デグーの魅力を語りたい!

 皆様はデグーという動物をご存知だろうか?
 ペットとして人気急上昇中のデグーは、とても飼いやすく人に懐きやすい性格をして、尚且つ賢いという素敵な三拍子が揃っている動物である。
 実は私の姉もお迎えしているのだが、本当に可愛くペットとして大変お勧めの動物なので、今回はその魅力について書いていきたい。

【デグーとは 】

 デグーとは、デグー科に属する齧歯類のことである。見た目はネズミに近いと言われがちだが、ネズミに比べて耳が大きく毛並みが滑らかでふさふさしている長い尻尾は大変愛らしい。歯がオレンジ色なのも特徴である。
 体長は尻尾を含めず12cmから20cm程で、寿命は5年から8年と言われているが中には10年以上生きる個体も存在する。
 カラーは「アグーチ(本来の色/全体が茶色で腹部の一部のみクリームがかった白色)」が基本であるが、その他に「ブルー(青色がかったグレー)」「サンド(薄い黄色)」が多く、更に色に濃淡があることでぶち模様のある個体は「パイド」と呼称される(アグーチパイド等)。

 記事の見出し画像でお借りした写真はアグーチのデグーになるが、更に参考画像として姉の家のデグー達の写真を載せる。

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 姉は2匹の兄弟デグーをお迎えしていて、最初の子はブルーパイド、後の方の子はブルーというカラーになる。この頃は生後数ヶ月で体もとても小さく、見た目も毛並みはふさふさながらほっそりしていた。
 ちなみにブルーパイドの子に関しては、本当にブルー?と言いたくなる程の白さから、それに因んだ可愛い名前を付けていたそうなのだが……。
 お迎えから数年経った現在の二匹の姿はこちら。

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 大きくなったというか最早でっぷりしてますね!!
 しかも白かった子もがっつりブルーになってましたー!!!

 ブルーパイドの子は今でもチャームポイントの額の白い毛は残ってるが、成長と共に色味が濃くなり兄弟らしいカラーになったのだった。好きなカラーが決め手でお迎えする場合は、この子のように成長と共に大きく変わってくる可能性があることは念頭に置いた方が良いかもしれない。
 ちなみに写真の二匹は体も大きくなり、大分でっぷりしてるように見える……のだが、この見た目でも決して太っている訳ではないのでご安心頂きたい(後ろ足だけで立つと身体が縦に長い)。

 デグーの見た目を知って頂いたところで、ここから先はデグーの魅力についてどんどん書いていこうと思う。

【デグーの魅力①社会性がある】

 デグーは野生では群れを作り生活し、その中でも上下関係を持つなど社会性がある。そしてコミュニケーション能力も非常に高い。
 
犬や猫のように自分の名前に反応するし、鳴き声や尻尾等で感情を豊かに表現する。最初は人見知りをしてしまったとしても、基本的には寂しがり屋であるからか人に懐きやすく、慣れると甘えてくるという行動も取る。

 単頭飼いの場合は個体によってはベタ慣れさせることも可能だが、寂しさはデグーにとってストレスになる。長く家を空ける等で構える時間が少ない場合は、寂しくないように多頭飼いの方が安心かもしれない。
 しかし、多頭飼いの場合は仲間と過ごすことが居心地良くて人に慣れにくくなる傾向がある。姉の場合も正しくそうで、未だに触ろうとすると逃げてしまう(エサをあげている時は平気)。また、まったく関わりのないデグー同士の場合は喧嘩になることもあるため、多頭飼いをするなら同じ性別で同じタイミングに生まれたきょうだい等の関係の方が安心である。

デグーの魅力②とても賢い

 デグーはとても賢い動物である。飼い主をよく見てケージの開け方を覚えたり、ご飯の入った容器を覚えてそれを目の前で見せるだけでご飯だー!と騒ぎ出す程である。とにかく物覚えが良いので、デグーに出し抜かれないようこちらもいろいろ工夫する必要がある(特にケージは外からしか開けられないようにしないと簡単に脱走する)。
 更にこの小さな体躯からは想像しにくいかもしれないが、何と簡単な芸まで覚えさせることができる。最初は成功したらエサをあげる、というよくある方法で根気強く繰り返すことが覚えさせる秘訣らしい。

