Claudeを触ってみたら驚愕した
Cluaudが何であるかは説明がたくさんあると思うので省略。
アカウントを作成すると、チャット等々形式で以下のように利用ポリシー、やりとりを監視している旨の説明と同意が求められる。
ビジネス利用も可能だが、ビジネス利用での追加禁止事項と要求事項があるので注意。例えば以下。
政治活動への利用禁止(ケンブリッジ・アナリティカ事件を意識か)
個人の監視などへの禁止(GDPRを意識か)
法的、医学的、財務上のアドバイスに利用する前に専門家がレビューすること。
チャットボットなどとして利用するにはAIシステムと対話していることをユーザーに開示すること。
続いて、生成内容にはときどき間違いやバイアスがあること、法的、医学的、財務的アドバイスを提供するものではないこと、使用制限やポリシーは随時変更されることの説明がある。
以上に同意すると、利用可能になる。
画面の作りとしてはChatGPTと同じ、チャット形式での対話画面があり、文章を打ち込むと応答を生成する。
とりあえず以下のようなやり取りをしてみた(質問と回答はだいぶダイジェスト)。
(英語で)
>Claudeでは何ができますか?
例えば
執筆や編集、調査や分析、数学やコーディング、クリエ一府なこと、タスク管理、一般的な知識とQ&Aができます。
>いつまでのニュースや情報が提示できますか?
2023年8月までです。
(以下は日本語で)
>日本語で応答できますか?
できます。精一杯日本でお答えいたします。
>データソースは何を用いていますか?
おそらく様々な書籍、ウェブサイト、データベースなどから学習したものと考えられます。
>算数のテストです。1.0+2.5、100×2、50÷2をそれぞれ計算してください。
1.0 + 2.5 = 3.5
100 × 2 = 200
50 ÷ 2 = 25
>数学の問題です。x^2+x+1をxで微分してください。
微分の公式を使って計算します。
(x^2)'= 2x (べき乗の微分) (x)' = 1 (変数xの微分) (定数1)'= 0 (定数の微分は0)したがって、
(x^2 + x + 1)'
= (x^2)' + (x)' + (1)'
= 2x + 1 + 0
= 2x + 1
※筆者注:ChatGPTが苦手な計算も難なくこなす。
>日本の法律に関する質問です。法務部員として、わかる範囲で回答してください。システム開発契約で納品したシステムに問題がありました。どのような法的な問題と、開発者としての対応が考えられるでしょうか。
(以下は全文を転記する)
システム開発における瑕疵担保責任や債務不履行責任が問題となる可能性があります。
具体的には以下のような対応が考えられます。
・まず発注者と協議し、問題の内容や程度を確認する。軽微な場合は追完作業で対応できるかもしれません。
・重大な瑕疵があり、契約の本旨を満たしていない場合は、債務不履行として損害賠償請求を受ける リスクがあります。瑕疵の原因と責任の所在を特定する必要があります。
・瑕疵の原因が開発者側の過失にある場合、発注者に対し無償で修補する義務があります。修補に伴う 費用も負担が発生する可能性があります。
・契約内容によっては、遅延損害金の支払い義務が発生するリスクもあります。
・開発者側に重大な過失や瑕疵が認められた場合、発注者は契約を解除でき、さらなる損害賠償請求が発生する可能性があります。
このように、システム開発では品質が極めて重要です。納品後の瑕疵は法的リスクにつながるため、 開発プロセスの徹底や品質管理体制の強化が求められます。初期段階から発注者と十分に協議し、トラブルの未然防止に努める必要があります。
※筆者注:「瑕疵の原因が開発者の過失にある場合の修補義務」については、瑕疵担保責任を前提とする無過失責任であるし、契約不適合責任を前提にすると過失の有無は要件でないので、不正確ではあるが、問題点の提示と対応の流れとしてはなかなか筋が良い。月並みなアドバイスであるが、「開発プロセスの徹底や品質管理体制の強化」というのは、発生した問題への対応にフォーカスしがちな法務としては問題の防止の観点としてなかなか良い。
>表形式で出力できますか?
最後のような回答のレベルができるというのであれば、法務マター対応のAIはもう目と鼻の先なのかもしれない。
>新しく法務担当者になった人向けの研修を企画しています。法律について学んだことがない人を受講者の想定として、契約書審査の実践的な研修の内容案をいくつか提示してください。時間の想定は30分です。
新人の法務担当者向けの実践的な契約書審査研修の内容案として、以下のようなものが考えられます(30分程度を想定)。
1.契約書の構成と基本的な流れ (5分)
契約書の一般的な構成(前文、本文、締結文言など)
契約の当事者、目的、契約期間などの確認ポイント
2.重要条項の確認ポイント(10分)
債務の内容(主たる義務)
対価の支払い条件(金額、時期、方法など)
責任範囲・免責規定(損害賠償、瑕疵担保など)
契約の解除事由
秘密保持、競業避止など
3.実際の契約書を使ったグループ演習(10分)
4-5人のグループに分かれる
具体的な契約書サンプルを配布
グループで確認ポイントを討議し、気づいた点をまとめる
4.グループ発表と講評(5分)
各グループが確認した重要ポイントを発表
講師から適切なフィードバックと解説
この構成であれば、限られた30分という時間の中で、契約書の基本構造の理解と、実際の契約書を読み込む演習を組み合わせることができます。理解を深めつつ実践的なスキルも身につけられる内容になっています。グループワークを取り入れ、参加型の研修にすることで、受講者の理解も高まると考えられます。
※筆者注:狙いと項目はなかなかいいが、絶対この時間通りには進まない。
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