかなあ。

というわけで、この記事は以上となります。
繰り返しになりますが、質問・意見・感想等も受け付けているので、何かあれば僕に言っていただければと思います。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!


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