 実際に姉の家の子は「お手」「くるん(手を叩くとその場で一回転する)」「ハウス」「柵越え」「輪くぐり」等を覚えていた。
 特にデグーのお手はとんでもなく可愛らしいため、画質が物凄く悪くて恐縮ながら実際にお手をしている画像を載せる(ブルーパイドの子)。

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 小さい手をちょこんと指に置かれるこの感じ……!!
 元は姉が送ってきた動画なのだが、これが本当に可愛らしい。デグーをお迎えされた方は、ぜひともお手を教えてあげて頂きたいところである。

 とは言えデグーにも個体差があり、性格や気質によってはなかなか芸を覚えられない子も居るようなので注意して頂きたい。
 実際に姉のところのブルーの子の方はとてもおっとりしていて、いくら教えても芸を覚える気配はないとのこと。逆にブルーパイドの子はとても好奇心旺盛で、少し教えただけで何もしなくても勝手にやり出す(ご飯のおねだりの一種として活用)レベルなので、デグーもそれぞれ個性があるということを改めて認識して頂ければと思う。

【デグーの魅力③鳴き声が天使】

 デグーは感情を豊かに表現するが、その手段として鳴くことがある。その多彩な鳴き声からデグーは『アンデスの歌うネズミ』とも呼ばれている。
 その鳴き声がどんなものかと言うと、それはもうとにかく可愛い。個人的にはぴーという表現が一番近い気がするが、とにかく小鳥の鳴き声のような見た目からは(良い意味で)想像できない鳴き声を発するのである。
 また、鳴き声から喜怒哀楽の判断がしやすく、お世話をしていると自然と鳴き声で機嫌が分かるようになってくる。

 ちなみに個体差はあるが鳴き声は比較的小さく、マンション等で飼育する場合は隣には聞こえないくらいの音である。鳴き声が気になって動物を飼えないという方は、デグーという選択肢もぜひ加えて頂きたい。

【デグーの魅力④草食である】

 デグーは草食動物である。それを魅力として挙げた理由としては、草食であるが故にデグーは臭いが少ないからである。
 デグーは砂浴びをする習性があり、これをすることで体を清潔に保つためそもそもの体臭も気になる程ではない(そのためケージ内には砂浴びのためのスペースの確保が必須)。
 また草食であるが故に糞尿の臭いも比較的少なく、こまめにケージ内の清掃をしていれば臭いを少なく保つことができる(長い間放置してしまうと臭いが強くなる傾向があるため)。

 まったく臭いがないという訳ではないが、頭が良くコミュニケーションも取れて臭いが少ない動物はデグーくらいなのではないかと思う。

【デグーの魅力⑤初期費用が安い】

 ペットを家にお迎えしたい、でも初期費用が高い……。
 そんな方に朗報だが、デグーには初期費用が安いという利点もある。
 デグーはアグーチであれば安いところでは数千円から販売されている。希少なカラーの子をとなると数万円程になることもあるが、こだわらなければとても安価にお迎えすることができるのである。

 また、デグーを飼育する環境作りとしてケージやその内部に設置するあれこれを購入するかと思うが、これも安いものを選べば生体含めても3万円程で一通り揃えることができるのである。
 必要なものや飼い方はまた別の機会に紹介できればと思うが、例としてこのような飼育セットが販売されていたりするので参考までに(巣箱等が不足するためその他必要のものは別途購入が必須)。

【最後に】

 デグーの魅力について書いてきたが、ここまででデグーの人気が急上昇中の理由はお分かり頂けたのではないかと思う。それ以外にも長生きするので長く一緒に居られる、小動物OKの物件なら飼えることが多いという点もあるので、一人暮らしの方にもお勧めしたい。

 ただし、デグーにも気を付けなければならない点があり、「トイレの躾ができない(場所を問わずしてしまう)」「体温調節が苦手(体温調節ができる環境の用意が必須)」「与えるエサに注意が必要(バランスを考えないと病気になる可能性有)」「跳躍力が凄い(部屋に散歩スペースを設けるならある程度の高さの柵が必要)」等が挙げられる。
 ぜひご自身でも事前に情報を収集して頂き、最後まで責任を持ってお世話することができると判断された時はお迎えして頂けると幸いである。

 私もいつかデグーと暮らしたい……!!
 という心の叫びを書いてこの話は締め括る。


□その他note


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